必見!ゴッドハンド「スピンブレード」を使ったディテールアップ方法を解説!
神の手研究所
2022.12.27
神の手研究所 月刊ホビージャパン2023年2月号(12月23日発売)
工具メーカー「ゴッドハンド」の製品をワンテーマで掘り下げる本コーナー。今回はピンバイスに取りつけて使う彫刻刀「スピンブレード」の活用法として、モールド彫りを解説。切れ味と精度を両立した工具なら、正確なモールド彫りもらくらくですよ。
▲ 今回はスピンブレードを使った凹モールドのディテール彫りをご紹介。一部、他のビット系の工具を併用しながら、コトブキヤのTAMOTU モデリズムコラボ[うすみどりVer.](3520円、発売中)にいろんな形のディテールを追加してみました
スピンブレード 1.1~1.4mm 4本セット/1.6~1.9mm 4本セット/2.1~2.4mm 4本セット/ 2.6~2.9mm 4本セット
●発売元/ゴッドハンド●各2200円、発売中
基本的な手順
▲ モールドを入れる箇所にスピンブレードを突き立てて四辺の切れ込みを入れ、この切れ込みで囲んだ箇所を彫るのが基本です。刃の角度を意識して側面が垂直になるように突き立てるのがきれいに仕上げるコツです。切れ味がよく、1㎜の刃幅を使えば1㎜幅の、3㎜の刃幅を使えば3㎜幅の彫り込みが正確にできるので、刃を使い分けると意図どおりのサイズが簡単に彫れます
長方形モールド(脚部側面)
▲ 前述の切り込み線の内側を少しずつ彫り込んで溝を彫ります。今回は1㎜と3㎜の幅の刃を使用。刃幅がそのままゲージになるので、簡単に正確な寸法で彫り込めます
▲ 底面を縦方向と横方向に少しずつカンナ掛けしてならすと失敗しにくいです。よく切れるので軽い力で彫るのもコツ
▲ 最後にリーゲルニードルで底面のフチにスジ彫りを入れておくと塗装時のスミ入れがシャープにきまります
台形モールド(胴体)
▲ 同じ要領で、胴体側面に台形の段落ちディテールを彫り込みました。広い面の彫り込みの場合は一見して分からずとも表面がうねっていたりするので、最後にヤスリでならすとよいです。今回は神ペーパーとプラ板を爪楊枝に貼ったもので整えました
楕円状モールド(胴体)
▲ 直線と曲線を組み合わせたモールドを作成してみます。まずスピンモールドで浅いガイド穴を2点作成します。この穴の端同士をスピンブレードを突き立ててつなぎ、内側を少しずつ彫っていきます。底面をならしながら少しずつ楕円形の形に彫っていきます
▲ 彫っている深さをチェックする際には、光を当てて陰影を作ると見やすいです。角が丸い長方形のモールドが彫れました
完成!
▲ 塗装、スミ入れをした状態です。スピンブレードは彫刻刀として多用な使い方ができ、直販限定品も含めると0.1mm刻みでサイズも豊富に揃っています。精密なディテール彫りにぜひ活用してみてください
ⒸMARUTTOYS ⒸMODERHYTHM / Kazushi Kobayashi