バイク模型が少しの手間で出来映えアップ! タミヤの「Honda モンキー125」を楽しく製作
2022.10.07ちょっとだけ手間をかけてポイントアップ!
TAMIYA 1/12 Honda モンキー125
タミヤの1/12 モンキー125をほぼ説明書通り+少しだけ手を加えて仕上げてみたこちらの作例。工作としてはキット外部からパーツを足すようなことはせず、ディスクブレーキの開口やちょっとしたパーツの薄型化に留めています。その代わり、バイク模型を製作する上で必要最低限と言える処理は抜かりなく行っており、さながら「教科書通り」の製作手順と、そこに工作・塗装上のプラスアルファを加えたことによりちゃんと手の入った作品に仕上がっております。
バイク模型が難しいと感じるのは、エンジンやフレームなどの部品を個々に塗装まで仕上げながら組み立てるので、塗装・組み立ての工程が前後し、ややこしい上に手間もかかるからだと思います。なので今回は、説明書通りの手順で組み立てつつ、なるべく手間がかからない方法で製作することを心がけました。
今回のお題はタミヤ製のモンキー125。実車もシンプルな構造で、キットもシンプルかつ高い再現度で作りやすい良キットです。まずは説明書をじっくり読みましょう。すると、一見多く見える使用塗料も、主にボディカラー、金属部用のシルバー系、ゴム、樹脂部品用の黒系の3 系統さえあれば何とかなることが分かります。さらに、組み立て工程をじっくり見ると、エンジン、マフラー、フレーム、タンクなど、最初に組み立てておける部品があることも分かります。なので、これらのパーツは先に組み立てたところで一度仮組みをします。そこで前後タイヤの傾き、部品の干渉、部品の合わせ目やゲート跡の処理がどこまで必要かなどをチェックし、気付いた点を説明書に書き込んでおくと作業がスムーズになります。
次に下地処理と塗装ですが、今回はサーフェイサーにGSIクレオスのブラックサフ1500を使いました。このサフはとてもきめが細かいので、黒塗装指示の部分はそのまま仕上げちゃってOKですし、シルバー塗装の部分には下地として使えるので塗装工程を減らすことができます。
そして、バイク模型特有のパイピングの工程ですが、昔とは違い、最近のキットはパイプも細くなり、ピンの太さや長さもよく考えられていて、苦労する作業ではなく、実車に近づく楽しい作業になってきたと思います。
今回の製作記事で、バイク模型にチャレンジしたくなったり、製作のお役に立てたのならとても嬉しいです。ここから自分なりにカスタムしたり、ディテールアップしたり、フィギュアと一緒に飾ったりと楽しみ方はたくさんあるので、ぜひ作ってみていただければと思います。
タミヤ 1/12スケール プラスチックキット
Honda モンキー125
製作・解説/たのしがりや
Honda モンキー125
●発売元/タミヤ●2750円、2019年6月発売●1/12●プラスチックキット
いかがでしたか? ほんのひと手間加えることで、グッと実車に近づいたと思いませんか。
こちらの「Hondo モンキー125」のより詳しい製作方法は、先日発売された「バイク模型製作指南書 ~ゼロから教えるバイク模型の作り方~」にてご覧いただけます。バイク模型をゼロ(素組み)から、段階ごとに分けてプロモデラーたちがレクチャー。製作に必要な工具やエアブラシの基礎はもちろん、バイク各部名称と解説もしているので、バイクに詳しくなくても安心です!
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