HOME記事キャラクターモデル「VF-31J改 ジークフリード(ハヤテ機)」の複雑な色分けをデカールワークと塗装の併用でシャープに表現! ハセガワの精密感あるキットを細部にまでこだわって製作【マクロスΔ】

「VF-31J改 ジークフリード(ハヤテ機)」の複雑な色分けをデカールワークと塗装の併用でシャープに表現! ハセガワの精密感あるキットを細部にまでこだわって製作【マクロスΔ】

2024.06.17

VF-31J改 ジークフリード(ハヤテ・インメルマン機) 【ハセガワ 1/72】 月刊ホビージャパン2024年7月号(5月24日発売)

デカールワークと塗装表現の使い分けで複雑なパターンを再現

 2016年4月にテレビアニメとして放送を開始した『マクロスΔ』。シリーズでも屈指のCGアニメーションを用いて魅力的な戦闘シーンやパフォーマンスが描かれた本作より、今回は最終話で登場した主人公ハヤテが搭乗する「VF-31J改 ジークフリード」の作例を紹介する。航空機のスケールモデルを多数手掛けるハセガワならではの精密感のある本キットを、Ryunzによる作例ではパネルラインの彫り直しやコックピットの調整など、細部にまでこだわって製作。塗装ではデカールと塗装を組み合わせることで複雑な色分けをシャープに再現している。

》SPEC.

所属:ケイオス
全長:19.31m(ファイター)
エンジン:新星インダストリー/P&W/RR社製 FF-3001/FC2ステージIIC熱核タービンエンジン×2
武装:マウラー ROV-127E 12.7mmレーザー機銃×1、ラミントン LM-25s×2 25mmミニガンポッド×2、ビフォーズ CIMM-38 内蔵型マイクロミサイル×36、オーテック VPB-S24 ピンポイント・バリア・システム一式、ガーバー・オーテック AK/VF-M11 アサルトナイフ×2、センチネル SWGA-F20B エネルギー転換装甲システム一式、ビフォーズ ECS-09A アクティブステルスシステム、L.A.I CCFD-11 チャフ/フレアー対光学兵器用スモークディスチャージャー、ハワード LU-18A ビームガンポッド×1、MDP-001Wシグナス マルチ・ドローン・プレート×16
パイロット:ハヤテ・インメルマン

模型製作のお供に!

 VF-31シリーズを詳しく解説したガイドブック。豊富なイラストやCG画像と詳細なテキストで、ファンはもちろん模型製作の参考にもオススメしたい一冊だ。

ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-31 ジークフリード

●発行元/SBクリエイティブ●2970円、発売中●A4変形判・カラー128ページ

▲飛行機模型の定石に沿い、パーツの合いや分割を確認するために仮組みを行う
▲頭部収納部分の一部を切り欠いて、インテークパーツを設置できるように加工。ここは完成後見えないところなので大胆にカットしても問題ない

▲ハヤテのヒザの上に座るフレイアは、キットに付いてくるフレイアのフィギュアを加工。そのままだと大きくてコックピット内に入らないため、足元の干渉部分を大胆に削っている

▲インテークの部分に合わせ目が出るため、インテークの底板を切り離して本体側は接着して合わせ目を消している
▲胸部インテークフィンは写真の様に切り出すと、フィンの高さ調整が必要なく接着も不要になる
▲TVアニメ最終話、オペレーション「ラグナロク」においてハヤテが搭乗。戦術音楽ユニット「ワルキューレ」専属、Δ小隊の汎用支援可変戦闘機として運用されていたVF-31Jの改修機
▲ハッチの開く部分の支柱に金属板を貼り付け、機体内に磁石を仕込むことでハッチ部分を接続している
▲装備をコンテナ化したマルチパーパスコンテナユニット。このコンテナを用途に合わせて換装することにより、さまざまな運用を可能とする
▲ハヤテのフィギュアは首を真鍮線で接続したことにより、左右に振れるようになっている
▲スケールモデルさながらの精密なディテールが美しい機体下部。見えにくいところまでこだわるハセガワの造形が光る
▲VF-31Jからアップデートされるにあたって、カラーリングは黒のラインが追加され、機体上部にはメッサーのマーキングをアレンジしたものが引き継がれている

▶︎はじめに
 今回はハセガワ 1/72 VF-31J改ジークフリード ハヤテ機を製作しました。ハセガワ 1/72 VF-31Jとの違いですが、キット内容はVF-31Jと同様で、付属デカールのみ異なります。31Jは複座仕様でしたが、31J改は単座仕様に変更されています。そのため、製作も単座仕様として製作。また、劇中の運用は大気圏内のみのため、インテークは開放して製作しました。

▶︎製作
 さて、続いて、キットの出来について見ていきます。ディテールがしっかり入っていて、組みやすく作りやすいキットですが、パネルラインなどのスジ彫りが浅いため、塗装時に埋まってしまう可能性があります。そのため、すべて彫り直すことで、よりきれいな仕上がりになります。コックピット周りですが、コックピットはキャノピー開閉機構を省略し、閉じた状態のみで製作しました。ハヤテやフレイアのフィギュアを乗せ降ろしできるように、接着はしていません。パッケージアートの、ヒザの上にフレイアを乗せたハヤテが印象的だったためフレイアフィギュアが座席内に収まるように調整しました。首も左右に振れるようにしています。主脚のハッチは機体内に磁石を仕込み、ハッチの支柱側に金属板を貼り付けて保持させています。インテーク奥の底板パーツの一部が外装も兼ねているため、そのままだと合わせ目が出るうえ塗り分けも必要になるので色分けのところで切断し、外装側は本体に接着し合わせ目消しを実施。インテーク奥のパーツは、本体の頭部パーツが収まる場所の一部を切り欠くことで後から差し込めるようにしています。
 コックピット横のインテークは、底板はインストの指示どおりはさみ込み接着していますが、中間板は左右分割し、後から差し込めるようにしています。主翼と垂直尾翼は、保管や移動を考え本体に接着せず取り外せるようにしています。

▶︎塗装
 今回は機体上部のライン部分などはデカールを使用し、機種側面などは塗装で表現しています。難易度は高めな塗り分けになりますが、メッサーの乗ったVF-31Fのカラーリングが反映された改のカラーリングは素晴らしいものなのでぜひ挑戦してみてください。
青:インディブルー+Ex-ホワイト+色ノ源イエロー
グレー(明):Ex-ホワイト+Ex-ブラック+パープル
グレー(濃):RLM66ブラックグレー
白:Ex-ホワイト
赤:レッドFS11136+オレンジ
黒:Ex-ブラック

ハセガワ 1/72スケール プラスチックキット VF-31J改 ジークフリード ハヤテ機 “マクロスΔ” 使用

VF-31J/c ジークフリード(ハヤテ・インメルマン機)

製作・文/Ryunz

VF-31J改 ジークフリード ハヤテ機 “マクロスΔ”
●発売元/ハセガワ●4400円、発売中●1/72、約26.1cm●プラキット
※現在、店頭在庫のみです。

©1982,1984,1992,1994,2002,2015 BIGWEST ©2007 BIGWEST/MACROSS F PROJECT・MBS

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Ryunz(リュンズ)

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