MODEROID「AV-2ヴァリアント」を新型機らしくシャープに仕上げる【機動警察パトレイバー】
2022.10.06AV-2 ヴァリアント【グッドスマイルカンパニー 1/60】 月刊ホビージャパン2022年11月号(9月24日発売)
洗練された新型主力レイバーをカッチリ仕上げる
『機動警察パトレイバー』シリーズで快進撃を続けるMODEROIDから、『パトレイバー2 the movie』よりAV-2ヴァリアントが発売となった。劇中では動く姿がほぼ見られず、むしろ破壊されるのが見せ場の不遇な機体ではあるが、イングラムの直系かつより機能的になったことが視覚的に分かる、優れたデザインで根強い人気を持つ存在だ。作例はもはやMODEROIDパトレイバー専属モデラーとなりつつある中安俊二が担当。細かなフォローアップで、ヴァリアントの持つシンプルで実直な魅力を再現している。
■はじめに
今回は、グッドスマイルカンパニーより発売されましたヴァリアントです。キットの内容は、フレーム、武器などはイングラムと共通のランナーを使用。イングラムとは違う足周りや外装を、フレームにハメていく構成で、イングラムの後継機だということがよく分かりますね!
■製作
まずは仮組み! 今回、仮組みのオトモはキリン一番搾り♪ クリアーパーツがあるので、体内のアルコール濃度が上がらないうちに慎重にいっときます♪ 通常パーツなら白化しようが、切り過ぎようがバチバチ切りまくってますが、クリアーパーツだけは慎重にやっておきたいですね(汗)。カタチにしたところで、改修ポイントなどを考えていきます。
■頭
見事なパーツ分割で、合わせ目が目立ちません。今回は額のモールド周辺を0.15mmタガネで彫りなおして、塗装済の色を落とし、頬のダクトはタガネで一層深く彫り込んで、真ん中のフィンを0.3mmプラ板で作りなおしました。
■胴体
上半身、下半身とも見事なパーツ分割で、こちらも合わせ目が目立たないので、パーツのすり合わせはきっちりとやっておきます。背中の白黒パーツ境のマルイチモールドは、整面すると消えてしまうので、2.0mm穴を開口後、アフターパーツを埋めておきました。また、股関節の〇モールドは、いったん削り落として、1.5mmプラ棒で置換。ウインカー部分は、スミを流しやすくするために境界ラインを0.15mmタガネで彫りなおしました。
■腕
ヒジカバーの段差と丸穴が潰れているので、段差明示にスジ彫りと、丸穴を1.5~2.0mmのピンバイスで開口。ハンドパーツは豊富な表情のパーツがあります。平手、握り手に肉抜きがあるのでパテ埋めしておきます。またナックルガードは、パーツ処理をするためにいったん切り離して整形後、凸パーツを貼り付けてから再接着しました。余剰パーツもあるので、少々失敗しても大丈夫です♪
シールド固定用のダボ穴は、左右対称にしておきたかったので、シールド側のダボを切り離した物で埋めておきました。これでも2穴固定となり少々では外れないので、見た目優先で♪
■脚
イングラムと同様の関節フレームが入っており、足首関節はあまりグリグリやり過ぎるとヘタりやすそうなので、サフ、塗料で多少可動部を太らせたほうがよろしいかと。ヒザカバーとアンクルカバーは後ハメ加工しておき、脚パーツ背面の合わせ目を仕上げた後に接着しました。
■塗装
本体色 白=MSホワイト、黒=セミグロスブラック
関節カバー=ミディアムブルー+白+赤少量
手=MSファントムグレー
桜大門=スーパーゴールド
グッドスマイルカンパニー 1/60スケール プラスチックキット “MODEROID”
AV-2ヴァリアント
製作・文/中安俊二
MODEROID AV-2ヴァリアント
●発売元/グッドスマイルカンパニー●4500円、発売中●1/60、約13.5cm●プラキット
ⒸHEADGEAR