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太田垣ダグラムを汚し塗装で!【Get truth 太陽の牙ダグラム】

2022.09.21

Get truth ダグラム【マックスファクトリー 1/72】 月刊ホビージャパン2022年10月号(8月25日発売)

新たなダグラムも「プラキットで楽しめる」幸福!! ウェザリングで思い切り“Get truth”する!!!

『太陽の牙ダグラム』にとっても、アニメ本編に登場するメカ・コンバットアーマーを1/72スケールでコンプリートしたマックスファクトリーにとっても新たな旅が始まった。その旅を先導するのは、漫画家・太田垣康男氏。
 彼により描かれた新たなダグラムデザインのプラキットは、漫画『Get truth 太陽の牙ダグラム』の特装版1巻に1/72スケールの完全新規キットとして付属し、模型ファンから大いに話題を集めた。
 そして2022年12月には漫画第1話冒頭で活躍し、さらに第13話において最高の演出で装着されたターボザックやリニアカノン、リニアガン、ミサイルポッドなどがセットされた「COMBAT ARMORS MAX27 1/72 ダグラム Ver.GT」も発売される。「Get truth 太陽の牙ダグラム」とともにデロイアの新たな景色を、プラモで僕たちに見せてくれるCOMBAT ARMORS MAXの門出を祝い、今回は本編でも激しく活躍するダグラムのイメージを盛り込んだウェザリング作例をお届けしよう!!!

『Get truth 太陽の牙ダグラム』は、webサイト「eBigcomic4」で連載中!!

バンダイナムコフィルムワークスと小学館がタッグを組み『太陽の牙ダグラム』の放送40周年を記念してスタートした本作。原作・監督の高橋良輔氏監修の元、漫画家太田垣康男氏によって新たなダグラムが描かれる!!

「Get truth 太陽の牙ダグラム」

●掲載サイト/eBigcomic4(https://ebookjapan.yahoo.co.jp/ebigcomic4/)●月刊1話掲載。第4週金曜更新

30分で組み上がる設計が盛り込まれた意欲作

「Get truth 太陽の牙ダグラム 特装版1巻」に付属したキットは、ニッパーだけあればサクサクと組み上がる超速プラモ。巧みなパーツ分割でパーツ数を減らし、組みにくい所もなくしている。特装版は現在店頭在庫限りだが、2022年12月にはこのキットをベースにパーツを追加した「COMBAT ARMORS MAX27 1/72 ダグラム Ver.GT」が発売予定。絶対にゲットしよう!!


脚部のワンポイント工作で、さらに劇中らしくなる!

▲各パーツはヤスリ掛けしやすいように、タッパーに分けて作業。ヒザと太モモだけ工作を追加して、塗りやすさと劇中のイメージを盛り込んでみる
▲ヒザ関節の合わせ目を消して、塗装後に取り付けられるように、写真の箇所をカット
▲漫画で太モモ装甲がスライドするシーンがとても印象的だったので、スライド機構を盛り込む。まずは太モモの上側軸受けを切り離し、太モモ後ろ側に移植する
▲太モモ後ろに移植した軸に、プラ棒でレールを作る。太モモ前側にはプラ棒2本を接着してレール受けを作る
▲プラ棒で作ったレールによって、ヒザ関節を曲げると装甲が下方向にスライドする
▲ヒザ関節を元の位置に戻せば、装甲は上方向にスライドする
▲このようにプラ棒の組み合わせで作った即席のレールだが、効果は絶大。可動範囲というよりは、動かした時の見た目のかっこよさを狙った工作となっている

基本塗装と筆塗りによるテクスチャー追加

▲作中の淡い色合いを目指した。装甲の裏もマスキングして塗り分ける
▲装甲裏を別の色で塗ると、ちらりと見えた時に情報量が増えるのでオススメ
▲基本塗装が終わったら、基本色とライトグレーを別皿にそれぞれ出し、適宜混ぜながら先を平に切った筆でちょんちょん塗って行く。これで装甲の色褪せ表現をする
▲胴体と腰のパーツを塗ったもの。装甲表面に同系色の明暗ができてメリハリのある雰囲気になっている
▲靴部のような、より装甲の色が褪せそうな箇所は明るめの色を多めに塗っておく
▲上半身や下半身で、装甲の色褪せに差をつけるとメカの汚れにも説得力が出る

タミヤスミ入れ塗料のダークブラウンで汚す

▲タミヤスミ入れ塗料ダークブラウンを凹部中心に適当に塗りたくる。この状態でいったん乾かす
▲面相筆にシンナーを含ませ拭き取りながら汚れを描いていく

タミヤスミ入れ塗料のブラックとブラウンで変化をつける

▲より暗くしたい所や、汚れそうな部分にタミヤスミ入れ塗料のブラックやブラウンも追加して、塗ると拭き取りを繰り返す
▲細く切ったマスキングテープをパネルっぽく貼り、スミ入れ塗料で汚してから剥がすとスケール感のあるパネル表現がお手軽にできる

チッピングと仕上げの埃塗装

▲塗装の剥がれ表現として、ライトグレーを細い面相筆でエッジ中心にランダムに描く。さらにダメージを受けた部分は素材の金属が見えているという表現でダークグレーを追加
▲最後にエアブラシを使い、タミヤアクリルのバフを足元中心に吹いて砂埃を、ライトグレーを真上から軽ーく吹いて積もった埃を追加した
▲キット素組み(左)と比較。作例はエアブラシ塗装と筆塗りを組み合わせた退色表現で、劇中で大暴れした後のような様子を表現している

■過酷なデロイアの大地で酷使されるCBアーマー!
 2021年12月に発売された太田垣康男氏によるコミックス「Get truth 太陽の牙ダグラム」の第1巻特装版に付属したマックスファクトリー製プラスチックモデルを使って汚し塗装を楽しんでみました。過酷なデロイアの大地で酷使されるCBアーマーの雰囲気を目指してレッツラゴー!

■ワンポイント工作
 まず少しだけ改造工作をしましたので解説。ヒザ関節の合わせ目を消すために上部を一部切り欠いています。これにより合わせ目も消せて、塗装後に接着すれば問題なく組み立てることができます。また、太モモの上側軸受けを後ろ側に移植してレールを作ることで、作中に見られる太モモスライド機構ができるようにしました。可動範囲云々よりも見た目の面白さを狙ってます。

■基本塗装
 基本塗装は作中の淡い色合いを目標にしてライトグレーにガイアカラーの純色シリーズを加え調色、アーマーの内側など暗くなる部分は現地でのメンテなどを考慮しライトグレーにしてます。航空機の脚収納庫みたいな考えです。

■装甲の退色表現
 基本塗装が終わったら退色表現をつけます。基本色とライトグレーを塗料皿に出して均一にならないように適宜混ぜながら、先を平に切った筆で色を乗せていきました。その後タミヤスミ入れ塗料のダークブラウンを凹部中心に適当に塗りたくり、面相筆にシンナーを含ませ拭き取りながら汚れを描いていきます。同じようにブラックやブラウンなども使い表面に変化をつけました。また、細く切ったマスキングテープをパネルっぽく貼り、スミ入れ塗料で汚してから剥がすと、スケール感のあるパネル表現ができて面白いです。

■チッピングと埃表現
 一通り汚れを描き込んだら塗装の剥がれ表現として、ライトグレーを細い面相筆でエッジ中心にランダムに描いていきます。さらにダメージを受けた部分は素材の金属が見えているという表現でダークグレーを追加していきます。デカールの上は、その一段階前に基本色を描いてマーキングが剥がれてる風にしています。最後にエアブラシを使い、タミヤアクリルのバフを足元中心に吹いて砂埃を、ライトグレーを真上から軽ーく吹いて積もった埃感を仕上げとしました。
 普段の情報収集と観察から汚れの理論を一度頭の中に叩き込んだら、実際の作業中は雰囲気というかフィーリングでやっちゃういつものパターンです。手癖にならぬよう今回は同スケールのキットを横に置きながら、1/72スケールの汚れってこのくらいかなって思いながら手を動かしました。なかなか良い参考になりますねこれ。

マックスファクトリー 1/72スケール プラスチックキット

Get truth ダグラム

製作・文/竹下やすひろ

Get truth 太陽の牙ダグラム 1 プラモデル付特装版
●発行元/小学館●2970円、発売中●B6判、192ページ

Ⓒサンライズ

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竹下やすひろ

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