G.M.G「ジオン公国軍V-01 ジオン兵専用バイク」をシブくカッコよく!アクションフィギュアのカスタム方法をプロモデラー・清水圭氏がレクチャー!
2022.11.13精密化工作でジオン兵専用バイクをさらにアップグレード
メガハウスのガンダム塗装済みアクションフィギュアシリーズ「G.M.G.」より、「ジオン公国軍V-01 ジオン兵専用バイク」を使用して精密化工作によるアップグレードモデルを製作。手掛けたのはホビージャパン2022年9月号で同アイテムのリタッチ&ディテールアップを行った清水圭。今回はよりバイクモデル観点での工作に重点を置いて、各部に手を加えて完成させた。
❶バイク本体の加工
❷各部のディテールアップ
❸塗装工程
❹ライフルストックの塗り足し
❺ウェザリング塗装
前回の記事ではジオン兵専用バイクをお手軽に一味加えるTipsをご紹介しましたが、今回はもう一歩進んでバイクをカスタムします。全体的なイメージソースはザ・軍用バイクともいえるツェンダップをメインに、ハーレーWLAなどからいいとこどりで要素を拝借しました。基本的には誰でもお手軽に出来る範囲で、という前回同様のコンセプトで製作しています。そのため製作においては特別な工作、工具を必要としないよう心掛けました。主に使用する材料はプラ板、プラ棒ですが、こちらの工作についても、加熱しての加工などは行っていません。ほぼ「力で曲げる」だけです。ただ、プラ棒の場合は曲げると折れやすいものもありますので、そこだけ注意が必要です。今回はレモン画翠オリジナルプラ棒を使用していますが、こちらは粘りがあって曲げ加工には最適です。今回のカスタムの一番の目玉はフロントカウルです。紙でテストパターンを作ってはバイクに合わせて形状やサイズを検討しました。車体が小さいのでサイズ感が難しかったですが、装着すると大きく印象が変わるのでオススメです。こちらもプラ板に癖をつけて曲げているだけなので製作自体はお手軽です。
今回は塗装も全塗装を行っています。水性ホビーカラーを使用した筆塗りなので、塗装ブースなどがなくても手軽に行えます(塗装中の換気にはご注意を)。大まかな行程としては、「暗色の下地→基本色→一段明るい色で退色表現→汚し」となりますが、最初に暗色を乗せることで、基本色をきっちり塗らなくても、塗り残しで現れる下地暗色がキズのような表現になります。きれいに塗りつぶそうとすると筆塗りは大変ですが、塗り残し上等で気楽に進めると、むしろいい雰囲気になります。
パッケージを開けてジオン兵専用バイクをたっぷり遊んだ後は、お手軽工作、お手軽塗装で、ぜひバイクカスタムに挑戦してみてください!
ⓒ創通・サンライズ
清水圭(シミズケイ)
筆1本で車やバイク、キャラクターモデルまでなんでも塗ってしまうナイスなモデラー。