ヘラクレス21＆ボクサーを使って方舟の戦闘シーンを切り取る

　アニメ『機動警察パトレイバー』より、菱井インダストリー製重量級作業レイバー「HL-98ヘラクレス21」と篠原重工製レイバー「ASV99ボクサー」が2体セットになってMODEROIDに登場。今回はそれを記念して『機動警察パトレイバー the Movie』から、劇中クライマックスの方舟での戦闘シーンをディオラマでお届けする。使用するのは「HL-98ヘラクレス21＆ASV99ボクサー」2セットと「AV-X0零式」。コンパクトなディオラマセットにダイナミックな戦闘シーンを凝縮。無人のヘラクレス21＆ボクサーの“見事な？”やられっぷりにもご注目いただきたい。

▲ディオラマベースは木製パネルにスタイロフォームで壁や床を作り、プラ板やプラ棒、鉄道模型の架線柱等を多用して方舟の内部をそれらしく再現している。ベースサイズは横40.7×縦27.2cm×高さ26.5cmほどと比較的コンパクトなものとなっている

▲零式は演出上、腹部を大きくひねって固定、隙間はエポパテで埋めている。さらに凶暴なイメージを表現したかったので指に表情を付けて加えている

▲ヘラクレスのみライトのディテールを削り落として、ウェーブのH・アイズに置き換え。2体ともモーターツールで細かなキズを付け、シーリングをエポパテで馴染ませ、靴裏の肉抜きをエポパテで埋めている

▲零式によって破壊されたボクサーはラジオペンチでひしゃげた状態を表現した

　1989年に公開された映画『機動警察パトレイバー the Movie』。脚本・伊藤和典氏、監督・押井守氏が描くコンピュータウイルス犯罪を題材にした作品。この作品が公開された89年頃は、パソコンやインターネットなどがまだまだ次世代のモノで一般には普及していなかった頃。まるで今現在のネット社会を予見するかのようなストーリーにはホントに驚かされます。
　MODEROIDパトレイバーシリーズの新アイテム「HL-98ヘラクレス21＆ASV99ボクサー」。キットはどちらも劇中で活躍するスタイリングを見事に再現。豊富な可動ギミックのおかげで多彩なポーズを取らせることができます。そこで今回は同シリーズのAV-X0零式も使用して、コンピュータウイルスに汚染されて無人暴走する作業用レイバー達と零式の戦いをディオラマで再現してみました。
　新アイテムのヘラクレスは基本的にはストレート組みですが、メインカメラがディテールで再現されていましたので、カメラ部を一度削り落としてからウェーブのH・アイズに置き換え。靴裏は肉抜きになっていましたのでエポパテで塞ぎました。各関節カバーはエポパテで馴染ませてあります。ボクサーも基本的にはストレート組み。ディオラマの演出上、零式に破壊された機体を再現したかったので、モーターツールやラジオペンチを使い大まかなクラッシュを再現。さらにジャンクパーツや配線コード等で内部構造を表現しました。各関節カバーはヘラクレスと同様にエポパテで処理。つま先もエポパテで塞いであります。ヘラクレス、ボクサーはともに作業用レイバーですので、ボディにはキズなどを付けました。
　零式はディオラマの演出上、腹部を大きく可動させたかったので改造。さらに凶暴なイメージを表現したかったので、手の指に表情を付けてあります。
　ディオラマベースは、劇中に登場する洋上プラットフォーム「方舟」をイメージして製作。プラ板、プラ棒、鉄道模型の架線柱等を多用して再現しました。30年以上前に公開されたアニメ映画とは思えない素晴らしい作品。角田オススメの一本です！

グッドスマイルカンパニー 1/60スケール プラスチックキット“MODEROID”HL-98ヘラクレス21＆ASV99ボクサー＋AV-X0零式 使用

方舟の中で

ディオラマ製作・文／角田勝成

HL-98ヘラクレス21＆ASV99ボクサー
●発売元／グッドスマイルカンパニー●5000円、4月予定●1/60、約12.5cm（ヘ）、約12cm（ボ）●プラキット
AV-X0零式
●発売元／グッドスマイルカンパニー●4500円、発売中●1/60、約13.5cm●プラキット

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