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【マクロス】ハセガワのリガード(大型ミサイルポッド装備型)を製作!ディテールアップとウェザリング塗装で情報量アップ!!

2023.10.18

リガード(大型ミサイルポッド装備型)【ハセガワ 1/72】 月刊ホビージャパン2023年11月号(9月25日発売)

リガード(大型ミサイルポッド装備型) イメージカット

細部ディテールの追加とウェザリングで情報量を高める

 ハセガワ『マクロス』プラキットシリーズ、リガードバリエーション第3弾として「リガード(大型ミサイルポッド装備型)」が発売。大型ミサイルポッドを新規金型で再現したもので、これにて『超時空要塞マクロス』のリガードバリエーションがコンプリートとなった。豆タンクによる作例は、ミサイルのシーカーや本体センサーなどの細部ディテールアップを行い、ウェザリング塗装で情報量をアップ。また、リガード(小型ミサイルポッド装備型)の小型ミサイルポッドも製作し、コンパチモデルとして完成させた。

リガード(大型ミサイルポッド装備型) 正面
リガード(大型ミサイルポッド装備型) 背面

▲頭頂部に左右2基ずつ、計4基の多弾頭ミサイルを搭載。リガードの火力の低さを補うために開発されたが、ミサイルポッドによる重量超過と、さらに頭頂部に装備していることで重心が安定せず、運動性は大きく低下している

ミサイルポッド アップ
▲ミサイルポッドは基部と左右接続部で可動。基部のセンサーにはクリアーパーツを使用している。作例ではミサイル弾頭のシーカー部も市販のクリアーパーツでディテールアップした
胴体パーツ1
▲胴体の赤いセンサー部はキットパーツをくりぬき、オマケで付属している交換用クリアーパーツに置き換えている
左右のスラスター
▲左右のスラスターはキットのモールドを深く彫り込んでいる。可動させると下部に隙間が見えるので、市販のスリットモールド入りプラ板でふさいだ
スネ部分
▲スネは矢印で刺した部分が外装より狭くなるよう削り込むことで後ハメが可能となる
脚付け根パーツ
▲脚付け根パーツは、太モモ接続側のポリキャップが若干可動することで隙間が空いてしまうので、ポリキャップと外装パーツの隙間を埋めることで立たせたときの安定度を高めている
胴体パーツ2
▲グレーサフを吹いた上から換気扇フィルターでマスキングして黒サフを吹き付け。乾燥後に1000番の紙ヤスリで表面をならしている
胴体パーツ3
▲基本塗装後にエナメル溶剤を吹き付けて、濡れた状態でディオラマ用スノーパウダーを乗せて定着させる
胴体パーツ4
▲マスキング後に黒系に調色した基本色を吹き付け、乾燥後にブラシでパウダーを払うと写真のようになる。いわゆる「塩マスキング」と呼ばれる手法だ
スネの前側
▲スネの前側は下から赤のクリアーパーツが見えるため、スリットモールド入りプラ板でフタをした
足首関節
▲足首関節は前側の肉抜きをプラ板で塞いでいる
かかとパーツ
▲かかとパーツは内側の合わせ目に段差があるので、削り込みとシアノンでフラットに整形。外側のモールドは彫り込んでダクト状のモールドにした
リガード(小型ミサイルポッド装備型)のミサイルポッド
リガード(小型ミサイルポッド装備型) 正面

▲「リガード(小型ミサイルポッド装備型)」のミサイルポッドを製作、交換可能にしている。厳密にはマーキングが異なるのだが、元々着脱可能になっているので、模型的な遊びとしてはよいのではないだろうか

 ハセガワから久しぶりの完全新規金型アイテムとしてキット化されたリガード。バリエーションも次々と出ていますが、今回は新作の大型ミサイルポッド装備型の作例を担当させていただきました。

■製作
 ノーマルタイプは以前に作例で紹介されていますが、非常によくできたキットで特にプロポーションは手を付けるところがないと思います。そのため、合わせ目消しや整面、細かいディテールの追加と塗装をメインに製作しました。
 胴体は独特のパーツ割で正面、上部に合わせ目があり、かつ合わせ目もズレやすいため、慎重に擦り合わせと表面処理を行っています。白と青のパーツが別パーツとなっていますが、擦り合わせを優先して先に接着して、マスキングで塗り分けました。
 脚部は基本モナカ構造なので、合わせ目消しがメインです。スネ部分は外装とフレームが簡単な加工で後ハメ可能になるので、やっておくと塗装が楽になります。
 ミサイルポッドは、大型のほうは弾頭のシーカー部を市販のクリアーパーツに交換。小型のほうはストレート組みです。

■塗装
 胴体が大きく面も広めなので、単調な印象にならないよう塗装しています。ウェザリングは機体の設定から航空機的に褪色やチッピングメインで行いました。まず、通常のグレーサフを吹いたあとに、100円ショップの換気扇フィルター越しに黒サフを吹き付けてムラのある下地を作ります。その後、ホワイトやライトブルーの基本色を下地のムラが残る程度に吹き、さらに今回は褪色表現として塩マスキングを行っています。私はエナメルクリアーを吹いたあとに、ディオラマ用のスノーパウダーを使用しています。この方法であれば、パウダーを乗せてすぐに上塗りしても問題なくできます。上塗りは、基本色にわずかに黒を混ぜて吹いています。その後、クリアーコートからデカールを貼り付けていますが、デカールも褪色気味にするため、極々薄めたホワイトをデカールのクリアーコート後に乗せています。最後にツヤ消しコートを行い、ファレホでチッピングとフィルタリングを行っています。フィルタリングは褪色表現の部位ごとの違和感や、デカールを馴染ませるためにホワイトやグレーで軽めに、チッピングはグレー系のスポンジチッピングとドライブラシのあと、筆の描き込みと拭き取りで調整しています。

ハセガワ 1/72スケール プラスチックキット

リガード(大型ミサイルポッド装備型)

製作・文/豆タンク

リガード(大型ミサイルポッド装備型)
●発売元/ハセガワ●3960円、発売中●1/72、約26cm●プラキット

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©1982 BIGWEST

豆タンク(マメタンク)

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