「RGガンダム2.0」を往年のリアルタイプカラーで塗装!オリーブドラブ&ブラックのシックなトーンで仕上げる!
2024.09.23RX-78-2 ガンダム リアルタイプカラー【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年10月号(8月23日発売)
私事ですが2014年10月号で月刊ホビージャパンモデラーとしてデビューしてから、2024年10月号でまる10年となりました。そんな個人的に記念となる作例が、ガンダム生誕45周年に誕生したRG ガンダムVer.2.0。なんだか嬉しいですね…。キットは最新設計だけあって手を入れる箇所はほとんどありませんが、個人的な好みで若干手を加えつつ、往年のリアルタイプカラーで塗装しました。
■製作
頭:V字アンテナは削り込みでシャープ化。こめかみのバルカン砲をドリルで開口。
肩:肩アーマーの正面は中央部が緩やかに盛り上がっていますが、個人的な好みとラインデカールを貼ることを想定し、従来のRX-78-2キット同様に面を削り込んでフラットにしました。肩側面のダクト状推進器は、市販のスリット入りプラ板でディテールアップ。
腰:コア・ファイターの内蔵と腰の可動を両立させるためかウエストが少し長い印象だったので、前後左右のフンドシを全体で2mmほど上に取り付け位置を変更。フロントアーマーはボールジョントを付け根でいったん切り離してから、2mm下に再接着。サイドアーマーは中央で切断し、プラ板を挟んで2mm延長。裏側の隙間はプラ板で塞ぎました。リアアーマーもサイドアーマーと同様に中央で切断してプラ板で2mm延長。
ヘリウムコアの端部に存在する一段窪んだディテールは、今回ラインデカールを貼るのでシアノンで段差を埋めました。股間パーツも中央で切ってプラ板で2mm延長。リアアーマーの中央部も同様に2mm延長。サイドアーマー取り付け部のボールジョイントはサイドアーマーの位置が上に移動し可動の妨げになるため、軸を2mm延長して可動のクリアランスを確保しました。
脚:靴裏バーニア中央は1.5mm径の市販金属パーツを埋め込み。
コア・ファイター:成型上の都合で埋まっているランディングギア中心部をくりぬきました。
盾:前腕とのジョイントパーツにある肉抜き穴を埋め、パーティングライン上にリベットがある部分はリベットごとパーティングラインを消してから、1mmプラ棒を薄切りにしたものを貼ってリベットを新造しました。
■塗装
白(頭)=ガイアカラー ニュートラルグレーI
ライトグレー(上腕、太モモ等)=73番 エアクラフトグレー
グリーン(前腕、ふくらはぎ等)=ガイアカラー オリーブグリーン
ブラック(胸、肩等)=ガイアカラー ミッドナイトブルー
レッド=ガイアカラー 名鉄スカーレット
イエロー=ガイアカラー ゴールデンイエロー
関節=Mr.カラー エクストラダークシーグレー
武器=ガンダムカラー MSファントムグレー
リアルタイプカラーの肝であるラインデカールは単行本「ガンプラが絶対にうまくなる10の製作テクニック」付属のデカールをメインに、キット形状に合うように加工して貼りました。
その他のデカールも普段自分で貼るパターンではなく、旧1/100キットのリアルタイプカラーを再現しつつRG Ver.2.0とマッチするよう意識してみましたがどうでしょうか?
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “リアルグレード”RX-78-2 ガンダムVer.2.0使用
RX-78-2 ガンダム リアルタイプカラー
製作・文/SSC
RG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●3850 円、発売中●1/144、約13cm●プラキット
ⓒ創通・サンライズ
SSC(エスエスシー)
プラ板工作をメインとしたパーツのスクラッチを得意とする中堅モデラー。工作精度がとにかく高く、仕上げの質感もきっちりしている。