HGゲルググメナース(ルナマリア機)を、設定画も参考にマッシブでメリハリあるシルエットに!きれいな塗装仕上げのコツについても解説【ガンダムSEED FREEDOM】
2024.07.18ZGMF-2025/F ゲルググメナース(ルナマリア機)【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年8月号(6月25日発売)
ここがポイント
表面処理と重ね塗り
(解説/坂井晃)
※使用しているキットはHGBF ビルドストライクガンダム フルパッケージです
まずは400番のヤスリで表面処理を行います。その際、スミ入れ時にスミがしっかり流れるように浅いモールドは彫り直しておきます。また、後ほど分解するときや塗膜分でパーツに負荷がかからないように、接続ピンなどはゆるめにしておきます。サーフェイサーを吹いたあとは600番の紙ヤスリを短冊切りにしてふたつ折りしたもので全体を磨いていきます。アールが付いた面は使い込んでやや研磨力が落ちた400番のスポンジヤスリを使用します。コロコロはヤスリに詰まった削りカスを除去する際に使用します。
1回目の塗装である程度色味が出てくれたほうがモチベーションが上がるので、濃いめに吹きます。発色や隠蔽力が強い色なら2回、弱い色なら3回くらいまでの重ね塗りを目安にしていますが、ゴミやホコリが付いた場合に削ることを前提にしているので、大体3〜4回は重ね塗りしています。よほど締め切りに余裕がないとき以外は、できるだけ自然乾燥させています。
塗料を希釈する際は、まず撹拌した塗料を紙コップに移します。瓶の底にまだ塗料が溜まっているので、溶剤を入れてフタを閉めてから、よく振ってフタに付着した塗料も落とします。これを2回ほど行うと、瓶の中の塗料をすべて出すことができます。これが塗料本来の色味になります。使うぶんを残して瓶に戻し、紙コップ内の塗料に溶剤を足して、エアブラシに適した濃度に調整します。
■はじめに
設定画と比較して角張っている部分を修正し、先端のシャープ化やエッジ出しを行いました。
■上半身
全体的に上下の幅詰めと小型化がメイン。形状が合わなくなる部分は適宜プラ板等で調整します。腹部の幅詰め時は外周が合わなくなるので、瞬間接着カラーパテで裏打ちしながら行います。
■下半身
太モモとつま先のボリュームアップ、スネ内部の加工がメイン。スネは合わせ目処理の必要がありますが、ヒザを後ハメ加工するのは強度的に不安なので、ヒザを組み付けてからスネを製作しています。
■カラーレシピ
赤=ブライトレッド+ブリリアントピンク+パープルヴァイオレット
赤(濃)=ローズディープレッド
ピンク=ストームピンクパープル
関節等=MSグレージオン系
特斬槍グリップ=オーシャングレー
白=MSホワイト
本体黒=ミッドナイトブルー+ピュアブラック+パープルヴァイオレット+シアン
バックパック黒=ティターンズブルー1
バックパック青=エアスペリオリティーブルー+ライトブルー+ミディアムブルー
バックパック灰=クールホワイト+レドームグレー+ライトブルー+ミディアムブルー
スーパースムースクリアーのツヤ消しでコートして仕上げています。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードコズミックイラ”ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)使用
ZGMF-2025/F ゲルググメナース(ルナマリア機)
製作・文/坂井晃
HG ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●3190円、発売中●1/144、約13cm●プラキット
ⓒ創通・サンライズ
坂井晃(サカイアキラ)
キャラクターキットレビューから改造作例まで、工作&塗装ともに高いレベルでまとめ上げる中堅モデラー。