『シン・ウルトラマン』のネロンガ戦&にせウルトラマン戦を情景王・山田卓司がディオラマ製作! 少年リック限定パーツを活用した頭部形状にも注目!
2024.01.03ウルトラマン(シン・ウルトラマン)【エクスプラス 1/250】 月刊ホビージャパン2024年2月号(12月25日発売)
少年リック限定パーツを活用したディオラマ2作!
特撮作品を精力的にプラキット化しているエクスプラスより、映画『シン・ウルトラマン』のウルトラマンが、1/250スケールプラキットで登場。これまでのシリーズ同様、ディオラマベースがセットになったポーズ固定モデルで、じっくりと塗装やディオラマに勤しむことができる仕様となっている。作例では少年リック限定版に付属する2タイプの頭部も活用し、2種類のディオラマを製作している。
エクスプラスの新作ウルトラマン(シン・ウルトラマン)です。いつもながらのオーロラテイストのパッケージ、高圧鉄塔、民家など、ディテールが楽しいベース付きのプラキットです。
本体のウルトラマンは限定版キットでは降着時ver.とにせウルトラマンのマスクが付属。さらにもうひとつキットを用意して、エネルギー消耗時ver.のグリーンカラーで仕上げれば通常版、降着時ver.、にせと合計4種類のウルトラマンを楽しむことも可能です。
今回はキットの素組みを降着時ver.の仕上げとした作品と、ザラブが化けたにせウルトラマン戦のディオラマと合わせてキットレビューとさせていただきます。
高圧鉄塔の本体はスライド金型を使った一体成型で組み立て簡単。民家も簡単に組み立てられますが、成型上の都合で省略されている窓枠をプラ棒を使って追加工作しました。背景の茂みもやはり成型上の都合でノッペリしておりますのでモーターツールで表面を荒らしました。ここはディオラマ用のパウダーを接着するのもいいですね。
さて、本題のウルトラマン。すべて素組みですが降着時ver.、通常版、にせと3体を同時に工作しました。一度にパーツをすべて固定してしまうと、パーツの合わせ目処理が難しくなるため、パーツごとに先に仕上げてから本体に接着していきました。
降着時ver.はブラックサーフェイサー→マスキング→ホワイトサーフェイサー→マスキングを剥がして、モノクロベースの上にシルバー塗装。下地の色の違いによる濃淡のシルバー塗装としました。通常版とにせ版はホワイトサーフェイサーで表面の傷をチェックしてからレッド塗装。ウルトラマンのレッドは完成済みのトイから判断してモンザレッドに少しブラックを加えて調色しています。そして体表のラインをマスキングしてからシルバー塗装。マスクは眼のパーツを少し黄ばんだホワイト塗装。念のため蛍光クリアーを軽く塗装しておきました。
通常版とにせは電飾のため、アルミテープで裏打ちしたあとに中央にLEDを仕込みます。配線は本体を組み立てながら配しておきました。
VSにせウルトラマン戦の舞台はCGで作り出した架空の風景なのですが、付近の建物は麻布台付近のビルがイメージに近かったので、ストリートビューで麻布台付近の実在の公園を調べ、資料としました。
エクスプラス 1/250スケール プラスチックキット
ウルトラマン(シン・ウルトラマン)
ディオラマ製作・文/山田卓司
ウルトラマン(シン・ウルトラマン)
●発売元/エクスプラス●5500円、発売中●1/250、約20cm(台座含む)●プラキット
©2022「シン・ウルトラマン」製作委員会 ©円谷プロ