F-4ファントム「ワイルドウィーゼル」の魅力をHow to形式で紹介【SWS 】
2022.09.11SWSシリーズのF-4ファントムファミリーに、ついに「ワイルドウィーゼル」が登場!!
ボークスが1/48でF-4ファントムIIを展開してはや6年。数多あるF-4のバリエーションは、海軍のショートノーズにはじまり、空軍型へとじわじわ展開しロングノーズへと変貌を遂げた。今回発売されたのは空軍型としてはひとつの到達点となるG型。対空兵器にその身を晒しながら対地ミサイルを相手に放り込む危険な任務をこなすため、機首のバルカン砲はセンサーへと置き換わり、対レーダーミサイルを装備する。ワイルドウィーゼルと呼ばれた機体の5代目、その究極の立体物がここに──。
KIT REVIEW
造形村SWSのF-4としては11作目にあたるF-4G。各部に手が入ったロングノーズのE型から、実機同様に各部に手が入り新パーツがモリモリのキットとなっている。
エアインテークからコクピットの製作
ジェット戦闘機はコクピット、インテーク、エンジン、脚庫を先に塗って胴体に組み込む流れがある。それはあとからそこを塗装をするとかえって手間だからなのだ。
胴体の組み立てと、迷彩塗装の準備
下準備が済んだら、いよいよ全体の組み立てに入る。胴体が組み立てられることを確認して、さらにマスキングや塗装を繰り返しながら進んでいく。
迷彩塗装
3色の迷彩と、その迷彩に対するグラデーションで行ったり来たりの機体塗装。満足行くまで色にこだわって、自分だけのユーロピアン1迷彩を完成させよう。
日本からF-4が退役する2021年。“さよならF-4マーキング”でF-4へ注目度が高くなっていく中で、造形村のF-4はいつか触ってみたいアイテムでした。最新のテクノロジーで1/48にて多数のバリエーションを展開。その組み味やディテールなど、気になることがたくさんです。今回機会に恵まれて、G型を製作することになりました。これは願ったりかなったりで、F-4GといえばAGM-88、HARMミサイルを持ったワイルドウィーゼル仕様だからです。F-16もそうなのですが、ワイルドウィーゼルがよくフィーチャーされます。それはひとえにこの対レーダーミサイルを射撃するミッションの難しさ、そのストーリー性にあります。隠れている対空兵器を討伐するためにその身をあえて晒すというやり方、調べれば調べるほどこの任務と機体にハマるのです。
そんなワイルドウィーゼルのF-4Gにワクワクしながら、開封してみるとしましょう。ディテールがまさに現代のキレイでシャープなパーツに小躍りしつつ、早速G型専用のHARMミサイルにたどり着いて歓喜します。また地味に本体にもアンテナが追加され、のちにデカール貼りでSPのテイルコードがそのアンテナをよけているワザに唸らされるなど、同じ胴体のようでG型ならではの場所を見つける楽しみがあります。
製作にあたりこだわったのはその色合いで、最初は明度差をつけて迷彩をぱきっと割り、あとから色調を整えていくという方法で、近づくと迷彩が分かれて見えて、全体としては緑っぽい迷彩効果が高い感じを表現しました。実は途中で色合いが気に入らず、1色ほぼ塗り直しをしたりもしましたが、最後は自分なりのユーロピアン1迷彩ができたと思っています。1/48のいいところは色を塗ってグラデーションして、こうして迫力あるサイズで完成することです。塗りが楽しい! またF-4をおかわりしたくなりますね。
造形村 1/48スケール プラスチックキット“スーパーウイングシリーズ”
F-4G ファントムII ワイルドウィーゼル V
製作・文/けんたろう
“スーパーウイングシリーズ”F-4G ファントムII ワイルドウィーゼル V
●発売元/造形村、販売元/ボークス●8690円、発売中●1/48、約40cm
けんたろう
How to記事から月刊工具での工具&マテリアルの紹介までなんでもござれ。月刊ホビージャパン2022年10月号も優しい笑顔で鬼神の如き活躍ぶり。