年末年始の筆塗りにピッタリ!! 「PLAMAX プトゥン」
プラモを筆塗りでガンガン楽しんでいるナイスなパイセンたちの作品とテクニックをみんなで読んで、テンションアゲアゲでどんどん筆塗りを楽しんでいこうという連載「筆塗りTRIBE」。
今回はマックスファクトリーの「PLAMAX MF-66 minimum factory プトゥン」を筆塗りで楽しんじゃいましょう! 造形作家yoshi.によるオリジナルコンテンツキャラクターである「プトゥン」は不気味さとかわいらしさが共存した魅力的なキャラクターです。プラモも1セットで4体組めるナイスバリューなキット。大きさやポーズが異なっていて、組み合わせるとかわいらしいプトゥンファミリーがあなたの机の上に誕生します! そんなキットを月刊ホビージャパン連載「水性塗料ペインティングLAB.」でもお馴染みの、むっちょがシタデルカラーを駆使して塗り上げます。蛇紋塗装や、ドライブラシの発光表現など今すぐにでも真似したくなる筆塗りをどうぞご覧ください。
(構成・文/フミテシ)
今回のパイセン
むっちょ/ミニチュアペインター、月刊ホビージャパンでは水性塗料ペインティングLAB.を連載中。シタデルカラーやファレホなどの水性塗料を使った筆塗りが得意!
キットはひと箱に4体のプトゥンが入ってます!
塗装の準備
ドライブラシ筆を活用します!
蛇紋塗装にチャレンジ!!
黒下地でスタートします!
今回は黒下地を活かしながら塗っていきます。まずはGSIクレオスの水性サーフェイサーブラックの缶スプレーを全体に塗ります。
奥まった部分まで
しっかりと塗ろう!
ドライブラシとシタデルコントラストで1時間で小さなプトゥンが完成だ!!
買ってきた日は小さなプトゥンを速攻ペイントして、机の上にお出迎えしちゃいましょう!! シタデルカラーでのドライブラシと、誰でもいい感じにグラデーション塗装ができるシタデルカラーの染め塗り塗料「シタデルコントラスト」を使用して塗り上げます。
表面を撫でるように塗るよ!
銀の上にコントラストを流すと何でも
メタリックカラーになる!
1時間で完成!!
ドライブラシで骨のような質感に塗る!
ドライブラシなら表面の塗料の粒子を粗めにして、骨のような質感が簡単にできます。シタデルカラー3色を使って、実際にやってみましょう。
左の塗料から順番に
塗っていきます
この茶色が肝!!
蛇紋塗装!! 一度やったら病みつきです!!!
ネット状の物を模型の上に被せた状態で、筆をポンポンと押し当てるとまだらな蛇紋を模型に塗ることができます。大理石風になったり、クリーチャー系にちょっと不気味な雰囲気を与えたりできる面白い塗装です。
濃いめの塗料を
べったりつけます
不思議な紋様「蛇紋」が
できた!!
染め塗りでさらに雰囲気を
上げていきます!
少量でOK!!
赤黒くなったぞ!!
複数あると仕上げを
変えられて楽しい!!
蛇紋塗装完成!!!
ドライブラシで発光表現! プトゥンの胴体をぼやっと輝かせよう
ドライブラシはグラデーションをお手軽に表現できます。暗い色から明るい色の順で塗っていくことで、ぼや〜っと発光しているような雰囲気も演出できます。プトゥンの胴体でチャレンジしてみましょう。
暗めの青をドライブラシ!
明るいブルーをピンポイントで
青の周囲に緑を塗って光の
グラデーションを演出
シタデルコントラストで染めて
色ムラを馴染ませる
完成!!!
かわいいプトゥンを
プラモでコレクションしよう!!
筆塗りから開いていった模型の世界
──むっちょさんの初めての模型体験はなんですか?
むっちょ(以下む):幼稚園の時にお父さんに買ってもらったミニ四駆です。ステッカーを貼ったりしてマシンがカッコ良くなっていく、さらにそれが走るってのは楽しかったです。そしてその後、中学生になってゲームの『スーパーロボット大戦』にハマって、『スパロボ』から『ガンダム』を知りました。それでガンプラを作ってみたんです。そして本屋さんで摸型誌というのがあるのを知って「ホビージャパン」を読んでみたんです。
──そこからどんどん作り出したんですか?
む:いや、離れました。スミ入れとかはして楽しんでいたんですが、月刊ホビージャパンに載っているような合わせ目も消えてきれいに塗装されている作例の作り方を見ると、必要な工具とかも多いのが分かってしまい……。中学生の自分にはいろいろ買うことができなく、それで離れてしまったんです。あと、それだけじゃなくて、僕は完成トイやフィギュアも好きになっていたので、そっちのほうに行ったのもあります。そしてワンフェスに遊びに行った時に、当時高円寺に店を構えていた「ジャイアントホビー」のブースに行ったことで僕の今が決まりました。
──ジャイアントホビーさんといえば、都内のミニチュアショップとして有名ですね。
む:はい。自分が住んでいる近所でもあったので、その後店舗にも足を運びまして、お店でシタデルカラーと『ウォーハンマー』に出会ったんです。お店は塗装もできたので、そこでスタッフさんに毎回筆での塗り方を教えてもらってどんどんやりたいことができるようになりました。その時には中学生時代のいろいろできなくて残念だった気持ちはなくなっていました。そして今は筆塗り以外に、エアブラシ塗装も楽しんでいて模型が楽しくてしょうがないです。筆塗りは、塗りながら悦に入れるのがいいですね。
PLAMAX MF-66 minimum factory プトゥン
●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●4500円、発売中●約8cm●プラキット
©yoshi.