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偏光&蛍光色に煌めく「エヴァ初号機」襲来! がっとねろ氏のテクニックを駆使した超巨大キットの製作過程も要チェック!!【モンモデル エヴァンゲリオン】

2022.11.10

汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン初号機【モンモデル】 月刊ホビージャパン2022年12月号(10月25日発売)

超巨大インジェクションプラスチックキット

 2022年7月、スケールモデルではおなじみの中国メーカー・モンモデルが、全高約47cmというかつてない超巨大キットのエヴァンゲリオン初号機を世に送り出した。そんな大物に挑んだのは、繊細な塗装を得意とするがっとねろ。あらかじめウレタン塗料で塗装されているキット外装パーツの塗膜を丹念に削り落とし、膨大な塗料と日数を費やすことで偏光&蛍光色に輝く初号機を誕生させた。上質な塗装によってポテンシャルを最大に引き出された、世界最大のエヴァプラキットをぜひご覧いただきたい。

▲キットの外装パーツはあらかじめメタリックカラーで塗装されているが、作例ではすべての塗装を電動切削工具で強引に削り落としてから、ガイアノーツの「メタリックプリズム アズライトルビー」を塗布。見る角度によってレッドからパープル、ブルーへとさまざまな色調に変化する偏光メタリックカラーなので、本製品のような面積の大きいキットとは抜群の相性を誇る

▲付属のエントリープラグが電飾のスイッチも兼ねており、脊髄奥深くに押し込むことにより目と胸部コアのLEDが光り輝く。また、作例では全身の緑の部分を蛍光塗装。VO-22萌葱グリーン→EV-02エヴァグリーン→蛍光クリアー+フラットクリアープレミアムの塗り重ねにより、ブラックライトを当てると光り輝く

▲プログレッシブナイフは差し替え無しで両肩のウェポンラックから展開可能

▲カシウスの槍は全長62cmという破格の長さ。柄の部分は金属製のため、自重によるしなりと変形の心配がない

 カラーレシピ

【初号機】
紫=EV-03エヴァナイトパープル→アズライトルビー
緑=VO-22萌葱グリーン→EV-02エヴァグリーン→蛍光クリアー+フラットクリアープレミアム
赤=EV-06エヴァレッド
黄=EV-05エヴァオレンジイエロー+EV-06エヴァレッド
黒=EX-02 Ex-ブラック+EV-06エヴァレッド
ガンメタル=EX-02 Ex-ブラック+EX-07 Ex-シルバー+NC-008ニュートラルホワイト

【射出台】 
緑=GS-03サーフェイサーエヴォブラック→TL-001 NATOグリーン
赤=1023名鉄スカーレット
黄=025黄橙色
黒=GS-03サーフェイサーエヴォブラック 
銀=0121スターブライトシルバー

▲35cmの長さを誇るガトリング砲だが、中空で軽いため、しっかりと保持することができる
▲下半身の可動が優秀なので、クラウチングスタートの姿勢も難なく取ることができる
▲初号機付属のオプション一覧。カシウスの槍、パレットライフル、プログレッシブナイフ×2、ガトリング砲、アンビリカルケーブルと、新劇場版の劇中で使用した武装が一通り用意されている
▲歯や舌は外装と同じ光沢塗装ではなく、赤系の色で舌をドライブラシしたのち、ピンクブラウンのエナメル塗料でウォッシングすることで、人造人間≒生物感を出している

▲別売の「MEVA-003L エヴァンゲリオン専用拘束兼移動式射出台(多色成型/一部塗装済)」(10120円)も製作。高さ約60cmにもおよぶ圧巻のサイズ感だ。射出台の緑色は、ガイアカラー新色のNATOグリーンで塗装してみたがご覧の通りの親和性なのでオススメだ

削るも地獄、塗るも地獄…

▲あらかじめキットパーツに塗装されているのはウレタン塗料。ラッカー薄め液では当然溶けず、塗膜も硬いためヤスリがけはとにかく重労働。そこで、電動切削工具で表面を削ることとしたのだが、それにしてもパーツが大きく、何日かかっても終わらない…
▲表面処理が終わったらいよいよ塗装だが、ここでも大きさがネックに。最終的に紫色の塗装に費やした「アズライトルビー」(15ml)の塗料瓶は10本! また、ノズル口径0.3mmの普通のハンドピースでは塗装に時間がかかりすぎてしまうので、作例では口径0.4mmの「HARDER&STEENBECK コラーニ」で塗装。初号機よりもさらに大きい射出台は、口径0.6mmの「SHOWUP ロープレッシャーマイクロガン 2」で塗装した
▲ヒザ関節は挟み込み構造なので、塗り分けのためにマスキングする必要があるのだが、今回はラップを巻いてマスキング(笑)。表面積が大きいキットだからこそ使えるテクニックだ
▲大きすぎて工作スペースを圧迫する射出台。飾るのはもちろん、工作&塗装の際も充分な場所を用意しておきたい

■でかい!
 キャラクターモデルを普段作っていると聞き慣れないモンモデルという海外メーカーから突如発表されたエヴァンゲリオン初号機、驚いた方も多いのではないでしょうか? スケールモデルを作るモデラーさんには有名なメーカーだそうで、そちらの方にも衝撃が走ったようです。全パーツ塗装済みで、ニッパーでパーツを切り離して組み立てるだけ、しかも特大! が手に入るというコンセプトの初号機ですが、今回はあえて塗装を落として塗り直してみました。
 いや本当に、とにかくでかいんですよ。本当に。全高47cmの超特大キットという謳い文句ですが、直立させた状態で角まで含めたら50cmを超えるのではないでしょうか。組み立てるとでかい! かっこいい! という純粋な暴力で殴りかかってきます。

■表面処理
 全塗装済みなのでまずはペイントリムーバーで塗料を落とし…落ちない? 漬けども待てども一向に塗膜が溶ける気配がありません。ランナー部分でうすめ液でこすってみたりIPA(イソプロピルアルコール)で湯煎してみたりしましたが全く落ちる気配がありません。試しに削ってみたところ、塗膜が細かい粉になって削れていきました。「この感じ、知ってる! ウレタン塗料だ!」ということでひたすら塗膜ごと表面処理する必要が出てきました。
 ウレタン塗膜を削る際は、通常の紙ヤスリなどではすぐに目詰りしてしまいます。なので今回は塗膜の削り落としと、表面処理の第一段階を同時にできる工業用研磨シート・キュービトロンII#220を使用しました。目詰りしにくいのでサクサク削ることができました。それでもパーツの大きさはかなりのもの。手作業でやるのは3パーツ目くらいで限界を感じたのでアルゴファイルの電動切削工具・アルティマ7を使っています。そのままだと表面が荒いため、工業用研磨シートのフッキット#400やヤスリスティックソフトを切り出したものなども使用して表面を整えました。
 また、大きさゆえか胴体の関節が少し弱く感じました。元々あるクリック関節を目立てヤスリで削り、溝を深くしつつ頂点に向かって押し上げる形で力をかけてクリック感を強くして関節の強度を上げています。

■塗装
 ガイアノーツからエヴァカラーが発売されているので色選びにはあまり苦労しませんでした。元々の塗装色もいいので、印象を変えられる配色を目指しています。
 メインの紫にはガイアノーツの限定塗料アズライトルビーを使用しています。通常は黒を下地にしますが、ちょっと色が重くなりすぎるためテストピースを複数作成して黒下地より明るく、しっかりと偏光感の出るエヴァナイトパープルを下地にしました。
 緑はエヴァグリーンをそのまま使用していますが、そのままだと塗りにくいので萌葱グリーンを下地にしています。劇中の緑が光っている演出が印象的なので最後にフラットクリアーを混ぜた蛍光クリアーでコートしています。

■射出台…さらにでかい!
 ただでさえでかい初号機を拘束・射出するための台なので初号機本体よりも大きくなっています。こちらは合わせ目やゲート跡、大きなヒケを除いて表面処理はできるだけ最小限に。それでも、初号機本体よりさらにパーツが大きく面も広いので、処理箇所を限定してもかなりの量になりました。

■射出台の塗装
 まずはサフを…とノズル口径0.4mm口径のコラーニで吹き始めましたが一向に進みません。以前なんとなくノリで買ったSHOWUPの0.6mm口径のスプレーガンを使いましたが、圧倒的大口径で一気に塗り上げることができました。が、やはり塗料の消費量が凄まじく、サーフェイサーエヴォブラックを丸々1本使い切ってしまいました。
 せっかく面が大きいので塗りつぶすよりもグラデーションをかけたほうが重厚感が出そうだったので、ガイアノーツの新ミリタリーカラーNATOグリーンでグラデーションをかけました。黒サフの上からでしたが充分に発色する隠蔽力の強い塗料で色味も射出台のイメージにぴったりでした。

■まとめ
 モンモデルからは今度2号機が発売されるのでそちらも楽しみですね! 私はしばらく大物キットには触りたくないくらいお腹いっぱいになってしまいましたが、2号機の赤もどんな塗装をしたら面白いかな? と考えてしまいます。とにかく大きくてひとつひとつの作業が大変なキットですが完成したときの満足感はサイズ以上。自室に大きなエヴァンゲリオンのある生活、いかがですか?

モンモデル ノンスケール プラスチックキット

汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン初号機

製作・文/がっとねろ

MEVA-001L 汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン初号機(多色成型/一部塗装済)
●発売元/モンモデル、販売元/GSIクレオス、ビーバーコーポレーション●17600円、発売中●約47cm●プラキット

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Ⓒカラー

がっとねろ

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