昨年抜鋲した海自最新イージス艦「はぐろ」がピットロードより登場!初心者にもできる基本的な工程で作る
2022.08.21海自の最新イージス艦が早くも登場!
2021年3月19日に就役した海上自衛隊「まや」型護衛艦2番艦「はぐろ」が、早くもピットロードから1/700スケールプラキットで登場だ。いわゆる“イージス艦”としては「こんごう」型および「あたご」型に続くものだが、イージスシステムは当初から弾道ミサイル防衛(BMD)システムを搭載するなどさらに高性能化。ピットロードの「はぐろ」も、2021年発売された「まや」と異なる部分に新規パーツを投入、ヘリ格納庫背面の航空管制室、17式対艦ミサイル、マストトップのアンテナなどを忠実に再現。イージス護衛艦8隻体制を実現したラスト・ピースを体感せよ!
■キット内容
キットは洋上仕様とフルハル仕様の選択が可能。洋上仕様はナットが仕込めるようになっており、固定が容易な親切仕様です。モールドも申し分ない精密さで、パーツ数も少ないので、早く組み立てたいという意欲が湧くキットです。
今回は初心者でも作れるような基本的な製作方法で作りたいと思います。なお精密に作りたい人は、エッチングパーツと主砲身1本+ホイップアンテナ9本の真鍮挽き物パーツが入ったピットロードの純正ディテールアップセット「海上自衛隊 護衛艦 まや・はぐろ用 純正グレードアップパーツセット」を併用するとよいでしょう。
■組み立て
最初に左右船体パーツと艦底パーツを接着。次に甲板をGSIクレオスのセメントSで流し込みながら接着。さらにフルハルパーツを接着し、パテを使い合わせ目処理。
続いて前側構造物・後部構造物・マスト・細かい装備品・救命艇・ヘリに分けて組み立てます。細かいパーツが多少あるので、パーツをなくさないように注意しながら、パーティングラインやニッパー跡をきれいにナイフで処理していきます。前後構造物・マストにはラッタルと側面スポンソンなどを接着。救命艇・ヘリなどの細かい装備品はパーティングとニッパー跡を処理、ヘリは合わせ目処理して両面テープに固定します。
■塗装
基本色はGSIクレオスのラッカー系塗料を使います。船体先に艦底色を塗装・マスキング。次に吃水線のフラットブラックを塗装し、再びマスキング。今度は船体甲板・前後構造物各層の甲板を塗装してマスキング。最後に船体色を塗装しました。
マスキングをはがしてスミ入れ処理後、各パーツを接着。細かい装備品などの残りのパーツも裏表を塗装。ヘリなどの色分けは筆塗りです。デカールを必要な箇所に貼り、マークセッターで固定してから船体に接着しました。
仕上げにツヤ消しコーティングを施して完成です。
■後部甲板デカール
甲板の白線はデカールを使用しました。広い面積のデカールは全体が馴染むまで時間がかかります。そこで貼った後で透明デカール部分をカットします。最初にデカールを貼って配置を決め、余分な水分を拭ったら、半乾燥後に白線ギリギリを狙ってナイフの重さを感じながらフリーハンドで優しくカット。ピンセットでペラッと取り除きます。そうすると白線だけが甲板に残ります。それだけだと貼り付けが弱いので、筆を使ってマークセッターを塗り、白線を強固に密着させます。そして念のため薄く溶いたツヤ消しでコート。これだけでもデカール感がなくなりますのでおすすめです。
■まとめ
パーツ数も少なくて非常に簡単にできてしまいます。作業工程が少なくてサクッとできるし、その気になればエッチングなども使って精密に作るもよしの、いいキットでした。
ピットロード 1/700スケール プラスチックキット
海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-180 はぐろ
製作・文/takumi明春
海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-180 はぐろ
●発売元/ピットロード●4290円、発売中●1/700、約24.3cm●プラキット
takumi明春(タクミアキハル)
マイボートの塗装と船外機エンジンのメンテナンス終了。材料費が高くてへこむ!