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コトブキヤ「ダ・ガーンX」を製作! パテ埋め中心の工作でプロポーションを活かしたきれいな仕上がりに!

2023.02.01

ダ・ガーンX【コトブキヤ】 月刊ホビージャパン2023年3月号(1月25日発売)

コトブキヤ「ダ・ガーンX」を製作! パテ埋め中心の工作でプロポーションを活かしたきれいな仕上がりに!

『伝説の勇者ダ・ガーン』主役ロボであり、コトブキヤ勇者シリーズ第7弾アイテムとして発売となった「ダ・ガーンX」。シリーズコンセプトである設定画およびアニメ劇中のプロポーションやアクションを意識した造形はそのままに、一部フレームを刷新することで組み立てやすさや可動性能をさらに向上させている。urahana3による作例は、キットの素性を活かしつつ各部丁寧に面処理とディテールアップを行うことで、よりきれいな仕上がりを目指した。

▲上写真が加工前、下写真が加工後。ヘルメットの合わせ目処理や額飾りのシャープ化、各モールドの彫り込みを行った
▲額飾りは0.1mmのタガネで彫り込んでモールドをくっきりさせた。同様にアゴまわりのラインも彫り込んでいる
▲フェイスパーツは頬当て内側を削り込むことで後ハメできるようにした
▲8作品の中でもストレートにヒロイックなデザインを持つダ・ガーンXを設定画やアニメ劇中のイメージ通りに立体化。グレートエクスカイザーから継承されている前腕袖部の可動による力の入った腕の表情、テーパーのかかった脚のラインなど、決定版と呼べるフォルムと言えよう
▲ヒジアーマーは腕を曲げたときに裏側が露出するので、エポパテで埋めて処理
▲ブレストアースバスターは内部パーツの差し替えで発射状態を再現。クリアーパーツに地球の大陸が造形されている
▲胸部の翼状パーツ裏側は目立たない部分ではあるが肉抜きがあるので、エポパテで埋めて処理
▲ウイング上部の先端部分は目立つ部分に肉抜きがあるのでエポパテで埋めて処理した
▲アースバルカンはハンドパーツと差し替えることで再現。砲口をピンバイスで開口し、3mmのメタルパーツを埋め込んでディテールアップ
▲胴体上面にあるアースファイターのエンジンノズルはモールドで再現されている
▲ヒザ関節は太モモ側の接続部をいったんカットして後ハメ化。前側の突起に引っかけるようにして接着固定している
▲腰部サイドアーマー裏の開口部はスリット入りプラ板を貼ってフタをした
▲塗装するとこのような状態。アクションポーズなどでチラ見えしたときに隙を軽減させる
▲ダ・ガーンブレードはグリップが前後貼り合わせの2パーツ構造なので合わせ目消しが難しい。細かい部分には金属のテーパーヤスリを使ってヤスリがけしている
▲使用したのはアルゴファイルのテーパーダイヤヤスリ 2mm幅。先端に向かって薄くなるテーパー状なので、細かい部分にも入りやすく使いやすい
▲細かい合わせ目やダボピンが露出している部分が数ヵ所あるので、瞬間接着パテやエポパテを使用して適宜処理した
▲アースキャノンの砲口もアースバルカンと同様にピンバイスで開口し、2.5mmのメタルパーツを埋め込んでディテールアップ
▲武装はダ・ガーンブレード、アースキャノンが付属。アースキャノンはスネ横パーツを取り外し、砲身、センサー、グリップを装着することで再現できる
▲必殺の「ブレストアースバスター」発射ポーズを力強く再現。腹部の前屈や脚付け根および足首の柔軟な可動性能によって、腰を落として脚を大きく開きながらも靴部をしっかり接地させたポージングを可能としている
▲ブレストアースバスターのクリアーパーツ部分は段差に沿ってクリアーブルーを筆塗りして塗り分けた。水性カラーアクリジョンのクリアーブルーを薄めずにそのまま使用している

▲武器持ち手パーツは左右ともに手首が左右方向と上下方向にスイングするものがセットされているので、アースキャノンやダ・ガーンブレードの両手持ちも極めて自然に構えることができる

 ダ・ガーンの製作を担当させていただきました、urahana3です。製作に関してはほぼストレートで、キットの出来を活かして細かい部分をブラッシュアップする方向で進めていきました。背面のユニットや腕部、脚部など意外と合わせ目消しが必要な箇所があるのですが、一番難しいのがダ・ガーンブレードだと思います。刀身パーツを柄パーツにはめ込むのですが、そのときに消さなければいけない段差ができてしまうので、まず剣自体を一体のパーツとして合わせ目を消して、あとは塗り分けで頑張るといった感じです。四角いはめ込み跡がたくさん出るので、瞬間接着剤で消しつつディテールが細かい側面の合わせ目を消し、その後マスキングを駆使して塗装になります。手では届かない入り組んだ部分の合わせ目消しでは、ダイヤモンドテーパーヤスリがとても役に立ちました。
 細かい部分ですが、ヒジアーマー裏の開口部が腕を曲げたときに見えてしまうのでパテで埋め直したり、腰サイドアーマー裏にプラ板でディテールを作ったり、ヒザ関節の後ハメ加工を行っています。ヒザ関節の後ハメ化には少し悩みましたが、途中写真の位置で切り離し、突起状の部分を残して太モモのアーマー側にスライドさせながらはめ込んで接着することできれいに納めることができました。これから製作される方の参考になれば幸いです。
カラーレシピ
ホワイト=コールドホワイト+Ex-ホワイト
ブルー=ブライトロイヤルブルー+スージーブルー+パープルバイオレット
レッド=リッチレッド+ローズディープレッド+キャロットオレンジ
イエロー=サンシャインイエロー+オレンジ+GXクリアゴールド
紫=ブルーグレー+ジョイントグレー+ニンジャパープル

コトブキヤ ノンスケール プラスチックキット

ダ・ガーンX

製作・文/urahana3

ダ・ガーンX
●発売元/コトブキヤ●8580円、2022年4月発売●約17cm●プラキット

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ⓒサンライズ

urahana3(ウラハナサン)

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