水性筆塗り、エアブラシ塗装どちらでも便利なカラー、ファレホ「ゲームエアー」を使ってみよう!ワールドミニズ「ユーサー」を塗装製作【月刊工具】
2024.11.18
月刊工具 模型の入り口はいつの時代も工具から。 月刊ホビージャパン2024年12月号(10月25日発売)
水性塗料ファレホの「ゲームエアー」がリニューアル!
とても豊富な色数を誇る水性塗料「ファレホ」。今回はファンタジー系のカラーシリーズである「ゲームカラー」のエアブラシ用塗料「ゲームエアー」がリニューアルして登場。エアブラシ用に調整されていて、ボトルから直接エアブラシで注いで塗装することができる便利な塗料です。その使い勝手の良さが特徴のエアータイプの使い心地をチェックしてみよう。
解説/けんたろう、月刊工具スタッフ
ファレホ ゲームエアー(リニューアル・全51色)
●発売元/ファレホ、販売元/ボークス●各385円、発売中●各18ml
▼実際に使用している動画もチェック!
「ゲームエアー」塗料のスペックをチェック!
impression
▲ブラッディレッドを筆でとって塗布してみるとプラ板によく食いつき、一回でここまで発色します。一度塗りでは少し透ける色はありますが、乾燥させて塗り重ねればしっかりと発色するので、筆塗装にも使いやすい濃度といって良いでしょう
とても簡単! エアブラシ塗装
▲エアブラシ用の濃度調整になっているため、目薬型の容器から直接カップに注ぐだけで塗装準備完了。これがファレホで「エアー」の名を冠するシリーズの最大の強みになります。そのまま塗布してみましたが、0.08MPa程度のエアー圧でもしっかりと塗布できています
▲塗料の出が悪いと感じる場合は「フローインプルーバー」を数滴加えるのがオススメ。若干乾燥が遅くなりますが、吹きやすくなり塗膜もキレイになります。ツヤ消しなので仕上がりは大きく変わりませんが、写真1枚目のフローインプルーバーを加えたほうが平滑になっています
「ファレホ」の便利トピック!
▲混色ももちろん可能。希釈する必要もなく、容器から何滴落としたか数えれば比率も覚えやすいため、再現性の高い混色を行うことができます
▲完全乾燥で丈夫な塗膜になります。スミ入れの定番であるエナメル系塗料にも耐えるほか、軽く引っ掻いても塗膜が剥がれることもありません
ファレホのエアブラシ塗装は「メンテナンス」が重要!
▲ツールの洗浄は水で済むのがファレホのいいところ。塗装し終わったらカップに水を注ぎうがいをします。水に塗料がどんどん溶けていくのが色づきで分かります
▲その後水を捨て、カップに注いだ水に色がつかなくなるまでこれら作業を繰り返しましょう。また紙コップの端などの飛び散らない箇所に吹き付け、流路の洗浄を忘れず行います。水なら気楽に使えるので洗浄も簡単ですね
時間が空く時はしっかり洗浄しよう
▲エマルジョン系の塗料であるファレホは乾燥すると強固に固まります。つまりエアブラシのなかで固まってしまうと掃除が大変。作業が終了したときだけでなく、作業を一時中断する時もキレイに洗浄しましょう。「エアブラシクリーナー」で塗料をよく落としておくのがオススメです。作業後は分解して洗浄しておくと良いでしょう
創作造形©造形村/ボークス