EGストライクをベースに「アカツキ」を製作! HGのパーツ転用に加え、キャンディー塗装での金色再現にも注目!!【機動戦士ガンダムSEED DESTINY】
2023.01.01
ORB-1 アカツキ(シラヌイ装備)【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年2月号(12月23日発売)
ENTRY GRADEベース+HGキットからのパーツ転用で系列機体を再現
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場した「ORB-01 アカツキ」。最大の特徴である金色の装甲は、見た目のインパクトだけでなく攻防一体のシステムとなっており、ストライクガンダム系列の最終形態と言っても過言ではないだろう。劇中ではカガリ・ユラ・アスハとネオ・ロアノークが搭乗したが、本記事では後者のネオが搭乗したシラヌイアカツキを、ENTRY GRADEストライクガンダムをベースにHGキットからパーツを転用することで最新版として製作。機体形状に加えて、キャンディー塗装風に金色の装甲を再現している。
□頭部
▲庇下に0.5mmプラ板を貼って目付きを鋭くし、アゴはプラ板で2mm延長して整形。側頭部のダクトは機関砲を切り取り、フィンの位置を変更。額のブレードアンテナと側頭部のアンテナをアカツキから移植。側頭部のアンテナは0.3mmプラ板で囲って大型化し、機関砲は金属パーツに置き換えた
□胴体
▲アカツキの胸部中央を切り離して移植。ダクト内部のフィンやコクピットブロック横のフレームをプラ板で製作。胴体下に1mmのプラ板を貼って延長した
□腕部
▲バストアップの比較。フレーム部分は共通だが、頭部アンテナの形状やダクトのないマスクが異なる印象を与える
□脚部
□金色塗装
□before⇒after
▲工作終了後の状態、キット素組み(左)との比較。黒いパーツがHGキットを使用している箇所となっており、ENTRY GRADEを使用している箇所が=ストライクガンダムとアカツキで共通形状部分というのが確認できる。芯となる部分はストライクと共通だが、頭部や肩アーマーの形状が異なるうえに全身が金色になっていることで大きく異なる印象を持つ
□シラヌイ
▲スラスター部分で接続するビーム砲塔は塗膜剥がれ防止のために、スラスターまわりを削ってクリアランスを確保したうえで、プラ板でジョイントを作って接続する方式に変更
▲背部分で接続するビーム砲塔も塗膜剥がれ防止のために、接続部分を削り込んで内蔵した磁石による接続とした
EGストライクガンダムをベースにアカツキを製作しますが、できるだけEGストライクのパーツを使用する方向で製作します。本体色の金色はヤタノカガミをイメージしてキャンディー塗装風に金色を塗装しました。
頭:庇下に0.5mmプラ板を接着して目付きを鋭くしました。アゴはプラ板で2mm延長して整形。頭部側面のダクト部分は機関砲を切り取りプラ板を使用して形状変更。後頭部はエポパテで整形しました。コメカミのアンテナはアカツキのものをそのまま移植するとボリューム不足に感じたので、周囲を0.3mmプラ板で大型化して機関砲は金属パーツに置き換えました。
胸:アカツキの胸部中央部を切り離して移植し、ダクト内部やコクピットブロック横はプラ板で製作。胴体下にプラ板を貼って1mm延長しました。
肩:肩との取り付け部分はEGストライクのものをベースにアカツキの肩パーツを取り付け。アカツキの肩パーツは中央に1mmプラ板を挟み幅増し、EGストライクの肩パーツはアカツキの肩パーツと干渉する部分を削り込みました。プラ材で作った接続パーツが見えてしまうのでプラ板で作った放熱フィン風のパーツを作って隙間を埋めています。
腕:上腕はEGストライクのものを突起部分を切り取って使用。関節部分は上半分をEGストライク、下半分をアカツキのものをそれぞれ中央で切断し接着。前腕はヒジ関節のポリキャップもそのまま利用してアカツキのものにしました。シールド取り付け部はパーツ構成上、設定画の位置にするのは難しいのでキットのまま利用。シールド非装着時に取り付け部を隠すラッチ風パーツをプラ板で製作しました。ハンドパーツはSTYLES製ロボマニ角指に置き換えています。
脚:太モモはEGストライクと大きく形状が違いますが、アカツキのものでは小さくて合いません。そこで、股間パーツおよびヒザ関節との接続が共通で形状も直線構成になっているEG RX-78-2 ガンダムのものを加工して使用しました。長さを合わせるために中央で切断してプラ板で5mm延長。前面にプラ板を貼ったあとにヤスリでラインを変更しました。スネはEGストライクをベースに側面のバーニアをアカツキから切り取りプラ板で1mm幅増しして移植。ふくらはぎのスラスターカバーもアカツキから切り取りプラ棒で軸を作り可動式にしました。アンクルガードはプラ板で2mm幅増し。EGストライクと同様の足首関節との接続方式にするため、市販のボールジョイントを取り付け。軸は強度を考えて2mmの真鍮線にしました。
靴:EGストライクのものを使い、つま先を延長。靴裏は中央のバーニアを切り取り、表面にプラ板を貼って形状変更。市販のプラ製バーニアを使用しました。
■塗装
本体金=クロームシルバー→クリアーイエロー+GXクリアオレンジ(少量)
アゴ・胸ダクト=クロームシルバー→GXクリアオレンジ+クリアーイエロー(少量)
胸黒=ミディアムブルー
赤=あずき色+モンザレッド
関節=エクストラダークシーグレー
今回はシラヌイでしたが個人的にはオオワシもいつかやりたいですねー。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “エントリーグレード”ストライクガンダム+“ハイグレード”シラヌイアカツキガンダム
ORB-1 アカツキ(シラヌイ装備)
製作・文/SSC
ⓒ創通・サンライズ
SSC(エスエスシー)
プラ板工作をメインとしたパーツのスクラッチを得意とする中堅モデラー。工作精度がとにかく高く、仕上げの質感もきっちりしている。