HOME記事キャラクターモデルF.S.S.カラーコレクションとボーンペイントを用いて帝騎マグナパレスの“半透明のラミネート装甲”の塗装表現を考えてみる【ファイブスター物語】

F.S.S.カラーコレクションとボーンペイントを用いて帝騎マグナパレスの“半透明のラミネート装甲”の塗装表現を考えてみる【ファイブスター物語】

2023.12.09

帝騎マグナパレス ザ・ナイト・オブ・ゴールド 【ボークス 1/72】 月刊ホビージャパン2024年1月号(11月25日発売)

帝騎マグナパレスの装甲の塗装表現を考えてみる

帝騎マグナパレスの画像

 黄金と純白に輝く黄金騎士、マグナパレス。半透明のラミネート装甲の表現はマグナパレスのみならずGTM塗装の醍醐味であり、頭を悩ませる部分でもある。ここでは「ホビージャパンエクストラ 特集:ファイブスター物語 GTM造形の世界」でモデラー・nishiが見せたF.S.S.カラーコレクションとボーンペイントを用いた塗装表現について検証してみる。

(記事解説/ホビージャパン編集部)

24年1月号の表紙画像

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F.S.S.カラーコレクションで塗装してみる

ボーンペイントの塗料をならべた画像

 ボークスとボーンペイントのコラボカラー「F.S.S.カラーコレクション」で装甲の塗装表現を試してみる。F.S.S.カラーコレクションはボーンペイントのうすめ液や下地色としてアンダーブラックⅡなどを使用するので、合わせて取り揃えておきたい。


下地の違いが輝きに影響する

 ゴールドやシルバーの鏡面仕上げには下地が大きく影響する。ここではボーンペイントのアンダーブラックⅡを下地にしたものと白地のもので比べてみる。

スプーンにアンダーブラックⅡを塗装した画像
▲ 下地にアンダーブラックⅡを吹き付けたところ
アンダーブラックⅡの画像
アンダーブラックⅡを塗布したスプーンにMGPゴールドを塗装した画像
▲ その上からボーンペイントうすめ液で希釈したMGPゴールドを吹き付けたもの
MGPゴールドの画像
白い下地を塗布したスプーンにMGPゴールドを塗装した画像
▲ こちらは白いスプーンにそのままMGPゴールドを吹き付けたもの。明らかにアンダーブラックⅡを下地に使ったほうが輝きが増していることが分かる
プライマーサーフェイサーからアンダーブラックⅡを塗布しMGPゴールドを塗装した帝騎マグナパレスのパーツ画像
▲ 整形後にプライマーサーフェイサー→アンダーブラックⅡ→MGPゴールドの順に吹き付けた頭部。メッキ調のゴールド表現に成功したことが確認できた。仕上げにボーンペイントのフィニッシュクリヤでコーティングしておくとさらに塗装面を保護できる
フィニッシュクリアの画像
帝騎マグナパレスのアップ画像 その4
▲ メッキ調ゴールドとクリアー成型を活かした半透明装甲を組み合わせた例。nishiの作例も同様の表現方法となっている。完成したnishiによるマグナパレス作例は、ぜひホビージャパンエクストラで確認してほしい

F.S.S.カラーコレクションはボーンペイントうすめ液が最適

ボーンペイントうすめ液を使用してスプーンを塗装した画像
ボーンペイントうすめ液の画像

▲ F.S.S.カラーやボーンペイントのメタリックカラーを使用する際は、ボーンペイントのうすめ液をおすすめしたい。他のラッカー系うすめ液では粒子がきれいに踊らず輝きが鈍ることが確認できた


クリアー成型を生かした半透明装甲表現

 今度はクリアー成型を活かした塗装表現を試してみる。

帝騎マグナパレスのパーツ画像 その1
帝騎マグナパレスのパーツ画像 その2
▲ スネと頭部パーツをクリアー成型の上からMGPゴールドで塗装してみた例。特に頭部は薄っすらと装甲裏のディテールが透けて見える
帝騎マグナパレスのパーツ画像 その3
▲ こちらはランナーに試し吹きしたテストピース。吹き付けすぎると透明度が損なわれていくので、調子を見ながら段階的に塗料を吹き付けていくのがよさそうだ
帝騎マグナパレスのアップ画像
▲ nishiによるマグナパレス作例。装甲裏をあらかじめスミ入れしておくことで、裏のモールドがくっきり浮かび上がり、半透明装甲表現の効果がより上がっていることが分かるだろう
帝騎マグナパレスの画像

ボークス 1/72スケールレジンキット “HIGH-SPEC GARAGE KIT”

帝騎マグナパレス ザ・ナイト・オブ・ゴールド

製作/nishi

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●発売元/ボークス●126500円、発売中●1/72、約56.5cm●レジンキット●原型/大石凡(造形村F.S.S.プロジェクトチーム)

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