『フロントミッション』ストラクチャーアーツ Vol.3作例!名機「グリレゼクス」を小澤京介氏が巧みなウェザリングで表現!
2022.11.08スクウェア・エニックス プロダクツ 月刊ホビージャパン2022年12月号 (10月25日発売)
AFV作例で活躍する小澤京介による汚しを加えたグリレゼクス。こちらの機体はシリーズでも比較的最近のナンバリングで登場する機体。ゲーム内で見られる3DCGも豊富なため、よりリアルテイストで兵器らしい見た目を目指して製作した。グレー1色の中にスミ入れやデカールの追加、少々のウェザリングを加えて歴戦の姿を再現している。
GRILLE SECHS グリレゼクス
■組み立てについて
スナップキットではありますが、パーツを強引にはめようとすると割れるリスクがあるので、作例では強度を確保するためにオスピンを斜めにカットし接着しています。合わせ目がハッキリとは見えずモールドも細かいので、消せる部分は消すくらいの工作で充分ですね。またプラスチックの材質がガンプラなどと違って柔らかいので、削るときはやりすぎないように注意しましょう。
■塗装について
まず全体を黒サフから立ち上げ。その後、Mr.カラー半光沢 明灰白色(三菱系)で塗装します。完全に乾燥したら、エッジを立たせるためにマットホワイトでドライブラシします。完成イメージとしてゲームで見ていたカラーリングに近づけたかったので、塗り分けは必要最低限にしてあります。
また今回の作例では、友人がデザインするデカールのサンプルを使用しました。まだ先ですが、いずれ一般流通する予定とのことです。次にウェザリング前にデカールの乾燥後、ツヤ消しクリアーで一度コーティングしています。
■ウェザリングについて
Mr.ウェザリングカラー グランドブラウンで、全体的にフィルタリングとスミ入れをします。作業のコツとしてフィルタリングの際にはうすめ液を多めに、逆にスミ入れの時にはうすめ液を少なめにしています。
ウェザリングの際によくあるのが、作業後にツヤが出てしまいギラギラした感じが出てしまうことがあります。その際はツヤ消しクリアーで上吹きして、柔らかい筆を使ってホコリ系のピグメントでフィルタリングすれば落ち着いたミリタリーの雰囲気が出てくるのでおススメです。
スクウェア・エニックス
1/72スケール プラスチックキット “フロントミッション ストラクチャーアーツ”
グリレゼクス
製作・文/小澤京介
フロントミッション ストラクチャーアーツ Vol.3
●発売元/スクウェア・エニックス●2178円、発売中●1/72、約9cm●プラキット
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小澤京介(オザワキョウスケ)
AFV、スケールからキャラクターまでさまざまなジャンルで雰囲気ある作品を手掛けるモデラー。