ウェーブ「フタバスズキリュウ」を活かしたシンプルアクアリウム!恐竜好き必見のディオラマ製作
2023.05.14双葉鈴木竜の箱庭
クリアーレジンでシンプルなアクアリウムを製作
ウェーブが突如発売したフタバスズキリュウのプラキット。日本人がよく知るメジャーな首長竜の特徴をシンプルなパーツ構成に落とし込んでいるため作りやすく、恐竜好きならば一度は組んでみてほしい逸品だ。さてシンプルなキットということは、ディオラマ製作にもってこい! そんなわけで、円形の台座にクリアーレジンを流し込み、水辺のヴィネットを製作。白亜紀後期の海を元気に跳ね回る首長竜の姿を表現してみた。
円柱ディオラマができるまで
人生初! 水生爬虫類の模型を製作しました。キットはとてもシンプルな構成で、素組みであれば5分で完成! あっという間に迫力あるフタバスズキリュウが出来上がります。今回はキットを活かしつつ、水辺のディオラマに組み込んでみました。
■フタバスズキリュウ本体
素組みのままだとパーツの合わせ目が目立つため、接着剤で合わせ目消し。その際、キットに施されたテクスチャーが消えてしまうため、タミヤウェザリングマスターBのススをまぶしてテクスチャーを施しました。
■土台
ディオラマを製作する際は、簡単なイラストを描いてイメージを掴む作業を行うことにしています。今回は円柱ベースにして、海中を含めて高さを出したディオラマ作りにこだわりました。
土台はスタイロフォームをφ130mmにカット。スタイロフォームのカットにはOLFA ハイパーL型を使用してガシガシ形状製作しました。その上にコルク革とバークチップを配置。岩肌の塗装は、ファレホとシタデルカラーを併用して明暗を意識して筆塗りしました。海底は明るめにしたかったので、KATOバラストを使用。土台のスタイロフォームは3Mの壁紙を貼り付けて、見映えを良くしました。
■クリアーレジン
今回、水表現に使用したのはクリスタルレジンneo。高さのあるディオラマに使用したことがなかったため、友人モデラーたちと相談しつつ、実験しながら進めました。教訓としては、「一気に大量に流し込んではいけない!」。うっかりしていて、硬化時の発熱でプラパーツが溶けかかりました…。溶けたとしても早めに救出すればリカバリーは可能です。面倒でも回数を分けて少しずつ流し込むのが安全です。
分けて流しこんだ際は継ぎ目が気になる場合がありますが、#600~#1000のヤスリとコンパウンドで磨き、クリアーを吹くと誤魔化せます。失敗しても焦らず作業すれば挽回できます!
■波表現
波の表現はメディウムを使いました。はじめにジェルメディウムで全体の波の状態を筆で塗り、波の大きい部分をヘビージェルメディウムで塗りました。ジェルメディウムは塗った直後は白色ですが、1~3日後には透明になります。白波部はライトモデリングペーストを筆塗りしています。
ウェーブ 1/35スケール プラスチックキット フタバスズキリュウ 使用
『双葉鈴木竜の箱庭』
ディオラマ製作・文/iyo_08
フタバスズキリュウ
●発売元/ウェーブ●2640円、発売中●1/35、約20cm●プラキット
iyo_08(イヨ_ゼロハチ)
ミキシングが得意でメカから女の子キット、SD系作例も製作。第13回オラザク選手権SD部門金賞受賞者。