出渕裕氏イラストポーズの「PLAMAX 鉄巨神」を組み立ててみる。スタチュープラモ造形美を短時間で堪能せよ
2023.03.31鉄巨神【マックスファクトリー】 月刊ホビージャパン2023年5月号(3月25日発売)
1986年発売、MAX渡辺氏が原型製作に携わった伝説のソフトビニール製キット「鉄巨神」。それを忠実に3Dスキャンし、メカデザイナー・出渕裕氏が描き下ろしたイラストをもとにポーズを変更した新生鉄巨神が、この度プラキットとしてリバイバルした。固定ポーズのキットに円形台座を加え、ヴィネットに仕立てた偉丈夫の名は、清水圭。筆塗りで名を馳せたその自慢の腕を振るい、荒々しくも神々しい鉄の巨神を顕現させた。
PLAMAXシリーズに登場した「鉄巨神」。サーバインに続くマックスファクトリー製ソフビキットのプラキット化です。まさにレジェンドキットのリメイクということで、オリジナルに敬意を表し、キットディテールを極力そのまま活かして製作しました。
■工作
ソフビキット時のパッケージイラストを再現した固定ポーズ仕様なので、組み立ては非常に簡単。ちょっと難点なのがシボ加工部分の合わせ目処理、そして逆に抜き方向の都合でシボ加工処理がされていない部分へのシボ再生です。ここは定番工作として、溶きパテを使用したシボディテールの再生を行いました。合わせ目処理で消えた部分、また抜き都合でシボ処理がされていない部分にMr.サーフェイサー500を筆でスタンピングの要領で叩きシボディテールを付けていきます。この時、溶きパテの固さによってシボの細かさが変わってくるので、パレットに出した溶きパテがいい感じの固さになるまで自然乾燥させて調整しながら使用します。やや固めくらいが細かいシボの再生がしやすいです。
■塗装
ガイアノーツのメカサフ ヘヴィで下地塗装後に、ファレホのダークバーミリオンとナチュラルスチールでメインの赤を筆塗りしていきます。キット上で2色がまだらになるように塗り、ナチュラルスチールが強すぎる箇所は後からダークバーミリオンで上塗りして調整します。その後、ファレホ オレンジレッドでハイライト部分を中心に薄くタッチを加えていきました。その他の部分に関しては下記カラーで同じく筆塗りしています。(すべてファレホカラー)
ダークグレーベース色=ダークスチール
同ハイライト色=ナチュラルスチール
ゴールドベース色=ブラス
同ハイライト色=シルバー
シルバーベース色=ナチュラルスチール
同ハイライト色=シルバー
すべての基本塗装完了後、タミヤエナメル ダークグレイでスポンジチッピングを行い、一度プレミアムトップコート 半光沢で全体を保護します。タミヤスミ入れ塗料ダークブラウンで全体をウォッシング、拭き取りを行ったら、頭部、刀の柄部などのクリアー部分をタミヤエナメル クリヤーブルーで塗装しました。
最後に、ウォッシングで全体に彩度が下がったので、上半身を中心に、ハイライト部分に再度ファレホのオレンジレッドで軽くタッチを加えて完成です。
マックスファクトリー ノンスケール プラスチックキット “PLAMAX”
鉄巨神
製作・文/清水圭
PLAMAX 鉄巨神
●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●5280円、3月末予定●約15cm●プラキット
清水圭(シミズケイ)
ファレホと水性ホビーカラーの合体塗装を模索中です。