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巨大砲塔の内部に着工!「週刊 ガールズ&パンツァー IV号戦車H型(D型改)をつくる」を作ってみた!③【Ⅳ号つくつく作戦】

2024.05.16
週刊 ガールズ&パンツァー Ⅳ号戦車H型(D型改)をつくる

 アシェット・コレクションズ・ジャパンが展開している「週刊 ガールズ&パンツァーIV号戦車H型(D型改)をつくる」。第1~4号の第1回、第5~8号の第2回記事に続き、第3回は第9~16号を作っていきます。ほぼ2ヵ月ぶんを一気に駆け抜けて、見える景色はどうなるでしょうか。「週刊 ガールズ&パンツァーIV号戦車H型(D型)」を作ろう作戦、略して「IV号つくつく作戦」、全力でパンツァーフォー!

解説、写真、工作/けんたろう

 「週刊 ガールズ&パンツァー IV号戦車H型(D型改)をつくる」とは? 

 毎号マガジンに付属するパーツを集めることでコレクションが完成する、分冊百科でおなじみのアシェット・コレクションズ・ジャパン。2024年1月にはじまったのが『ガールズ&パンツァー』を題材にした「週刊 ガールズ&パンツァー IV号戦車H型(D型改)をつくる」で、劇中における主役機ともいえるIV号戦車H型(D型改)を製作するシリーズです。100号集めると1/12というビッグスケールで精密なIV号戦車が完成するだけでなく、コントローラー(これも大洗女子学園の校章を模したユニークなもの)を使って砲身の可動とリコイル、砲塔の旋回にライトの発光、履帯駆動による走行、極めつけは撃破判定の白旗掲揚やキャラクターボイスまで搭載、と『ガルパン』史上最高峰の立体物になること間違いなしの内容になっています。またマガジンは実車の解説やエピソードガイド、インタビューなど読み応えもたっぷりで、こちらも集めるととんでもない密度とボリュームの『ガルパン』資料集ができるというわけです。

 第3回:第9号~第16号まで 

▲この連載では複数の号をまとめて取り扱い、組み立てを解説しながらⅣ号が完成していくさまを追っていきます。今回は第16号までをご紹介。砲塔の電動ギミック部分や戦闘室の床など、戦車の内部に進んでいきますよ!

第9号

第10号

第11号

第12号

第13号

第14号

第15号

第16号

第9号~第16号までのワンポイントアドバイス

▲第9~11号は電動ギミック部分を作っていきます。モーターや配線もあるので、前回までの作業からまた新しい感覚になりますね。第9号のモーターにケースの片側とクランクディスクを取り付け、ネジで固定します。このネジはディスクからはみ出ないようにしっかり取り付けましょう

▲第4号のテスト基板と電池ボックスを使って、モーターのテストをします。ケーブルを繋ぐだけでゆっくりとディスクが回ります。動作確認後はコネクタをやさしく外しましょう。ディスクの三角の刻印がケースの側面の長方形の穴に向いているときに外すことが重要で、この向きにしておくことで後の工程がスムーズになります

▲リミットスイッチを取り付け、モーターケースBにケーブルをくぐらせながらはめこみ、ケースをネジ止めして完成させましょう。本体砲尾のスリットに合わさるようにモーターを取り付け、あとは後部の基板にコネクターをそれぞれ繋いで作業終了です

▲白旗掲揚装置はまず基幹部分を作ります。ラッチの向きを間違えないよう注意してスライダーを組み立て、バネと一緒にスライダーレールの中に収めてネジ止めします

▲旗は勢いよく動くので、旗竿AとBは気持ち多めに多用途接着剤を使ってしっかりと接着。はみ出ないようにしたいですが、ここは強度を優先したいですね。旗竿がまっすぐ接着されているか注意深く確かめましょう。パーティングラインを目印にするといいです

▲スライダーレールにモーターとケースを取り付けます。多数のネジを締めるときは偏った締め方にならないよう、右上→左下→右下→左上、など交差するように巡回して締めていきます。1巡目はネジを取り付けるにとどめて、2巡目に本締めしていきましょう

▲白旗掲揚装置が機能するかテスト。スイッチを入れるとロックプレートがモーターで回って外れて、バネで飛び出す仕組みなんですね。説明書にも注意書きされていますが、パーツに負担をかけないようスイッチはすぐオフにします

▲白旗ハッチのヒンジも強度が要るのでしっかり接着。そして砲塔本体に掲揚装置を取り付けます。こちらもネジをしっかり締めて固定します。白旗ハッチとヒンジを合わせて、シャフトを入れます。最初は指で調整しながら入れていき、棒の先や板の角で押し込みます。砲塔パーツが傷つかないよう、ポリエチレンやプラスチックなど金属より柔らかい素材のものを使いましょう

白旗(の竿)、上がります!

ハッチまで組み立てた状態での動作はこんな感じ。まだ旗布はありませんが、撃破判定時の「あの音」が勝手に脳内再生されますな!

ハッチが開く動画

▲第12号以降はインテリアの組み立てに入ります。細かいパーツが多いので、接着剤を塗る前に1回はめ合わせてみて、組み方を確認しながら進めるといいです。ランナーのあるパーツは2度切りでキレイに切り出しましょう。第12号では支柱を組んで砲塔底面に取り付けますが、説明書にもあるように現時点ではネジを締め切らず遊びをつけておきます

▲第13・14号は砲塔の床を組み立てます。フットレストはきちんと垂直に立つように注意。スリップリングのケーブルは床のふくらみに入るように逃がしましょう

▲第15・16号は車長席と砲主席。軟質素材の座面を両面テープで座板に貼り付けます。ここがちゃんと異素材になっているところ、すごく面白いですね

▲車長席は特に分割が細かいので慎重に組み立てます。座板の左右のステーは、完成後に目立たなくなる下側を意識して接着剤を付けるといいです。左右共通ではなく区別があるので、よく確認して接着します

▲砲塔の床に車長席を固定し、スリップリングのケーブルを支柱内部に収めます

▲砲手席も車長席と同じ要領で組み立てて、砲塔底面にネジ止めします

▲今回はここまで。あとちょっとで砲塔のバスケットが完成しそうです。1個が大きいうえに電動部分の保護も必要なので、改めて段ボールを用意して保管することにしました。次は17号から24号までの8冊を作業します。砲塔がさらに進むと思うので、続きが待ち遠しいですね!

 ピンセット導入のススメ 

▲今回のⅣ号は1/12という大きなスケールで手指でなんとかなりそうな気もしますが、実際にはパーツもネジも小さく、入り組んだ取り回しを求められます。こういったとき役に立つのがピンセットです。特に私がおすすめなのはタミヤ「精密ピンセット(先丸・ストレートタイプ)」。私がストレートタイプが好みなのでこちらを選んでいますが、先端がカーブした鶴首タイプもあります

▲大事なのは先丸という形。通常のタイプに比べて先端が幅広で丸くなっています。フィルムなどの薄いものを破いたり、パーツを傷つける可能性も低くなります。また広い面で力が伝わるので、細かい部品が飛んでしまうことも起こりにくいです。うっかり怪我をしたりすることがないのも安心

▲ネジの設置や回収、ケーブルの最終的な取り回し、フィルムを剥がすときなど、ピンセットは確実に必要になります。タミヤの精密ピンセット(先丸)は汎用性が高く、普段の模型製作でも役立ちます。ぜひ作業の相棒に1本持っておいてください。

週刊 ガールズ&パンツァー Ⅳ号戦車H型(D型改)をつくる

週刊 ガールズ&パンツァー Ⅳ号戦車H型(D型改)をつくる

●発行元/アシェット・コレクションズ・ジャパン●299円(創刊号)、各号2499円、毎週水曜刊行予定●1/12、約58.5cm●マルチマテリアルモデル●全100号予定●商品サイト https://hcj.jp/gup/home.html

次回の更新は7月上旬予定!
お楽しみに!!


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