プロモデラーがガンプラで教える「塗装が映える下準備」(G-3ガンダム工作編)【urahana3】
2022.08.015.パネルラインを利用して色分けにひと手間加える/RX-78-3 G-3ガンダム【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2022年9月号(7月25日発売)
工作解説/urahana3
せっかくがんばって作ったのに塗装で失敗してしまった、なんて経験はありませんか? 模型の完成度は塗装の仕上がりによって左右されます。それは使用する塗料や塗装器具、塗料の希釈度合などの要因が挙げられますが、まず第一にパーツの下地処理が重要になってきます。下地処理とは、パーティングラインやヒケなどを処理する面出し、ふたつの面で構成される角部分をシャープにするエッジ出しなどを指します。どんなに丁寧に塗装してもこの下地処理が疎かになっていてはきれいに仕上がりません。本記事では塗装仕上げのきれいさではトップクラスのurahana3にパーツの表面処理方法を解説してもらいます。また、きれいに塗装するだけでなく、キットのパネルラインを活かして塗装でメリハリを持たせるというサブテーマを設けて、MG RX-78-2 ガンダム Ver.3.0をベースに「RX-78-3 G-3ガンダム」として仕上げもらいました。グレートーンのG-3ガンダムがどのように変化を遂げたのかご覧ください。
●プロモデラーQ&A
Q 今回の作例製作に欠かせないツールorマテリアルを1点教えてください。
A この謎のケガキ針風のものです。常にどの作例でも使用しているのですが、これが何なのか全くわかりません。プラモデルを始めてすぐに買った記憶がありますが、マスキングの切り出しのアタリ付けにはこれがないともう作業ができないレベルなので、なくしたりしたら大変なことになってしまいます。
Q 作例製作時に意識していることは?
A 清潔感と細部まで行き届いた仕上がり、全体で見たときの色のバランス感覚を特に意識しています。
Q ついついやってしまうこだわりポイントを教えてください。
A やらなくてもいい塗り分け、見えない部分の塗り分けをわざわざやります。これによって納期が押していきます。
❶モールドの彫り直し
❷ヤスリがけ その1
❸ヤスリがけ その2
❹塗り分けを考える
BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “マスターグレード”RX-78-2 ガンダム Ver.3.0 使用
RX-78-3 G-3ガンダム
製作・文/urahana3
MG RX-78-2 ガンダム Ver.3.0
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4950円、2013年8月発売●1/100、約18cm●プラキット
ⓒ創通・サンライズ
urahana3(ウラハナサン)
独特な感性に基づいた塗装で、美しくメリハリのある仕上げを得意とする主婦モデラー。