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サンダーボルト宙域でのクライマックスシーンを大迫力ディオラマで製作!【機動戦士ガンダム サンダーボルト 連載10周年記念企画】

2022.10.20

勝利の確信【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2022年11月号(9月24日発売)

サンダーボルト宙域でのクライマックスシーンを大迫力ディオラマで製作!【機動戦士ガンダム サンダーボルト 連載10周年記念企画】

勝利の確信

 モデラーとして抜群のテクニックとセンスを誇るあにとTAKA。どちらもスケールモデルやキャラクターモデルというジャンルにとらわれることなく、緻密で情感溢れる作品を数多く発表してきたが、近年ではふたりで共作することも少なくない。続いてご覧いただくのは、そんな凄腕モデラーコンビによる迫力のディオラマである。
 サンダーボルト宙域でのクライマックス、イオの駆るフルアーマー・ガンダムとダリルのサイコ・ザクとの一騎打ち。奇しくも、MAX渡辺氏の作品『フルアーマー・ガンダム Ver.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)』とつながる形となったが、それだけ多くの読者の心に残ったという証拠だろう。コンパクトなベース内で見事に展開される死闘の瞬間をじっくりとお楽しみいただきたい。


 ディオラマ製作の名コンビが作り出す、思い出の名シーン!

▲︎ベースサイズは縦約22.5cm×横約32.5cm×高さ約45cm。MG2体を使用しながらも、鑑賞ポイントを2体の対決に絞り込むことで、躍動感あふれるシーンをコンパクトなベース内に収めている

▲ガンダムはダイナミックなポージングを再現するため、ヒジやヒザの関節部を3DCADデータで作成したパーツに交換した

▲製作中の頭部。破損したアンテナからフレーム部が露出するなど細かな演出が見て取れる

▲︎コミックを参考にダメージ表現が加えられたシールド。MAX氏も同じ機体を製作しているので、作者によってダメージやウェザリングのテイストの違いを見比べてみるのも面白いだろう

▲アーマーパーツをパージしたガンダムに比べ、より外装のダメージが激しいのがサイコ・ザク。表面の傷はリューターや目立てヤスリを使って再現されている
▲破壊された左腕の基部は3Dプリンターで出力した自作パーツ。剥がれたシーリングは板ハンダで立体的に表現した

▲ビルの残骸は鉄道模型用のストラクチャー等を加工して使用。1/100スケールよりも作中の雰囲気に使いということで、あえて1/144や1/150スケールのもので揃えている

▲︎決戦の地がコロニーの残骸であることを物語る地面の下の構造物は主にプラ板から作り起こしている

▲地面は軽量なスタイロフォームをベースにミラコンで表現。舗装面も板状に固めたミラコンを砕いたものである

■サイコ・ザクの製作
 ガンダムとの激しい戦闘で機体の至る所にダメージがあるはずなので、どのような攻撃を受けてどのように破壊されたのか想像しながらダメージを作っていきます。
 表面の傷はリューターを使って削ったり、目立てヤスリで引っかいたりしています。破壊された左腕の内部メカは3Dプリンターで出力した物、破れたシーリングの表現には板ハンダを使用しています。関節のシーリングはエポパテです。布がクシャっとよるのをイメージしながら爪楊枝で皺を作っていきます。

■ガンダムの製作
 このシーンのガンダムはダメージを受けた外装をパージした後の中身の部分なので、サイコ・ザクに比べてややダメージを少なめにしました。
 ヒジとヒザのシーリングのカバーはパソコンでデータを作って3Dプリンターで出力した物を使っています。
 自分は3DCADはあまり得意ではないので、ウィンドウズに標準でついてくる「3D Builder」というソフトを使いました。このソフトは直方体、円柱、円錐、球などのデータがあらかじめ用意されていてこれらを組み合わせたり拡大縮小したりして形を作っていくタイプのソフトです。これならCADが苦手な人でも積み木感覚で3Dデータが作れるのでお勧めです。盾のダメージは単行本3巻の表紙の絵に近づけました。

■塗装
 モビルスーツの基本塗装ですが、この後のウェザリングで明度と彩度が落ちてもいいように、自分のイメージする色よりもやや鮮やかで明るめの色で塗装します。基本塗装はツヤ消しではなく、ツヤありで塗装します。ツヤ消しで塗ってしまうと表面のザラザラに塗料がしみ込んでしまい、ウェザリングをすればするほど暗くなってしまうからです。
 被弾して焦げたところをこげ茶色と黒色で塗っていくのですが、より激しく熱を帯びたと思われるところには白を入れると効果的です。

■ベース
 本作では廃墟となったコロニーの街の中にサイコ・ザクが落下しガンダムがビーム・サーベルで止めを刺そうとするシーンなんですが、ディオラマ的な見映えからコロニーの残骸に落下した設定に変更しました。
 理由は本作通りにディオラマとしてシーンを切り取ると街並みだけの廃墟、地球上のディオラマに見えてしまうからです。「廃コロニーに墜落したザク」というシーンをディオラマ的に演出するには、コロニーの内側(居住区)と外側(外壁)の両方を見せる必要があると思いコロニーの残骸に墜落というシーンにしました。
 コロニーの残骸(破片)を作り、その断面を見せることによって宇宙空間に浮かぶ巨大建造物の演出をしました。
 この手のディオラマではいつもベースを大きく作りたくなるところなんでが、ここは見せたい所だけに絞りベースの大きさも35cm×25cmほどにしました。MGサイコ・ザクの二周りほど大きくしたサイズです。
 ストラクチャーなどをたくさん作り見せ場をたくさん作るのもディオラマの醍醐味だと思うのですが、サイズを絞ることによって見せたい所の焦点も絞られる、サイコ・ザクとフルアーマー・ガンダムの最後の対決シーンがより浮かび上がってくるのではないかと思い見せられる最小限のサイズで製作しました。

■居住区の製作
 地面にあたる部分はホームセンターなどで売っている厚さ30mmのスタイロフォームから切り出します。
 ザクが落下したのを想像しながら地面に当たる部分を削ったりして形をだしミラコンやテクスチャーペイントなどで土を盛ります。その上に道路や舗装されたコンクリート面を敷いてからバリバリと割りました。この道路やコンクリート面もミラコンに色を付け板状に固めた物です。壊れたビルや家などは市販の物を使っています。トミーテックさんの破壊されたビルや鉄道模型用の物や3Dプリンターで出力された物を使用しています。
 一番大きなビルの先端からガンダムを固定するためのアルミ線を出しました。固定に必要な強度を確保するためアルミ線をビルの内側からベースの底まで通し中で木で固定しています。
 実はこの建物のスケールは1/144や1/150を使用しています。モビルスーツと同じ1/100の建物にすると劇中のイメージに合わなかったからです。

■外壁の製作
 スペースコロニーという実在しない巨大建造物、しかもその破壊された外壁をどう作るか悩みました。ヒントにさせてもらったのがタンカー船などの解体される画像。大きな船は全金属製で隔壁ごとに区分されている、その構造がスペースコロニーに応用出来ないかと思い参考にさせてもらいました。材料はほぼプラ板です。

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “マスターグレード” フルアーマー・ガンダム Ver.Ka (GUNDAM THUNDERBOLT Ver.) & 高機動型ザク“サイコ・ザク”Ver.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)使用

『勝利の確信』

ディオラマ製作・文/あに&taka

MG 高機動型ザク“サイコ・ザク”Ver.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●8640円、発売中●1/100●プラキット


MG 1/100 フルアーマー・ガンダム Ver.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●7560円、発売中●1/100●プラキット

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©Yasuo Ohtagaki 2022 ©創通・サンライズ

あに(アニ)、taka(タカ)

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