アシェット・コレクションズ・ジャパンが展開している「週刊 ガールズ&パンツァーIV号戦車H型(D型改)をつくる」。連載5回目の今回で砲塔にシュルツェンが取り付けられ、 戦車の「頭」と呼べる部位がほぼ組み上がります。山場のひとつを迎えて製作モチベーションがぐんぐん上がってきますね!「週刊 ガールズ&パンツァーIV号戦車H型(D型改)」を作ろう作戦、略して「IV号つくつく作戦」、今日も全力でパンツァーフォー!
解説、写真、工作/けんたろう
「週刊 ガールズ&パンツァー IV号戦車H型(D型改)をつくる」とは?
毎号マガジンに付属するパーツを集めることでコレクションが完成する、分冊百科でおなじみのアシェット・コレクションズ・ジャパン。2024年1月にはじまったのが『ガールズ&パンツァー』を題材にした「週刊 ガールズ&パンツァー IV号戦車H型(D型改)をつくる」で、劇中における主役機ともいえるIV号戦車H型(D型改)を製作するシリーズです。100号集めると1/12というビッグスケールで精密なIV号戦車が完成するだけでなく、コントローラー(これも大洗女子学園の校章を模したユニークなもの)を使って砲身の可動とリコイル、砲塔の旋回にライトの発光、履帯駆動による走行、極めつけは撃破判定の白旗掲揚やキャラクターボイスまで搭載、と『ガルパン』史上最高峰の立体物になること間違いなしの内容になっています。またマガジンは実車の解説やエピソードガイド、インタビューなど読み応えもたっぷりで、こちらも集めるととんでもない密度とボリュームの『ガルパン』資料集ができるというわけです。
第5回:第25号~第32号まで
第25号~第32号までのワンポイントアドバイス
▲第25号は車体の右側。まずは砲塔リング内側の仕切り板を取り付けましょう。片側を軽くネジで留めて、反対側の穴に合う位置でネジ留めします
▲装甲板はL字金具でつないでいきます。装甲板の微妙な角度はこの金具が決めてくれます。そのためネジの締め方や締め具合が大事になるわけですね。間違えると金具が浮くのでうまく取り付けられません。前回まででやってきましたが、ネジは少しずつ回し、きつくなるところはいったん戻してから再度回してを繰り返し、キッチリ締めていきます。これで右の装甲が完成
▲右の装甲が完成。車体にネジで取り付けます。左右の装甲板の長さは一緒なのですが、デカすぎて家の撮影環境では長さが違って見える…! この時点で相当巨大です。プレーンな状態の車体を組んでみると分かりますが左右で大洗マークの位置が違うんですね
▲第26号は車体後方天面。大人の手のひらぐらいあって、金属製で重さもずっしり。ラジエーターグリルも薄い金属板で表裏があります。繊細なパーツで接着ミスは致命的なので、パーツを一度重ね合わせてみて、組み方や接着剤を付けるべき位置を確認しましょう
▲多用途接着剤を使い捨てのガムテープパレットに出して、爪楊枝で塗っていきます。なるべく段差に近い方に薄く塗っておき、はみ出しても車体内部側や表側に接着剤が出ないように。接着できたら第25号の車体と連結してネジで固定。隙間がなくなるまでピッタリ締めましょう
▲第27号は車体の後部。リアパネルに突入です。ネジ留めは緩い状態にして、金具とプラ製プレートを車体後部パーツに取り付けます。そして前回までで組んだ車体に接続。このときも緩めにして角度を調整できるようにしましょう。5本のネジをそれぞれ取り付けてから、全体を締め込んでいきます。偏りがないように、ジグザグに少しずつ進行していきます
▲天面に取り付ける箱に接着剤をつけます(この箱、説明書には「冷却水注水口カバー」と名前が書いてあり、細かいところまでⅣ号戦車に詳しくなれます!)。車体に接着して完了。手すりも取り付け指示があるのですが今回は保管。これは私の作り方なのですが、細い・小さい・引っ掛かりやすいパーツは紛失や破損が起こりやすいので、なるべく最後に取り付けるようにしています
▲第28号は何やらプレートがいっぱい。これで車体後方の左ルーバーを組みます。ひとつ気をつけたいのが、これらは似ていてもすべて違うパーツであり、正しい組み方をする必要があること。ランナーのパーツは特に似ているのでまとめて切らず、ひとつずつ切り出しと組み立てを進めるようにしましょう
▲パーツの端に多用途接着剤を塗りましょう。位置合わせの突起より接触する端に接着剤を多めに塗っておきます。傾けず、なるべく取り付け面に対して垂直になるように、しっかり密着させていきます
▲2の板を滑り込ませます。無理に押し込まずスッと入る位置を探りましょう。各パーツが正しく組めていると、垂直の板の頂点が差し込んだ板のパーツのへりにぴったり合います
▲車体にネジで止めるのですが、奥まった場所なのでルーバー側にネジを入れてから取り付けるのがいいでしょう。これで左ルーバーが完成です
▲第29号もルーバーですが、前回の左側は給気口で今回の右側は排気口です。組み立て時の注意点などは同じ。ちなみに左右でランナーパーツは共通で、それ以外の2パーツは左に「1」と「2」、右に「3」と「4」の刻印があって区別できるようになっています
▲第30号は後部のグリルと砲塔の雑具箱の下部など。今号で砲塔がほぼ完成します! 砲塔の前に冷却ファンのグリルを先に取り付けましょう。凹凸があるほうが表で、突起を合わせて接着します。接着剤が乾くまでの仮止めにはマスキングテープが便利です
▲ネジは今回4種もあるので番号をメモしておきましょう。端にL字の切れ込みを入れて、ひとつずつ取り出せてバラバラにならないようにします。砲塔右側には主砲の黒いケーブルと白旗掲揚装置のケーブルを、砲身の上下のケーブルは左側へ。雑具箱への通し方もパーツなどに挟まらないようにまとめましょう
▲まずシュルツェン前部の取り付けから。シュルツェン架の下の軸に接着剤を塗布し、上側のネジ穴を引っ掛けてから下の軸を砲塔に差し込みます。ひっくり返して砲塔裏でネジ留め。だいぶガッチリくっつけられるのですが、接着剤が乾かないうちは引っ掛けると剥がれるのでご注意を。反対側も同様です
▲次は砲塔バスケットを設置します。バスケット側のコネクターを接続してケーブルを雑具箱側に入れ、第30号のパーツでフタをしてネジ留め。くれぐれもケーブルを噛まないようにしましょう。フタをした上に砲塔後部のパーツを重ねて、こちらもネジ留めします
▲シュルツェン後部取り付け。固定がなかなか複雑なので、先に仮組みして接着剤を付ける箇所やネジ留めする箇所を確認しましょう。砲塔本体へは前部と同じで接着剤とネジ留め。雑具箱はシュルツェンのネジ穴部分を差し込み、計4ヵ所をネジで固定します
▲ケーブルを収めながら砲塔に底面をはめていきます。スライドしながらフタをするというイメージです。底面がはまったら全体を見直して浮いている場所やケーブルがはみ出ていないかを確認しておきましょう。あとはネジ留めです
▲第31号はギアが切られたリングと車体内の装備、手すりです。今回の手すりも引っ掛けて破損や紛失がないように、敢えてくっつけずに保管しておきます。なので車体内パーツをネジ留めするだけで終了
▲第32号は砲塔を動かすための動力です。いかにも前号の大きなギアリングと組み合わせそうですが今回はお預け。以前も使ったテスト用の基盤を使って動作のチェックをします。電池とつなげるだけで動くのでそれが確認できればOK。問題なければ第31号のパーツの上に取り付けます。ちょっと注意したいのは車体を取り回すときにグリル部分を押さないようにすることです。サイズが大きいぶん親指でグッとやりがちで、接着したところがメリッと剥がれたり、薄い金属製なので最悪曲がったりしかねません。リカバリーが大変なので、ここは触らないようにしましょう
“マスキング”だけじゃない超便利なマスキングテープを活かそう!
◀今回の記事作業内で使ったのはGSIクレオス製のMr.マスキングテープ 弱粘着。砲塔のハッチがバタつくので一時的にマスキングテープで塞いで邪魔にならないようにしています。ラジエターグリルを接着して乾燥するまでに押さえておく役目も任せました。絶妙に弱い粘着力がとても使い勝手よし
◀マスキングテープは基本的に貼る対象に影響を与えないのが特徴なので、組み立ての仮止めに使えます。接着は後戻りできない作業なので、飛行機の胴体と翼の合わせがいいかどうかなどの確認の助けになります
▲接着の際も、ズレないように接着したいパーツをベストな位置で押さえる手段としても使えます。GSIクレオスのマスキングテープは他に通常の粘着力(黄色)、強粘着力(オレンジ)があります。粘着力が強いものはちょっと取り扱い注意ですが、用途に合わせて使い分けると効果的
◀付箋代わりにメモ書きするのも便利です。調色したレシピを書いておくのもいいでしょう。書いてから貼ることもできるので円形や狭い場所のメモもお手の物です
週刊 ガールズ&パンツァー Ⅳ号戦車H型(D型改)をつくる
●発行元/アシェット・コレクションズ・ジャパン●299円(創刊号)、各号2499円、毎週水曜刊行予定●1/12、約58.5cm●マルチマテリアルモデル●全100号予定●商品サイト https://hcj.jp/gup/home.html
次回の更新は11月上旬予定!
お楽しみに!!
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