HOME記事工具・マテリアル刃厚0.2mm 超精密ノコギリ「HJホビーノコ」の力をチェック!イクスクレアをスタイル調整して製作【月刊工具】

刃厚0.2mm 超精密ノコギリ「HJホビーノコ」の力をチェック!イクスクレアをスタイル調整して製作【月刊工具】

2023.06.10

月刊工具 模型の入り口はいつの時代も工具から 月刊ホビージャパン2023年7月号(5月25日発売)

切って伸ばして、切って縮めて

HJホビーノコとHJモデラーズカラーとイクスクレア・サンセットの画像

 今回は「道刃物工業」と「HJモデラーズ」タッグによる「道刃物工業×HJモデラーズセレクション」新商品が登場です!切れ味鋭い彫刻刀に続くアイテムは“超精密ノコギリ”。極薄で切れ味が高い、耐久性も高く刃こぼれもしにくい、さらにグリップも手になじむ形状をしているので、とても持ちやすい。新しい工作を切り開く「HJホビーノコ」の性能を実際に模型製作とともに見ていきましょう。

090 Product_name Hobby saw
解説/けんたろう、月刊工具スタッフ



▼実際に使用している動画もチェック!


「HJホビーノコ」の性能をチェック

HJホビーノコの商品画像
HJホビーノコの画像
▲ 180mmの丈夫なグリップの見た目が特徴的。商品には本体と刃部分のカバーが付属

道刃物工業×HJモデラーズセレクション HJホビーノコ

●発売元/ホビージャパン●4180円、6月予定

商品ページはこちら

HJホビーノコのサイズの画像
▲ 刃部分は高さ12mm(+刃の固定部が6mm)、長さが50mmでプラパーツの切断に向いた程よいサイズになっています
HJホビーノコの厚みがわかる画像
▲ 刃は固定部で挟みこんで固定されており、刃部分の厚みは0.2mmと極薄になっています

Impression

HJホビーノコを手にしている画像
▲ グリップは手で持つとしっくりと馴染むような形状をしています。プラパーツなどの小さいものを切る場合は人差し指を側面に置くことで細かくコントロールしやすくなります
HJホビーノコでパーツを切っている画像
▲ 切るときはまっすぐ、押し引きを繰り返して切りましょう。薄い刃なので、力をかけて切ろうとしたり、刃にねじれが加わるような動きは注意! 力よりまっすぐ押し引きすることを意識するとスムーズに切れていきます。また切れ味が良いので切りはじめの刃も入りやすので、刃がブレて表面をいたずらに傷つけることがないのも良いところ
HJホビーノコで切ったパーツの画像
▲ ホビーノコで切ったまんまの状態。切断面は切断時の削りカスで荒れることもなく、キレイに仕上がっています
切ったパーツ同士を合わせている画像
▲ 切断面がキレイなので、そのままピタっとくっつけることができます。刃の厚さ0.2mm分は削れているはずですが、極薄ゆえに気づかないレベルです

 極薄ノコギリを活かしたお役立ち工作方法をピックアップ  

切り刻む→くっつけ直して形状変更

HJホビーノコで形状変更いている画像

 パーツを縦、横に分割するように切断します(切断時はテープでガイドを作ると便利)。その後、切断面をヤスリなどで削ってから、再度接着することでパーツを少し縮小したような形状に変化させることができます。この方法はパーツの内側を加工できることがポイントで、外側の形状を崩さずに縮小させることができます。逆に切断面にプラ板を挟むことで拡大にも活用できます

水平切りで肉抜き箇所を攻略?!

HJホビーノコで水平切りしている画像

 パーツを縦、横に分割すaこちらは特にキャラクターキットにおける足裏の肉抜き部分に有効です。ノコギリの刃を水平に置きそのまま足のパーツの側面から切り込みを入れます。するとパーツの底面から平行に0.2mm幅の切れ込みが入るので、そこに薄いプラ板を差し込み接着することで足裏の肉抜き部分にフタをすることができまするように切断します(切断時はテープでガイドを作ると便利)。その後、切断面をヤスリなどで削ってから、再度接着することでパーツを少し縮小したような形状に変化させることができます。この方法はパーツの内側を加工できることがポイントで、外側の形状を崩さずに縮小させることができます。逆に切断面にプラ板を挟むことで拡大にも活用できます

伸ばして、縮めて模型製作!

How to use

 実際にHJホビーノコを使用してキットの完成までを作業してみます。使用するのはホビージャパンの「イクスクレア・ナイトメアクロウ」。一部パーツを延長してスタイルを変更していきます

イクスクレア・ナイトメアの箱の画像

HJOR02 イクスクレア・ナイトメアクロウ

●発売元/ホビージャパン ●3080円、発売中

商品ページはこちら

イクスクレア・ナイトメアクロウの画像

加工ポイント①:太モモ部分の延長

HJホビーノコを使って太ももの延長をしている画像

 切断して延長、または縮小する場合はディテールが少ない部分を選びましょう。特に可動に関わる箇所やパーツとの接続の溝を切ってしまうと修正が大変になってしまうので避けましょう。太モモ部分はテープを一周巻いてガイドを作っておき、内側のボールジョイント受けを避けるようにカットします

加工ポイント②:腹部の延長

HJホビーノコを使って腹部の延長をしている画像

 腰部分も延長します。1度では切断できない厚さのため前後から刃を入れて切断しています。こちらは切断面が少し複雑な形状になるため、プラ板を1枚貼るごとにナイフで形状に沿って丁寧にカットして延長していきます

加工ポイント③:武器の長さを短縮

HJホビーノコを使って武器の長さを短縮させている画像

 最後に武器のバレルを短縮します。バレル部分の凹ディテールは繰り返しになっていて、これを二つ分ほど減らして短くします。クリアーパーツも合わせて同じ長さに切断します。クリアーパーツも簡単に切れるのはもちろんノコギリだと割れる心配も少なく安心して切断できます。あとはバレル部分を再度接着することで自然な短縮を行うことができました

イクスクレア・サンセットクロウ

製作/けんたろう、月刊工具スタッフ

イクスクレア・サンセットの全体画像
▲ あとは塗装して完成!もともとデフォルメがかかったデザインのためそのままでも充分に良いのですが、腹部、太モモ部が延長されてよりすらっとした印象になりました。延長をしすぎると悪目立ちしすぎることもありますが、今回は程よくできたのではないでしょうか。「イクスクレア・ナイトメアクロウ」特典の無色クリアーパーツも水色に塗って、いい感じの色でまとめることができました。これはカッコいい!
HJモデラーズカラーのマイスターイエローとHJVオレンジの画像
▲ 今回はHJモデラーズカラーからマイスターイエローとHJVオレンジを塗料として選びました。発色のためにサーフェイサーはグレーではなくピンクを使用しています

マイスターイエローの商品ページはこちら
HJVオレンジの商品ページはこちら

イクスクレア・サンセットの右側面の画像
▲ 延長部も自然になじんでいます。塗装に入る前に加工した部分がキレイに仕上がっているどうかをサーフェーサーを吹いて確認、必要であれば表面を整えておきましょう

まとめ

 切れ味や耐久性に優れた極薄のノコギリ、これはまさに待望されていたアイテムでしょう。切れ味の良さは仕上がりはもちろん、その後の加工も簡単にしてくれます。そしてこの切断力と作業の行いやすさをこの丈夫なグリップが支えてくれています。道刃物工業×ホビージャパンのHJホビーノコは対プラスチック切断のお供として長く活躍してくれることでしょう。


HJホビーノコの商品ページ
イクスクレア・ナイトメアクロウの商品ページ

Ⓒあまとき ASSORT ASSEMBLY

この記事が気に入ったらシェアしてください!

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2023年7月号

ご購入はこちら

模型作りが楽しくなる工具&マテリアルガイド

ご購入はこちら

ホビージャパンエクストラ vol.29

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー