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ウェーブ「1/35 ストライクドッグ」キットの素性を活かしてディテールアップ！ 劇中での戦闘を意識したウェザリングも【装甲騎兵ボトムズ】
2024.07.14
キットの素性を活かしてディテールアップ＆土汚れを中心としたウェザリングを施す
秘密結社によって製造されたイプシロンの試作AT、ストライクドッグ。マックスファクトリーの1/24に続き、このたびウェーブ1/35シリーズにもラインナップ。まずはシルエット再現のST版でのリリースとなった。ファーストレビューの今回は、良好なキットの素性を最大限活かして製作。成型の都合による肉抜きや再現されていないディテールの再生を中心に工作。活躍の舞台となったクメン王国から惑星サンサでの戦闘をイメージしたウェザリングを施しての完成となった。
▲キットはコクピット内部や降着機構をオミットしたST版でのリリース。作例はキットの良好な素性を活かし、成型の都合により省略されたディテールの追加や肉抜きの処理に注力。ウェザリングをメインとした塗装表現で、イプシロンの機体を彩っている
▲これまでの1/35シリーズ同様、可動域の広い各関節機構によりさまざまなアクションポーズが可能。携行武装であるソリッドシューターは専用のハンドパーツでしっかり保持できる。右握り拳も付属するので、ソリッドシューターを持たない状態でのポージングも可能
▲製作途中の全身写真。整面やヒケ処理のため全身にヤスリがけが行われているが、それ以外はほぼキットのままであることがよく分かる
▲ミッションパックは取り外しが可能。本体背面にはこれまでのスコープドッグタイプと同じフックが用意されているので、同スケールの他のミッションパックを取り付けることもできそうだ。またミッションパックのバーニアユニットは独立して可動する
▲キット三面写真。H級ATであるストライクドッグの頭身の高さが見事に表現されている
▲アイアンクローはもちろん展開可能。内部の11ミリ機関銃の砲身はいったん切り落とし、プラ棒で作り直した
▲レンズは底面を塗装後にUVクリアーレジンを流し込んで硬化させ、奥行きを演出している
▲脚部はクメンやサンサでの戦闘をイメージして激しめのウェザリングを施した。また足裏のローラーのディテールやソールパターンも忠実に再現されている
■PS専用機
今回のお題はウェーブさんのストライクドッグです。すでに手にされた方もいらっしゃると思いますが、遅ればせながらキットレビューをさせていただきます。
■いざ、製作
『ボトムズ』にそこまで明るくないボクから見たら、完璧なスタイルです。ST版ということで、コクピット内は簡略化されていますが、ここはPS版が登場するのでしょうか。
さてさて、パーツ構成もよく考えられているのと、関節を含めてほぼブルーなので、後ハメなども考えなくていいでしょう。太モモとふくらはぎは合わせ目消しをしました。アイアンクローに肉抜き穴があるので埋めました。クロー内部の11ミリ機関銃は切り取ってプラ棒で再生。設定画にあるディテールで省略されていた部分は彫り込んで再現しています。一部表面処理の都合で削り取ったリベットは市販パーツで再生。ターレットレンズ類は底面を塗装後、UVクリアーレジンを流し込んで硬化させました。
■カラーリング
黒サフで下地処理後、各色をグラデーション塗装しました。
ブルー＝AT06ブルー
グレー＝ニュートラルグレー4
武器グレー＝HM03ヘビーダークグレー
ツヤ消しクリアーを吹いたあと、Mr.ウェザリングカラー各色でウォッシングして、再びツヤ消しクリアーでコート。最後にエナメル塗料各色でドライブラシをかけてあります。
イメージですけど、パイロットはパーフェクトソルジャーのイプシロンですから、被弾ダメージはあまりないと考えました。出撃して戦闘環境（クメン〜サンサ想定）による汚れを意識したウェザリングとしました。また、模型映えという面でいうと、ほぼブルー1色なので、不自然にならない程度にさまざまな色味を足してみましたが、いかがでしょうか？
ウェーブ 1/35スケール プラスチックキット ストライクドッグ［ST版］使用
X・ATH-02 ストライクドッグ
製作・文／GAA（firstAge25）
ストライクドッグ［ST版］
●発売元／ウェーブ●5280円、発売中●1/35、約12cm●プラキット
Ⓒサンライズ
GAA（ガア）
firstAge25周年展示会にお越しくださった皆様、ありがとうございました！
