エルドラファイト！　ゴー！　奇跡のプラキットを美麗な塗装で仕上げる

　2005年放送のTVアニメ『ガン×ソード』より、五体合体エルドラⅤがプラキット化。エルドラⅤは所謂ゲストメカで活躍場面は限られているものの、あまりにも熱く心躍るエピソードから高い人気を誇り、主役メカのダン・オブ・サーズデイに続き同作のキット化第二弾に選ばれたことからもその注目度がうかがえる。キットも分離合体の再現に加えて必殺技再現パーツが付属と、大満足のボリュームで言うことなし！　作例はそんな熱血キットをていねいに塗装。より劇中の決めカットに近づけるべく、左腕の破損パーツを追加するなどのこだわりで応えてみたぞ。

五体合体エルドラⅤ

エルドラⅤアルティメット

　はじめまして、エルドラⅤの作例を担当しましたゆーさん。と申します。キットはギミック満載で素晴らしい出来です。塗膜の擦れや破損を考えると無塗装もしくは部分塗装仕上げがストレスのない楽しみ方ですが、全塗装で美しく仕上げてみたい！　という方のために塗装のポイントをまとめてみました。

■製作ポイント
　変形時に擦れる部分は事前に仮組みをして入念にすり合わせを行います。目立つ合わせ目や肉抜きは接着剤やパテ埋めで処理、スミ入れがきれいに流れるようにモールドの彫り直しを行い、彩色済パーツも整面処理のため一度塗装を削り落としました。
　キットの素材がABSかつ合わせ目がパーツ間に近い箇所が多いので、流し込みタイプは使わず、ウェーブの瞬間接着剤高切削ジェルタイプで接着。また、片側に合わせ目が来るパーツ（太モモ等）はあえて消さず、もう片側を彫り直してディテール化。キットの構造上後ハメできない部位（スネパーツ正面）等は、タガネでミゾを彫り直して0.2mmの段落ちモールドに変更しました。

■塗装について
　キットには塗装ガイドがないため、ランナーを参考に近似色を選定しました。
下地色＝ガイアカラー サーフェイサーエヴォグレー
赤＝UG04番MSレッド
緑＝ガイアカラー オーラグリーン1
青＝34番スカイブルー
橙＝ガイアカラー マンダリンオレンジ
深緑＝18番RLM70ブラックグリーン70％＋13番ニュートラルグレー30％
関節＝13番ニュートラルグレー
桃＝ガイアカラー ブリリアントピンク80％＋1番ホワイト20％
白＝GX1番クールホワイト50％＋ガイアカラー アルティメットホワイト50％
紺＝328番ブルーFS15050 70％＋326番ブルーFS15044 30％
金＝SM207番スーパーリッチゴールド
額＝GX205番GXメタルグリーン

■最後に
　エルドラⅤをすでに組んだ方、これから塗装に挑戦してみたい方の参考になれば幸いです。また、製作・塗装に困ったら全国に『模型製作スペース』という初心者でも気軽にエアブラシデビューできる場所がありますので、ぜひ遊びに行ってみてください♪　以上、ご覧いただきありがとうございました！　アディオス・ア・ミーゴ!!

ⓒ2005 AIC・チームダンチェスター/ガンソードパートナーズ