HOME記事キャラクターモデルまるでエアブラシ塗装のような仕上がりのラッカー筆塗りをマスターせよ! 清潔感のある筆塗りで一番好きなモチーフを仕上げる! VF-1S アーマードバルキリー ロイ・フォッカースペシャルをニコイチで製作【筆塗りTribe】

まるでエアブラシ塗装のような仕上がりのラッカー筆塗りをマスターせよ! 清潔感のある筆塗りで一番好きなモチーフを仕上げる! VF-1S アーマードバルキリー ロイ・フォッカースペシャルをニコイチで製作【筆塗りTribe】

2024.12.13

筆塗りTribe/VF-1S アーマード バルキリー ロイ・フォッカー スペシャル【ハセガワ、マックスファクトリー 1/72】 月刊ホビージャパン2025年1月号(11月25日発売)

自分にとって「一番好きなモチーフ」に現行キット+筆塗りで挑戦!!

ラッカー塗料筆塗りのひとつの理想形。美しさと重厚感を兼ね備えた「VF-1S アーマードバルキリー ロイ・フォッカースペシャル」

 さまざまなプラモを筆塗りで楽しむ月刊ホビージャパン人気連載コーナー「筆塗りトライブ」。今回は模型塗料の定番、ラッカー塗料を使用した筆塗りをご紹介します。これまでの本連載では、下地を残して陰影を強めに付けたり、ウェザリングでハードに仕上げる表現方法が多かったのですが、今回は清潔感もありながら筆塗りらしい重厚感も感じられる筆塗りにチャレンジしています。
 作例を担当したイフェは、月刊ホビージャパン2024年7月号の筆塗りトライブ初登場の際に「タミヤ 1/24 FIAT500F」の作例で美しいラッカー筆塗りを披露してくれました。今回の作例でもその美しい塗りが遺憾なく発揮されています。この「VF-1S アーマードバルキリー ロイ・フォッカースペシャル」はアニメ本編には登場しませんが、立体物として展開されたファンも多い機体。イフェもアーマードバルキリーの中で一番好きな機体とのこと。イメージとしたのは「アーマード装備ロイフォッカースペシャル(ニチモ 1/200 ピタバンシリーズ)」の箱絵。現行キット+筆塗りで今甦る、VF-1S アーマードバルキリー ロイ・フォッカースペシャルをぜひお楽しみください!

(構成・文/フミテシ)

今回のパイセン

イフェ/マシーネンで本格的に模型に出戻った、ラッカー筆塗りをメインに何にでも手を出す雑食モデラー。子供の頃、タカトクのVF-1S アーマードバルキリーを遊び倒して以来、アーマードといえばS型好き。
『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』〈4K ULTRA HD ver.〉 が2025年1月公開をひかえていて、あらためてマクロス熱が盛り上がっています。アーマードバルキリーの(一瞬しか写らない)雄姿を高画質な映像と大スクリーンで堪能しに行きます!


作例コンセプト

「アーマード装備ロイフォッカースペシャル(ニチモ 1/200 ピタバンシリーズ)」の箱絵を現行キットでオマージュ。キットはハセガワのVF-1J アーマード バルキリーと、マックスファクトリーより2025年2月に発売予定のVF-1S バトロイドバルキリー ロイ・フォッカースペシャルの一部を使用して製作しています。航空機的アプローチで繊細なイメージのハセガワ製キットに、力強い造形のPLAMAX製パーツを流用して、設定画やパッケージアートの様なマッシブな方向で仕上げます。

ハセガワ+PLAMAX!

▲90%はハセガワのアーマード。頭部とハンド、足首をPLAMAXからコンバート。組み合わせる工作もそれほど難しくないので、他のタイプでもぜひやってみてほしい。下地としてMr.フィニッシング サーフェイサー1500 ブラックを吹き付け。広い面の中央部はあえて成型色を残して変化を付けている

パッケージアートは最高の資料です

▲放送当時のパッケージアートに見られる、リアルなタッチの画風やマーキングをリスペクトした作例を目指す。マクロスプラモのパッケージアートは傑作が多く、見ているだけでも楽しい。100点あまりの原画などから高精細な印刷技術で甦らせた、「『超時空要塞マクロス』パッケージアート集」(発行元/小学館クリエイティブ)は、模型製作の資料に最適。一番下の小さな箱が、今回の作例イメージにもなった「アーマード装備ロイフォッカースペシャル(ニチモ 1/200 ピタバンシリーズ)」

自分だけの「好き」が模型をさらに楽しくする!

▲イフェのアーマードバルキリーコレクション。実は今回の作例は彼がプライベートで過去に製作した、写真一番右下の「イマイ 1/100 アーマード バルキリー」を改造したVF-1S バトロイドバルキリー ロイ・フォッカースペシャルのセルフリメイクでもある。他にも「海洋堂 マクロス スーパーディメンションフィギュア(山口式可動)VF-1J アーマードバルキリー」(同シリーズからS型頭部を移植してリペイント)、ニチモ 1/200 ピタバン VF-1S アーマード装備ロイフォッカースペシャル(シタデルカラーの筆塗り)も製作。また素組みしただけで箱絵通りの迫力のプロポーションになる素晴らしいキット「アリイ 1/72 VF-1A アーマードバルキリー」も、キットのまま仕上げたいという願望がある

使用するものと工作箇所

丸平筆を使います!

▲イフェは柔らかめな丸平筆(フィルバート筆)を使用。柔らかい筆で優しく塗面を撫でるように塗装していく

ガイアカラーを使用

▲今回はほぼ混色せず、瓶生で塗っていく。下地がほんのり残るくらいに塗り上げたいので、隠蔽力が強めのガイアカラー各種をセレクト。バルキリー本体:NAZCAカラー NC-008ニュートラルホワイト、アーマードパック(緑):ガイアカラー 214 暗緑色、アーマードパック(白):ガイアカラー 001 ピュアホワイト、アーマードパック(黄):NAZCAカラー NC-014 マンダリンイエロー、マイクロミサイルポッド:ボトムズカラー AT-25 シャドウブラックを使用

接地力の向上

▲PLAMAXの足首パーツを流用してボリュームアップし、よりきれいに接地するよう改造。基部を5mmプラ角棒に置き換えポリキャップ関節パーツを仕込んだ

肩の基部をアップデート

▲肩関節は水平でしっかり安定するよう、テーパーを付けた丸穴を開けたプラ板に置き換え。奥まで差し込めるようになったので、胴体との隙間も解消できた


武器と手首のアップデート

▲手持ちガンポッドは「VFマスターファイル 宇宙の翼」(発行元/SBクリエイティブ)に掲載の第2世代型ガンポッド GU-11Dのプロトタイプというイメージで、主にプラ材を使いセミスクラッチ

ハセガワのグリップが
PLAMAXのハンドにもピッタリ!

▲本体とのボリューム感を考慮して、ガンポッドはハセガワのパーツをベースに製作。ハセガワガンポッドのグリップが、PLAMAXのハンドにびっくりするほどフィット。一番難しいと思っていたすり合わせの必要がなくなりひと安心

Ⓒ1982 BIGWEST

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イフェ

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