「俺はP.K.A.が好きなんじゃ!」旧キットを改造して新たな武器とAI搭載型を作る! 多摩川ミーティング入賞作品もご紹介!
2023.01.10P.K.A.旧キットを改造して新たな武器とAI搭載型を作る
今回は1984年発売の日東製P.K.A.特集の後半戦!! 横山宏は前回完成させた新バリエーション機“エミール”に手持ちのレーザーガンを新造。戦闘AIを搭載した無人機P.K.A.I.の製作途中写真や海洋堂製1/35 P.K.A.も紹介する。
レインボウエッグKATOOOはオリジナルモデル同様、ハセガワ1/48ヒューズ500からセミスクラッチしたP.K.A.を製作した。
ウェーブの新設計1/20 P.K.A.プラキット化の発表は『Ma.K.』のビッグニュースとなったが、旧キットをお持ちの方はぜひP.K.A.を組んでその魅力を再確認していただきたい。
シュトラール軍 装甲戦闘服 E型 エミール
シュトラール軍 無人装甲戦闘服 P.K.A.I.
シュトラール軍 装甲戦闘服 H0型 P.K.A.H0
製作/横山宏
40年前にP.K.A.を作った時も2ヵ月連続掲載だったので、40年後の今回も2回連続のP.K.A.特集です。
今回は前回作った派生型のエミールに念願の新造形レーザーガンを持たせました。「P.K.A.はパンツァーファウストを撃ったら武器がない」という初回からの心配事を解決してみます。手持ちの武器がないのは不自然だと思って『SF3D』のP.K.A.特集(1982年8月号)ですでにそれらしくイラストを描いていたのですよ。それから40年間立体化してなかったけど、ちょうどタマミー(tamagawa meeting)が開催されるので急きょ手持ちのレーザーガンを作ることにしました。マシーネンのTシャツやパーカーを販売してるS3Zの清水君がこの手持ちの武器をずっと気にしていたようで、タマミーで展示したこの武器を見て「40年前のイラストの武器だ!」って喜んだそうです。よかっただろっ。君のために作ったぞ(笑)。
今回はP.K.A.I.のことも詳しく解説します。そもそもP.K.A.ってロビー・ザ・ロボットに通じるフォルムでデザインしたからやはりこれも無人化したらおもしろいかという感じでアイデアスケッチを描いてたんです。前回作ったメルジーネの内部構造の文脈でAI部分を作りました。頭の部分をメインユニットとし手脚を簡易フレームとして有人型P.K.A.に追従して行動します。複雑な動きはできないけど大抵のことはできるイメージだね。いつの時代も戦闘員が貴重だからシュトラール軍も無人化を早期から進めてるんですよ。恐がらないし死なないから結構活躍するんじゃないかな。まあ、ホントはP.K.A.I.ってダジャレが言いたくて作ったんだけどね(笑)。小学生並みの発想だけどカタチができるきっかけになるのはいいことなので、みんなもいろいろなデザインでやってみるといいよ。
「横山 宏のマシーネンクリーガー展」で展示するために作った海洋堂の35ガチャーネンのP.K.A.も今回持ってきました。3年前に1/35ケーニヒスクレーテのレジンキットと組み合わせて展示したけど、ベースにファレホで砂漠の色ペーストを上塗りしてウェザリングカラーも塗り足したらさらにいい感じの砂漠になったよ。ファレホの溶剤は乾くまで3時間くらいかかるんだけどヒートガンを使ったら10分で乾きました。道具やマテリアルの進化はホントすごいよね。
せっかくなのでいろいろ持ってきたP.K.A.グッズも見てちょうだい。日東のP.K.A.は、英国の老舗フロッグのキットが紙袋にパーツが入ってたのでそれをまねしてみたくて試作品にしたんだよ。しかし当時も紙袋はコストの面で断念。いつか本当に紙袋に入れたキットを出したいと思いました。
脊戸君やえでぃ君が作ったP.K.A.の昔のちっちゃいレジンのガレージキット。これらはなんと20世紀のものです! PINKTANKの改造パーツもそうだけど、「俺はP.K.A.が好きなんじゃ!」っていう魂の叫びを感じることが再確認できた特集でした。
日東 1/20スケール プラスチックキットP.K.A.H0改造
シュトラール軍 装甲戦闘服 E型 エミール
製作・文/横山宏
日東 1/20スケール プラスチックキットP.K.A.H0改造
シュトラール軍 無人装甲戦闘服 P.K.A.I.
製作・文/横山宏
海洋堂 1/35スケール プラスチックキット
シュトラール軍 装甲戦闘服 H0型 P.K.A.H0
製作・文/横山宏
シュトラール軍 装甲戦闘服 H0型 P.K.A.H0 製作/KATOOO
連載担当編集のスキンヘッド
「Ma.K. in SF3D」編集担当のYASさんが日東製P.K.A.を改造した1/20スキンヘッドを持参。長いウェーブ製A.F.S.の腕を付けたので無骨さが増してます。(KATOOO)
日東製P.K.A.特集ということで部分的に日東キットを使いP.K.A.をスクラッチしました。
ボディはオリジナルモデルと同じようにハセガワ製1/48ヒューズ500を芯にします。オリジナルに準拠しつつ1982年当時のイラストのイメージも加味して自分好みのP.K.A.になるようカットする場所や腕の取付部を調整します。脚や腕の付け根、腹部のエアインテイクは日東のパーツを使用。脚のモールドを削ってオリジナルっぽさを出しました。
腕はミクロマン強化スーツ2の武器2個分をそのまま流用すべきところですが、高価なレア玩具なので怖じ気づいて複製することに。ヒジ関節のシーリングはH型の見せ場でもあるので、オリジナルとも日東とも違うシーリングをエポパテで作ります。『SF3D』初期の立体作品に見られる“限られた時間の中で作るライブ感”を出したかったこともあり、各部の流用パーツはきっちり計測せず左右の長さや位置が少し違っても気にしないで進めます。
パイロットは平野義高さん原型のレジンキットを使用。パイロットをやや高い位置に固定するとグッとP.K.A.らしくなりますが、腕の位置に対し上半身が飛び出てるように見えるので肩のストッパーの部分をエポパテでハの字型にしてならしています。
塗装はミドルストーンとダークイエローを混ぜて筆塗りしウェザリングカラーで地味に汚しました。
オリジナルと同じ手順での製作は楽しく、P.K.A.の魅力を再認識できるいい機会になりました。
1/20スケール スクラッチビルド
シュトラール軍 装甲戦闘服 H0型 P.K.A.H0
製作・文/KATOOO
“タマミー#11”横山宏賞、MAX渡辺賞 受賞作公開!!
2022年11月13日に川崎市文化会館「てくのかわさき」で3年ぶりに開催され大盛況となった『Ma.K.』模型展示会「tamagawa meeting #11」。横山宏賞、MAX渡辺賞を受賞した4名(うち1名はレインボウエッグ賞を同時受賞)の力作を公開しよう!!
横山宏賞
MITEN/Zowazo World/(1988)ほか
横山宏賞
リノン/「紅の舞隊」「TRICK OR TREAT」ほか
MAX渡辺賞、レインボウエッグ賞
katoya/Kükenほか
MAX渡辺賞
ジュン・マツナガ/Escapeほか
ブリックワークス新作フィギュア
1/20スケール版で好評だったサンタガール、カリブーガールが1/12スケールの新規造形で登場! 林浩己氏によるキュートな造形美が堪能できる。
Santa Girl 12!Original
Caribou Girl 12!Original
●発売元/ブリックワークス●7480円、7040円、発売中●1/12●レジンキット
新型シュトゥルムケーファー発売
LOVE LOVE GARDENのオリジナルアレンジによる間接視認システム搭載機“ヤークトケーファー”が発売となる。
Ma.K.042 JAGD KÄFER
●発売元/LOVE LOVE GARDEN●36300円、2023年3月予定●1/20●レジンキット
© Kow Yokoyama 2022