HGキット化を果たした「邪虎丸」を肉抜き処理や後ハメ加工、各部シャープ化で完成度アップ!! 製作のポイントをチェックだ!【魔神英雄伝ワタル】
2024.01.13邪虎丸【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2024年2月号(12月25日発売)
待望のHG版邪虎丸をシャープに製作する!
『魔神英雄伝ワタル』(1988)より、主人公ワタルの好敵手・虎王の搭乗する邪虎丸がついにHGキット化。製品は成型色による色分けが徹底されており、シールレス設計で設定カラーリングのほとんどを再現。また、「猛虎形態」への変形も差し替え式で再現可能と、飾って・遊んで楽しいキットになっている。作例はイタミテックが製作。肉抜き処理や後ハメ加工といった定番工作をメインに製作した、シャープな仕上がりの邪虎丸をご覧いただきたい。
初めまして、イタミテックと申します。個人的にも大好きな邪虎丸、パワー全開で担当させていただきます。キットはシールレスで頭部や盾の黒目に至るまで色分けされています。部分塗装が必要なのは下アゴの牙くらいでしょうか。素組みで満足できる仕上がりですが、合わせ目を処理して仕上げようとすると急に難易度が上がります。今回は私なりのスタイル小改造+合わせ目処理を中心に紹介しますので、参考になれば幸いです。
■製作
頭の可動範囲を広げるため、頭部側の首ジョイント穴に0.5mm厚スペーサーをはさむと、頭を左右や上に振りやすくなります。この改造をするとかなり印象が変わるので、個人的にはオススメです。
背中の中央に目立つ合わせ目がありますが、パーツを分割できたほうが変形時のメンテナンスや塗り分けがしやすいと考えて、分割線をずらしました。変形時に下半身を移動させるレールのようなラインがあるので、それに合わせて分割線を移動し、片側はラインを彫りました。
タイガーシールドの内側はピン受けの突起が目立つので、突起をカットして平面に削り込んで、グレーで塗り分けてグリップ基部と馴染むようにしました。
エビルタイガーミサイルは顔の部分をちまちま筆塗り。猛虎形態時の口に挿し込む発射エフェクトも作ってみました。エフェクトは透明プラ棒(3mm)と付属スタンドのランナー(2.5mm)をつなげて、UVレジンを垂らして即硬化を繰り返して爆炎っぽく作りました。
塗装はアニメ本編や設定画の配色を意識しています。黄色は少しくすませようとスチールホワイトを混ぜてみました。隠しこだわりとしては、口内の砲身をアニメと合わせてピンク系に塗ったことですね!
■使用カラー
黄色=勇者カラー シャインイエロー+NAZCA スチールホワイト
装甲の黒=FAGカラー インナーブラック→Ex-クリアー
赤=エヴァンゲリオンカラー エヴァレッド→Ex-クリアー
白=NAZCA ニュートラルホワイト
刃=SM208番スーパージュラルミン→ガイアノーツ メタリック用クリアー
口=エヴァンゲリオンカラー エヴァマリピンク
砲塔=ラスキウスアウラ 緋色
爪、関節等=NAZCA メカサフライト
首周りなどの黒=ガイアカラー フラットブラック
目=NAZCA ニュートラルホワイト→ガイアカラー 蛍光イエローグリーン
ミサイルエフェクト=ガイアカラー 蛍光オレンジ
ミサイル煙=ミリタリーカラー ライトガルグレー
ミサイル黒=シタデルカラー アバドン・ブラック
ミサイル口=シタデルカラー イーヴィルサンズ・スカーレット
ミサイル目=シタデルカラー コラックス・ホワイト
BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “ハイグレード”
邪虎丸
製作・文/イタミテック
HG 邪虎丸
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2970円、発売中●約10cm●プラキット
▼ 関連記事はこちら
ⓒサンライズ・R
イタミテック
月刊ホビージャパン初登場。「ストレスの少ない工作」をモットーに、できるだけ簡単で効果的な改造法をYouTubeなどで公開している。