『ガンダムSEED』量産型MS「ストライクダガー」を細部の作り込みでアップデート!
2023.02.21GAT-01 ストライクダガー【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年3月号(1月25日発売)
細部の作り込みでアップデート!!
『機動戦士ガンダムSEED』より、ストライクガンダムなどの戦闘データをフィードバックして開発された地球連合軍初の量産型MS「GAT-01 ストライクダガー」がついにHGシリーズにラインナップ。フレームはHG(CE)エールストライクガンダム、外装はHGダガーLと共用しつつ、どちらとも形状が異なる頭部や胸部、肩部外装などを新規パーツで再現している。渡辺圭介によるキットレビュー作例は、関節部やアーマー裏の肉抜き処理を中心に一部フォルムを変更するなどして、全体的に完成度を高めている。
今回はストライクダガーです。先にダガーLが発売されたので出るとは思っていましたよ。
■頭部、胴体
頭部アンテナは先端にいくに従い細く薄く削ります。カメラアイのモールドはクリアーパーツが付くとよく分からなくなるので、裏にシルバーのシールを貼りました。バイザーに凸モールドがあるので縁を塗装し、頭頂部カメラはメタリックシールを貼っています。首は後ろに肉抜きがあるので、可動に影響のない範囲でプラ板を貼って整形。コクピットハッチは前に出気味に感じたのでプラ板で作り変えました。
■腕部
肩アーマーは天面裏側の接続溝が見えるのでプラ板を貼ってふさいでいます。ヒジまわりは隙間が大きく関節パーツがかなり見えるので、切り欠き部分にプラ板を貼って隙間を埋めています。前腕外装は合わせ目処理のために、ポリパーツとのダボをカットしました。
■腰部、脚部
腰まわりは股間軸がむき出しなので手持ちのHGウィンダムのものに交換。リアアーマーは接続部分をウィンダムから移植、アーマー側のモールドを削り取り合体させました。フンドシ部のエッジや面を若干調整し、各アーマー裏はエポパテでふさぎつつ、プラ材でモールドを追加。サイドは接続部分を深く入るように受け側を調整しました。
脚部はウィンダム程度のバランスが欲しかったので太モモ部分で2mm延長。合わせて内部フレームも延長しています。そのまま伸ばすのではなく、ちょうどある凹みにはまるようにプラ板をカットして、延長部分を挟むように接着して強度を確保しました。足首関節は肉抜きもあり貧弱に見えるので、プラ板で囲ってひとまわり大きくしています。
■その他
シールドは裏側の肉抜きをプラ板でふさぎ、上下先端にランナープラ片を貼って整形しました。ビームサーベルは抜いたときに違和感がないようにグリップ側にピンを立てて凸凹を逆にしました。マウント用のグリップは少し大きめのウィンダムのものに交換しています。パラシュートパックは下部裏側が前から見えるのプラ材でふさいでいます。
■塗装
全体的に華美にならない程度にスジ彫りを追加し、一部パネル面での塗り分けも加えました。
白=MSホワイト
青=ブルーエンジェルス
赤=紅色
グレー=ドゥンケルグラウ
少し濃いめのサフで下地を作り、残し気味に塗装。比較的軽めにグラデーションを入れています。エナメル塗料でスミ入れし、最後にツヤ消しを吹いて完成です。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードコズミックイラ”
GAT-01 ストライクダガー
製作・文/渡辺圭介
HG ストライクダガー
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1650円、2次受注中、2月〜発送予定●1/144、約13cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム
ⓒ創通・サンライズ
渡辺圭介(ワタナベケイスケ)
渋めの仕上げを得意とするベテランモデラー。豊富なテクニックを持ち、キットレビューからスクラッチまで幅広く活躍している。