HOME記事ガンダムスクラッチで「クロスボーン・ガンダムX-11 ファータモガーナ・フォーゲル」を写真映えする派手な仕上がりに製作「ホビージャパンエクストラ vol.26」より

スクラッチで「クロスボーン・ガンダムX-11 ファータモガーナ・フォーゲル」を写真映えする派手な仕上がりに製作
「ホビージャパンエクストラ vol.26」より

2022.07.30

ホビージャパンエクストラ vol.26

クロスボーンガンダム X-11

この…
 震動音は
  ミノフスキー・ドライブ?

X-11CG

"光の翼"が?
ついたのか? 
ハロロロ?
   

スクラッチで最終決戦仕様の
クロスボーン・ガンダムX-11を映え映えに再現

 『機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11』に登場するカーティス・ロスコの新たなる相棒であるクロスボーン・ガンダムX-11。設定上形状はほぼX-0であり、配色が異なるだけなので「クロスボーン・ガンダムX0 Ver.Ka」のキットを使用して製作。それだけではいささか面白みに欠けるので、物語終盤に見せた“最終決戦仕様”ともいうべき姿を再現。作中においてX-11は中盤にてテンタクル・スラスターを備えるX-12とコア・ファイターを交換し、終盤にて“蜃気楼の鳥(ファータモガーナ・フォーゲル)”の解除コードとともに、テンタクル・スラスターがその真の姿を見せ光の翼を発生させた。作例でもコア・ファイターをもう1機用意し、製作を担当したRe-taが新規スラスター部分をスクラッチ。また、本来X-12の装備であるフレイム・ライフルも追加でスクラッチ。さらに写真映えするエフェクトパーツを用意し、派手な一作に仕上げた。
 なお、この“最終決戦仕様”なX-11の活躍を収めたコミックス2巻は9月26日発売予定! 気になる方はぜひ手に取ってほしい。

X-11 前
▲基本的にはX-0の形状でX-1の配色といったところだが、X-2改のものを彷彿させる形状の新規スラスターと右手に持つフレイム・ライフルが目を惹く
X-11 後ろ

FRONT

X-11 FRONT

SIDE-R

X-11 R

REAR

X-11 REAR

SIDE-L

X-11 L

JMSX-11 クロスボーン・ガンダムX-11

X-11絵

 サナリィではなく木星で新たに開発されたクロスボーン・ガンダムの内の一機。型式番号が11から振りなおされており、11番目のクロスボーン・ガンダムではなく5体目のクロスボーン・ガンダムにあたる。木星が入手したX-0を基に、可能な限りベース機の再現をコンセプトとしている。U.C.0156年にロールアウトし、一度解体されたがテテニス傘下のユピテル財団の倉庫で秘匿され、U.C.0170年の作戦の際に改めて微調整を加えて組み上げられた。なお、木星製クロスボーン・ガンダムはほかに木星の技術で再設計したX-12と量産を見据えてコストダウンを目指したX-13が存在する。

スラスター部分はプラ板
スラスター部分はプラ板 2

▲スラスター部分はプラ板と「HGBFガンダムポータント」のバックパックパーツを活用して製作。内部のフィンの形状まで丁寧に再現されているぞ

X-12のコア・ファイター
X-12のコア・ファイター 後ろ

▲機首はキット本来のものを使用し、スラスター部分をスクラッチをする形で再現。ドッキングする構造ゆえX-12のコア・ファイターの形状は完全再現できなかったが、スラスター部分は作中に忠実に再現されている

スラスターが現れる
テンタクル・スラスターの外装が割れ

▲作中ではテンタクル・スラスターの外装が割れ、このスラスターが現れるという演出がなされている

JMSX-11 クロスボーン・ガンダムX-11 エフェクト 構え
光の翼 エフェクト 自作
▲光の翼用のエフェクトパーツは原作をリスペクトし、ファントムライトを意識した、炎のような“揺らめき”を感じさせる形状
光の翼 エフェクト 差し込み
▲内部フィンに差し込む形で取りつける。塗装はクリアーピンクと蛍光ピンクを足したもので行った
光の翼 自作 透明プラ版
光の翼 自作 透明プラ版 1
光の翼 自作 透明プラ版2

▲タミヤの0.4㎜厚の透明プラ板を大雑把に炎っぽく切り抜き、ろうそくの火を使い少しずつ熱しながら成型。表裏と交互に火を当てていきランダムな凹凸をつけている

フレイム・ライフル
▲X-12から渡された、ゴーストガンダムのそれと比べたらある程度指向性を与えられたフレイム・ライフル。ビームが関節に入り込むことで敵機を行動不能にする武装である。展開ギミックも再現されている
フレイム・ライフル 途中
▲こちらはほとんどをプラ板でスクラッチとなるが、砲身はRGサザビーのものを使用し、ジョイント部分にコトブキヤのABSユニット02(Hジョイント)を取りつけ、開閉できるように加工している
フレイム・ライフル エフェクト
▲作中ではこちらのライフルからも炎のようなビームが出ているので、エフェクトパーツを用意した。製作方法はスラスター用のものと同じだが、こちらはやや小ぶり
本来のX-11の姿
本来のX-11の姿 後ろ

▲▼通常のコア・ファイターも用意しているので、物語序盤までの本来のX-11の姿も再現可能

通常のコア・ファイター
X-11 腕
▲腕部は大味と感じた箇所にディテールを加え、ブランド・マーカー部分で左右に1㎜ずつ幅を増した
X-11 肩
▲肩は正面凹部分のディテールを埋めスッキリさせた。黄色に塗分けをする箇所はコトブキヤのプラユニット 丸モールドⅣに置き換え、上部を1㎜延長し肩をひと周り大きく見せている
X-11 胸部
▲胸部周りを中心にディテールを足した。全体で見た時のフォルムのメリハリをつけるためにサーベルラック部分を0.5㎜幅増しした
X-11 頭部 
▲アンテナは長すぎると感じたので短くしつつシャープ化。クロスボーン・ガンダムの特徴的な目元のスリットは幅を広く彫り直している
X-11 脚
X-11 脚2

▲太モモはかなり細い印象だったため、0・5㎜ずつ左右に幅増しを行った。埋まった部分のディテールはスジ彫りを加えながら、コトブキヤ プラユニットマイナスモールドⅡを使用している

バタフライバスター クジャク
▲キット付属のバタフライバスターと作中では使用しなかったクジャクも製作した
X-11 全部盛り
▲いわゆる“全盛り”状態。小型モビルスーツでありながらなかなかの大迫力である。こういった作中では見れなかった姿を楽しめるのも模型ならでは

はじめに
 特集に合わせて、『機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11』よりカーティス・ロスコ搭乗機体クロスボーン・ガンダムX-11を製作させていただきました。今回は通常時に加え、追加で作中終盤に見せたテンタクル・スラスターの真の姿「ファータモガーナ・フォーゲル」およびX-12から渡されたフレイム・ライフルを自分なりのアレンジを加えながらセミスクラッチで再現しています。お話をいただいた段階でまだ『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』までしか読んでいなかったため、クロスボーン・ガンダムってX-11なんているの!? や、ついにクロスボーン・ガンダムにも光の翼が搭載されたのか…などいろいろとびっくりしていました(笑)。

製作
 設定通り「クロスボーン・ガンダムX0 Ver.Ka」を使用しての再現となりますが、キット自体は2006年に発売されたVer.KaのX1がベースとなっているので、今風のディテールを加えながら情報量を足し、追加装備はコミック原作の絵を見ながらの製作であったためクロスボーン・ガンダム本体もコミック原作寄りのマッシブな体型に見えるよう、各所幅増しの加工をしています。自作エフェクトパーツは武装とバックパックをスクラッチする際に0.5㎜のスリットディテールを作り、その部分に挟み込むような形で装着できるようになっています。ツヤ消しを吹こうか迷いましたがファントムライトみたいな炎のような揺らぎと透明感を重視しクリアカラーで塗装をしています。エフェクトがつくと作品としての見映えも増し、個人的にかなり好みな仕上がりとなりました。

塗装
白=ニュートラルグレーⅠ、ニュートラルグレーⅡ
赤=ハーマンレッド
黄=サンシャインイエロー
紺=マーズダークブルー
グレー=ニュートラルグレーⅤ
関節=フレームメタリック[1]

BANDAI SPIRITS 1/100スケールプラスチックキット“マスターグレード”クロスボーン・ガンダムX0 Ver.Ka 使用

JMSX-11 クロスボーン・ガンダムX-11 ファータモガーナ・フォーゲル

製作・文/Re-ta

©創通・サンライズ

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Re-ta (レータ)

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