HOME記事ガンダム「HG ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)」をベースに改造! パーツを組み込むなどハイブリッドモデルとしてガンキャノンを製作【機動戦士ガンダム】

「HG ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)」をベースに改造! パーツを組み込むなどハイブリッドモデルとしてガンキャノンを製作【機動戦士ガンダム】

2024.09.14

RX-77-2 ガンキャノン【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年10月号(8月23日発売)

最新HGキットをベースにTV版デザインで製作する

 RX-78-2 ガンダムと同様に「V作戦」で開発された中距離支援用MS「RX-77-2 ガンキャノン」。支援用兵器ながら人型とすることで携行火器の使用や運動性など、従来の車両兵器とは一線を画する柔軟な運用を可能とした。劇中では、サイド7に運び込まれた複数機のうち、ジオン軍の奇襲による破壊を免れた1機がホワイトベースの艦載機となり、カイ・シデンがパイロットを務めた。作例はJUNIIIが担当。ガンキャノンキットとしては最新の「HG ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)」をベースに、2015年にリニューアルされた「HG ガンキャノン(No.190)」のパーツを組み込むなどして、最新キットにTV版デザインを投影したハイブリッドモデルとして完成させた。

▲主な工作ポイントとしては、フェイスの赤いアゴ、左胸部の機銃をオミットし、キャノン砲とランドセルの形状、ビーム・ライフルをTV版デザインのものに変更。元々あるモールドをオミットしつつ、RGキットと並ぶことを意識して新規にパネルラインモールドなどを追加している
▲ランドセルはキットに付属する2種のうち、スプレーミサイル・ランチャー用のものがTV版デザインに近いのでこちらを使用している

▲頭頂部を少し削り込んで縦長の印象を緩和し、頭部バルカン砲はピンバイスで開口。TV版デザインに寄せるために、アゴの赤いパーツはフェイスに接着後削り込んでフラットに整形。後頭部は基のアンテナをカットしてから0.8mm径のドリルで開口。アンテナはウェーブ「C・ライン(径0.8mm)」を、先端が先細りになるよう削り込んだものを差し込んでいる

▲胸部ダクトはRG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0を参考に、内部にスリット入りのプラ板を貼り付けた。キットのダクト部分をエッチングソーでいったん切り離し、ルーバー部分はタガネで丁寧に彫り込んで開口。塗装後に両面テープで貼り付けた
▲ランドセルはスプレーミサイル・ランチャー用のものを使用。側面の四角いダクトは丸形状のものに変更。スラスターノズルも四角い形状から丸形状に変更し、ノズル周辺を輪切りにしたプラパイプやプラ丸棒でディテールアップしている
▲240mm低反動キャノン砲は基部にHG ガンキャン(No.190)のものを使用。砲身は径が異なるプラパイプと小さく切ったプラ材の組み合わせで再現。頭部の大きさを基準に、基キットより若干細く、5mm長めに製作した
▲キャノン砲の可動部もHG ガンキャノン(No.190)のものを使用。キットパーツに合わせてプラ角棒でレール状に基部を作り、キャノン砲側と本体側にそれぞれネオジム磁石を仕込んで固定している
▲左がキット素組みで、右が作例。ククルス・ドアン版のガンキャノンは『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の設定に準じており、ランドセルからキャノン砲が生えているのが特徴。作例では肩口から240mm低反動キャノン砲が生えるようにすることでTV版デザインに寄せている
▲肩アーマー上部はポリパーツを組み込んでから前後パーツを接着して合わせ目を処理。塗装後の組み立て時に下部パーツの塗膜が剥がれないように、上部パーツの開口部内側を少し削って広げている
▲上腕はスジ彫りでパネルラインモールドを追加。前腕は外側にオプション装備を想定したアタッチメントのカバーパーツを製作。前腕の袖にある装甲はTV版デザインにはないものなので、先端をカットして存在感を弱めた

▲腰部は股間軸付け根にあるポリパーツのストッパーをカットし、軸先端も1mmカットすることで太モモの位置を中央側にずらしている。それにともないサイドアーマーの取り付け位置を1mm中央側にずらした。各アーマー裏はエポパテとプラ板を使い分けて肉抜きを埋めている

▲球体関節部はポリパーツを組み込んでからパーツを接着して合わせ目を処理。直立したときに関節部が露出しすぎな印象だったので、プラ板で外装を延長している
▲スネはヒザアーマーや側面にスジ彫りでパネルラインモールドを追加。側面のハンド・グレネード収納庫ハッチは後ろ側に1mmプラ板を貼り足してボリュームアップ。ヒザアーマー下のダクトは瞬間接着パテで裏打ちしてから削り込んでフラットに整形

▲スネフレームはかかと上アーマーの片側をカットしてから反対側に接着して合わせ目を処理。足首のボールジョイントは基部をプラパイプで太くして力強く見えるようにした。スネは合わせ目で1mm幅詰めし、裾内側を削り込んで足首の可動範囲を広げている。靴上部はポリパーツが露出しているので0.3mmプラ板を貼って隠した

▲靴裏はバーニア中央を開口して市販の丸ノズルパーツでディテールアップ。つま先はプラ角棒で機体固定用の爪を追加して見た目に変化を与えている
▲キット素組み(左)との比較。キャノン砲の形状を変えるだけで一気にTV版デザインに近づく。2015年版のHG ガンキャノンは近年のゲームなどで描かれるようなスラっとしたスタイルだが、ククルス・ドアン版は骨太でどっしりしており、なおかつ最新キットというところで今回の作例のベースとしてはベストマッチとなった

ⓒ創通・サンライズ

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