淡い色合いが魅力的な“アクリジョン筆塗り専用”の使い方を解説!【水性塗料ペインティングLAB.】
2023.04.15水性塗料ペインティングLAB. 月刊ホビージャパン2023年5月号(3月25日発売)
12たまごガールズ コレクション No.32
“朝霞 りお”(ビキニ)
製作・文/むっちょ
安全、安心、環境にも優しくて高性能だけどまだまだ認知度が低く使っている人も少ない「水性塗料」の可能性をお届けするコーナー。水性塗料に熟知した“水性アクリルボーイ”むっちょがさまざまなジャンルのキットを水性塗料で仕上げます。
新色が続々と追加されている話題の「アクリジョン筆塗り専用」にむっちょがチャレンジ。この塗料はパステルカラーの色合いがメインということもあり、女の子系のキットで、小物や衣装を塗装するのにピッタリです。基本的な塗料の使い方から、むっちょなりの塗装のコツまで、一緒に学んでいきましょう。
今回使用している塗料
●水着、サンダル=グラスグリーン(アクリジョン)、ストロベリーピンク(アクリジョン)、ホワイトスカー(シタデル)●髪=ワインレッド(アクリジョン)●肌=ミディアム・フレッシュ(ファレホ)、フェアリー・フレッシュ(ファレホ)、ライト・フレッシュ(ファレホ)
こんにちは!むっちょです! 今回は絶妙に淡い色合いが揃い、パステルカラーのラインナップがステキな「アクリジョン筆塗り専用」シリーズを使ってハセガワのレジンキットの水着をペイントしています。
可愛らしい配色が多くビン生でも使いやすいのが特徴の「アクリジョン筆塗り専用」なので、気軽に楽しみながら塗装スタートです。
■透明感のある肌を目指して
筋肉バッキバキのクリーチャーや、おっさんのペイントが好きな僕なので、「透け感のある女の子の肌をペイントしよう!」といった場面ではまだまだ緊張します。
今回は肌色は白サフ立ち上げからファレホカラーを3色使い、エアブラシでサクッとペイントしました。ゴリッゴリな仕上がりにならないよう、細心の注意を払いながらのエアブラシは緊張します。良い感じで塗れたので、後の筆塗りのことも考えて、肌は半ツヤのトップコートで保護しましょう。
■水着のメインカラーを筆塗り
夏だ! 海だ! ってはしゃぐにはまだまだな季節、考えてみたら20年近く海に行っていない僕ですが、夏や海がモチーフのモノは大好きです。
今回は、「アクリジョン筆塗り専用」の中で一番ピンと来た色、「グラスグリーン」を使って「大人可愛い」スタイルを目指します。
水着と肌の境目もちょっと入り組んでますが、筆塗りならマスキングなしで塗り分け出来るっしょ! って感じなので気分が良いです。
■大きな面積を塗る時はチョイ足しの足つけ
髪の毛は付属の瞳デカールの眉毛のカラーに合わせて、「ワインレッド」をチョイス。白サフ立ち上げから筆塗りで赤を塗る場合、かなり根気よく、注意深く筆を動かさないと、色ムラ筆ムラが目立ちやすいです。ここではシタデルカラーの「スクリーマー・ピンク」を少量混ぜて使い、隠蔽力と食い付きの良さを追加しながら塗ってみました。ともに臭いが少ない水性エマルション塗料なので、相性は抜群で塗ることができました。
12たまごガールズ コレクション No.32 “朝霞 りお”(ビキニ)用
●発売元/ハセガワ●5390円、発売中●1/12、約13cm●レジンキット
水性エマルジョン塗料 アクリジョン 筆塗り専用
●発売元/GSIクレオス●308円●18ml
むっちょ
ミニチュアペインターで“ホビーアドバイザー”。月刊ホビージャパンおよびMOOKでキャラクターキットの水性塗料仕上げを披露するなどペイント技術が高いが、模型製作についてはまだまだ勉強中の身。最近はガンプラ製作に熱中。