リアリティ溢れる6つのヴィネット!「ARTPLA」の「動物」シリーズで作ってみた【ARTPLAでつくる大自然 前編】
2023.06.20オカバンゴ・デルタ【海洋堂 1/35】 月刊ホビージャパン2023年7月号(5月25日発売)
小池徹弥がARTPLAでつくる大自然 前編
これまでPVCやレジンキットを主戦場としていた海洋堂が、近年精力的に取り組んでいるインジェクションプラスチックキットシリーズ「ARTPLA」。ラインナップもユニークで、ロボットや仏像、アニメキャラクターらバラエティ豊かな面々と肩を並べて、第1弾から「動物」シリーズが多数展開されているのがじつに海洋堂らしい。1/35スケールの動物たちは非常に精密かつリアルで、食玩やカプセルトイなどで培ってきた同社の造形センスがいかんなく発揮されている。今回は動物好きベテランモデラー・小池徹弥が、個々の動物の生態をヴィネット形式でスクラッチビルド。シチュエーションの異なる6つの小劇場を前後編に分けてお届けする。ぜひお楽しみいただきたい。
●発売元/海洋堂
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シロサイ&ハシビロコウ
シロサイ親子は箱の中に住んでいただきました。ハシビロコウと合わせて、アフリカの大自然が広がるオカバンゴ・デルタの湿原風にしてみました。幸い、どちらにも海洋堂の別製品がありましたので、スケールを変えて三段階のパースを付けてみました。背中にはサイによく乗っている小鳥・アカハシウシツツキをエポパテで再現してみました。
ラーテル&ブチハイエナ
ハイエナといえば「クラン」と呼ばれる群れで行動する姿が面白いので、それを表現するためのストーリーとして、もう一方の主役・ラーテル君に登場していただきました。ラーテルは「The most fearless animal(世界一怖い物知らずの動物)」と呼ばれるほど極めて獰猛で、ライオンにも恐れず立ち向かっていくのだとか。それならば、多数のハイエナと対峙しても臆することはないだろうと思い、そんな想像ができるシーンを再現してみました。茂みの草は、100円ショップで大量に買ってきたハケの毛先を切り取ってそのまま植え込んでいます。
ツチブタ&ハダカデバネズミ
アフリカでの穴を掘る代表格な生物といえばツチブタ。彼らが掘った長大な巣穴は他の動物たちのシェルターにもなっているそう。ツチブタは夜に長い距離を移動しながらシロアリを補食し、日中は穴の中に待避する(穴の中途を埋め戻しフタをする)のだとか。そんな彼らの1日をひとつのベースに再現してみました。ディオラマの余ったスペースには、同じく穴を掘るハダカデバネズミをエポパテで自作してあしらってみました。巣穴周囲の枯れ葉は麦茶の出涸らしを使用。ベースとなる木箱は、100円ショップで買った壁掛けタイプの木製ラックです。
海洋堂 1/35スケール プラスチックキット”ARTPLA”使用
オカバンゴ・デルタ
ディオラマ製作・文/小池徹弥
ARTPLA 飼育員とシロサイセット
●4290円、発売中●1/35●プラキット
ARTPLA 観光客とキリンセット
●3300円、発売中●1/35●プラキット
ARTPLA 飼育員とライオンセット カプセル版/BOX版
●全5種、各500円(カ)、各550円(B)、発売中●1/35●プラキット
ARTPLA 飼育員と仔ゴリラセット BOX版
●全5種、各770円、発売中●1/35●プラキット
カプセルQミュージアム わけあって絶滅しました。立体図鑑
●全5種、各500円、発売中●塗装済み完成品
前半はここまで!
後半では、ステラーカイギュウ、アルダブラゾウガメ、イボイノシシが主役のヴィネットをご紹介いたします。お楽しみに!
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公開は本日(2023年6月20日)の20時から!
ARTPLAでつくる大自然 後編
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ⒸKAIYODO
小池徹弥(コイケテツヤ)
ネイチャー系からモータースポーツ、キャラクターモデル等幅広いジャンルで活躍するディオラマビルダー。サッカー観戦も好き。