HOME記事ガンダム第24回全日本オラザク選手権 大賞作品「「決戦」宇宙要塞ソロモン」【再掲】

第24回全日本オラザク選手権 大賞作品「「決戦」宇宙要塞ソロモン」【再掲】

2022.11.21

[大賞]「決戦」宇宙要塞ソロモン 月刊ホビージャパン2022年1月号(11月25日発売)

 「第25回全日本オラザク選手権」の結果発表までもう間もなく! そこで本日から、昨年の「第24回全日本オラザク選手権」大賞&各金賞作品を再掲。
 どんな作品が受賞していたのか振り返りつつ、今年の審査結果をお待ちください!


[ガンプラ部門]

「決戦」宇宙要塞ソロモン

まんねん工房(大阪府・45)

BANDAI SPIRITS ABS&PVCモデル “MS IN ACTION!!”ビグ・ザム他 使用

 月刊ホビージャパン1月号にて開催された第24回全日本オラザク選手権。応募総数2314点という膨大な作品から大賞に選ばれたのは、ディオラマ作品としては第14回以来の大賞受賞となった、まんねん工房さん製作の作品『「決戦」宇宙要塞ソロモン』です! 
 一年戦争末期、ドズル・ザビ出撃を前にソロモン内で整備が進められるビグ・ザムを中心に構成された本作は、メインとなるビグ・ザムやHGUCリック・ドムの工作はもちろん、作品をより魅力的に演出するLEDによるライトアップ、一体一体にしっかりと演技をつけたフィギュア総勢130体など、まさに見どころの塊! これには多くの審査員も魅了されたようで、見事高得点を獲得。第24回全日本オラザク選手権の大賞作品に決定しました。

ビグ・ザムアップ
ビグ・ザムアップ
ビグ・ザム上部アップ
キャットウォークアップ
コンテナアップ
ビグ・ザム足元アップ
リック・ドムアップ
演説風景
ビグ・ザム
つま先アップ
リック・ドム別角度
見上げ
ビグ・ザム上部天井
配管周り
ボックス状にまとめられたディオラマ
▲ボックス状にまとめられたディオラマ。前面には各部の照明の明るさを調整するツマミが配置されている。サイズは縦約40cm×横約60cm×高さ約55cm

受賞コメント/まんねん工房

■作品について
 この度は、第24回オラザク大賞という大変栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。模型活動を志す前からの憧れである過去受賞された神作品と同じ賞をいただけることが未だに信じられず、全く実感がありません(汗)。

■自己紹介
 私はガンダムディオラマモデラーで、YouTubeでも活動しております。模型を始めたのは2013年で、過去にもオラザクに挑戦させていただいたことはありますがその時はお恥ずかしい作品でしたので当然不発に終わりました。今回は2度目の挑戦で、満を持してと言いたいところですが、まさか大賞をいただけるとは本当に思ってもおらず、連絡をいただいた時は驚きました。
 私がディオラマにおいて表現したいのは常にガンダムの世界感です。私はガンダムの主役はモビルスーツではなく、登場人物であり戦争を通して人が成長する過程を描いた物語であると捉えています。
 ガンダム世界を表現することが私の目指すディオラマであり、それには人間(フィギュア)は不可欠であります。
 本作品では主にBANDAI SPIRITSの「ビルダーズパーツ MSフィギュア」を使っておりその数は130体を超えます。その一体一体をポーズ、髪型、身長の差異に至るまで改造し、塗装しています。極小の人形とガンプラを合わせることにより、10数センチのガンプラが18メートルのモビルスーツになると私は考えます。

■本作製作に至った経緯
 最初はお世話になっている方からのお題で「ビグ・ザム格納庫ディオラマを作ってほしい」という無茶ぶりでした。私は生来、ビグ・ザムをカッコいいと思ったことがなく、最初は乗り気ではありませんでした。
 コンセプトは恐らく多くのガンダムファンが想像したことがあるであろう「モビルアーマーのサイズ感」を表現することです。しかし、一般的にはこのような構図は私は見たことがありませんでした。それは「馬鹿げているから誰もやってない」のだと思いました。
 しかしこれを逆手に取って考えると、皆が馬鹿だと切り捨てることこそ本気で貫き通す価値がある。そう考えました。今ではビグ・ザムもドズルも好きになりました。

■受賞について
 私はモデラーとしては粗削りで、まだまだ課題山積、成長過程にあります。本作も、プロの方が本気で粗を探そうと思えばいくらでも指摘できると思いますし、その自覚もあります。
 本作で胸を張れる所があるとすれば、それは類を見ないほどの馬鹿げた規模の壮大さでしょうか。製作に4年も要した本作は、まさにバカをやり通した4年間を詰め込んだ結晶です。
 過去のオラザク誌面で、審査員の方が仰っていた印象深い言葉があります。
『求められるは、「オリジナリティ」「インパクト」「センスオブワンダー」』
 自分なりにそれらを詰め込んだつもりです。近年、受賞作品のレベルが急上昇してきていると常日頃感じてきました。その中で本作を選んでいただいた審査員の方々、また、私を支えてくれた家族、ずっと私を信じて応援していただいた方々に、この場をお借りして感謝申し上げます。
 ありがとうございました。

ⓒ創通・サンライズ

この記事が気に入ったらシェアしてください!

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2022年1月号

ご購入はこちら

ガンプラ凄技テクニック 機動模型超級技術指南

ご購入はこちら

ガンプラが絶対にうまくなる10の製作テクニック

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー