HOME記事ガンダム『ガンダムSEED MSV』で登場した「105ダガー」を最新キットフォーマットで再現! ジェットストライカー装備で製作!!

『ガンダムSEED MSV』で登場した「105ダガー」を最新キットフォーマットで再現! ジェットストライカー装備で製作!!

2023.06.09

GAT-01A1 ダガー【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年7月号(5月25日発売)

GAT-01A1 ダガー イメージカット

最新キットをベースに本来の主力MSを作り上げる!!

 ストライクガンダムをベースに開発された地球連合軍主力量産機「GAT-01 ストライクダガー」。この機体は戦時省略型として各種機能が簡略化されたものであり、本来の主力機として開発されたものが「GAT-01A1 ダガー」である。月刊ホビージャパン連載公式外伝『ガンダムSEED MSV』を初出とする本機は、当時ガンバレルストライカーを装備した「HG 105ダガー+ガンバレル」として発売されたが、先日HGキット化されたストライクダガーをベースにJUNIIIが最新キット準拠のダガーとして製作。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』登場時のジェットストライカー装備仕様で完成させた。

GAT-01A1 ダガー 全身画像 正面
▲ベースとなったGAT-X105 ストライクの型式番号から通称「105ダガー」とも呼ばれる。主な違いは頭部、肩部、足首まわりの形状など。最大の特徴としてストライクダガーで省略されたストライカーパックシステムに対応しており、それに伴ってビームサーベルマウント位置が腰部になっている。また、PS/TP装甲は搭載されておらず、コクピットや関節部にはラミネート装甲が採用されている
頭部パーツ
▲ヘルメットは前後の合わせ目を接着処理。フェイスパーツは塗装しやすいように、左右の接続ピンをカットして下から差し込めるようにした。バイザーは頭頂部カメラ部分をエッチングソーでカットして別パーツ化。フェイス同様に下から差し込めるようにしている
首パーツ
▲首パーツ後ろ側の肉抜きは瞬間接着パテ(以下、Mr.SSP)で埋め、不要となるビームサーベルホルダーの接続部はプラ丸棒とMr.SSPで埋めた

頭部パーツの前後
▲4本のブレードアンテナの位置に予め溝を彫り、プラ板で製作したものを差し込んで接着固定。本来バルカン砲も左右一対になるのだが、今回は好みでストライクダガーのままとしている
コックピットハッチ部分アップ
▲コクピットハッチは元のパーツを削り込んでから正面にプラ板を貼り足して、横から見たときの角度を変更。腹部の赤いパーツに隙間ができるので、プラ板とエポパテで埋めている
GAT-01A1 ダガー 全身画像 背面
▲『ガンダムSEED DESTINY』第38話のヘブンズベース攻防戦ではジェットストライカーやランチャーストライカーを装備した機体が登場。作例ではHGウィンダムからジェットストライカーをコンバートして、この状態を再現した
肩アーマー
▲肩アーマーはプラ板とエポパテを使用して設定画の形状を再現。側面のバーニアはプラ板とコトブキヤM.S.G「ダクトノズルII」を組み合わせて製作。内側を斜めに面取りすることで、可動範囲を確保している
前腕部
▲前腕はフレーム接続用のピンをカットして外装パーツを後ハメ化
腕部パーツ
ヒジ関節を曲げた画像

▲腕部はヒジ関節の可動を妨げない程度に上腕側と前腕側の開口部をプラ板で埋めて、関節部上下の隙間を狭くした

ハンドパーツ
▲ハンドパーツはプラ板積層で製作したパーツを用意して武器を持たないときは握り拳に見えるようにしている
ダガー 製作途中状態
▲製作途中状態を見れば手を加えている箇所が一望できる。形状の違いとしてはストライクダガーとダガーLの違いと比較してやや多めくらいといった印象だ
ダガー 正面 側面 背面
▲頭頂部の前後カメラの色はブルーではないので塗装の際にマスキングをしてグリーンに変更。背中の左右にある凸モールドは設定画上ではダガーにはないものだが、そのまま残している。前腕とふくらはぎ側面のマイナスモールドは設定画では垂直になっているが、こちらもキット形状を活かしてそのままの向きとした。ちなみにHG 105ダガー+ガンバレルも斜め向き形状になっている
腰部アーマー裏側
▲腰部アーマー裏側の肉抜きは、エポパテで埋めて平らに整形をしたあとにスジ彫りでパネルラインを追加してディテールアップ
サイドアーマーのビームサーベルホルダー
▲サイドアーマーにあるビームサーベルホルダーは、ウェーブ「I・チップ(丸)」を加工したもので製作。サーベルグリップとホルダーにハイキューパーツのネオジム磁石をそれぞれ仕込んで着脱できるようにした
足・足首フレームパーツ
▲足首フレームパーツは両サイドにプラ板を貼り足してボリュームアップしつつ肉抜きを埋めている。足甲はプラ丸棒とMr.SSPを使用して対人機銃を再現。足首のポリパーツは可動に支障が出ない範囲で0.3mm厚のプラ板を貼って目隠しを製作
太モモパーツ
▲太モモは合わせ目の位置を変更して設定画の形状に近づけ、上面に1mm厚のプラ板を貼り足して延長した
ふくらはぎパーツ
▲ふくらはぎのバーニアは塗装しやすくするため後ハメ化。元の可動軸をカットしてからC字加工し、ふくらはぎ側にプラ丸棒で取り付け軸を製作。側面のダクトはコトブキヤM.S.G「ダクトノズルII」を埋め込み、裾は内側をプラ棒とMr.SSPで裏打ちしてから形状変更と両サイドを削り込んでいる
アンクルガード
▲アンクルガードはプラ板で製作。スネ側に受けパーツを設け、真鍮線で固定している
ジェットストライカー
ミサイル

▲ジェットストライカーは主翼の可動部にある肉抜きをプラ板とMr.SSPで埋めている。ミサイルは後方のノズルを若干広げて、コトブキヤM.S.G「バーニアノズルIII」を埋め込みディテールアップした

HGストライクダガー
▲作例のベースとなったHGストライクダガーは2014年に発売されたHGCEエールストライクガンダムのバリエーションキットではあるが、この時点ですでにスタイリングも関節機構も完成されていたので、形状変更のみで最新キット準拠のダガーになっている
ビームカービン
▲ビームカービンはストライクダガーに付属しているものを使用。サイト部はウェーブ「H・アイズ[3]ミニサイズ(ブルー)」を使い、裏面にメッキテープを貼り付けたものに変更。サイトパーツ接続軸はH・アイズの厚みぶん短く調整している
ビーム刃
▲ビーム刃は先端部が細くなるよう削り込み。パーティングラインを消しつつ全体を削り込んでツヤ消しにして光の拡散で発光しているように見せている
シールド
▲シールド上下にある各先端部はプラ板を貼り足してから削り込んでシャープ化。裏側の肉抜きはプラ板とMr.SSPを使い埋めた
ビームカービン ビームライフル ビームサーベル シールド
▲『ガンダムSEED DESTINY』劇中ではダガーLと同じM703k ビームカービンを使用しており、キットに余剰パーツとして付属しているものをそのまま製作。ストライクダガー用のM703 57mmビームライフルも合わせて製作した
完成画像1
完成画像2

■改造にチャレンジ
 今回は「HGストライクダガーを使い、今風プロポーションの105ダガーに改造」というミッションです。105ダガーはすでに「HG 105ダガー+ガンバレル」や「HG 105スローターダガー」が発売されていますが、可動部などの違いがあるため最新キットであるHGストライクダガーをベースに製作しています。

■頭部
 フェイスパーツとバイザーを下から差し込めるようにヘルメット側の首関節基部の角を少し削り、頬当て内側も削り込みで肉厚を薄くしています。

■胴体
 胴体はコクピットハッチ周りの形状が異なるので、胸のブルーのパーツの中央下部をカットすることでダガーの形状に近づけます。

■腕部
 塗装工程まで進んだところで気づいたのですが、前腕ヒジアーマーの長さが違うので短くカットして調整しました。

■脚部
 アンクルアーマーはどこで固定すればよいか悩んだ結果、裾に固定できるよう接続部を追加しました。接続部は少し耐久性のある可動フレームのランナーのタグを加工して取り付けることで破損し難くしています。

■武装類
 ジェットストライカーはHG ウィンダムのものを使用。編集担当氏の私物らしいので「ありがたやありがたや」と拝みながら製作しております。こちらは肉抜き処理などのみ行いました。

■塗装
 塗料はGSIクレオスのMr.カラーを使用。
・本体
白=ライトグレーFS36495
青=ブルーFS15044(サンダーバーズカラー)+ニュートラルグレー
赤=あずき色+モンザレッド
黄=MSイエロー
グレー(手甲など)=ダークシーグレー+ニュートラルグレー
・ジェットストライカー
ライトグレー=グレーFS36320+ニュートラルグレー
ダークグレー=ニュートラルグレー+ウイノーブラック+マホガニー
オレンジ=黄橙色+オレンジ+ホワイト
 肩アーマー、コクピットハッチ、ヒザアーマーにある三角などのモールドは、水転写式ガンダムデカールで使えそうな形状のものを貼り付けています。



■改造はたのしいですよ
 パーツの改造は少し勇気のいる作業ですが、加工の手順や完成後のイメージをして少しずつ作業するとよいでしょう。あとは今自分が使える工具や材料を把握しておくと工作の幅が広がります。作業でのケガには注意しましょう。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードコズミックイラ” ストライクダガー 改造

GAT-01A1 ダガー

製作・文/JUNIII


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©創通・サンライズ

JUNIII(ジュンゾウ)

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