HOME記事スケールモデルタミヤ1/48MMシリーズの原点「タイガーI 初期生産型」をプロモデラーが改めて作る

タミヤ1/48MMシリーズの原点「タイガーI 初期生産型」をプロモデラーが改めて作る

2022.07.25

ドイツ重戦車 タイガーI 初期生産型(東部戦線)【タミヤ 1/48】 月刊ホビージャパン2022年8月号(6月24日発売)

1/48MMシリーズ戦車の原点、タイガーI 初期生産型が再び登場!!

 スケールモデルからキャラクターモデルまで幅広いジャンルで活躍中の小澤京介が、記事公開中の1/35スケール タイガーIに続き1/48スケールでもタイガーIを製作。タミヤの1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ タイガーI初期生産型(東部戦線)を使用した作例をご覧いただこう。
※小澤京介製作の1/35スケール タイガーI の記事はこちら

▲タイガーI初期生産型は2004年に発売された1/48MMシリーズ初の戦車キットであるNo.4「ドイツ重戦車 タイガーI初期生産型」以来のキット化。ダイキャスト製だったシャシーもプラパーツに変更され、近年の1/48MMシリーズの仕様に合わせたものになっている
▲ハッチの手すりは真鍮線に交換。ライトには伸ばしランナーで配線を追加した

▲フェンダーは切り離しダメージ表現を加えることで東部戦線の過酷さを演出

▲油彩のバーントアンバーとバーントシェンナを使用し各部のサビを表現。車体後部にはアクセントとしてタミヤの「1/48 ジェリカンセット」のジェリ缶やドラム缶を載せている
▲作例は三色迷彩が目を惹く第503重戦車大隊第2中隊所属の233号車を製作。キットにはこのほかダークイエロー単色の第502重戦車大隊第2中隊所属213号車のデカールも付属する

■製作について
 まずティーガーIを製作する上で定番になっている作業ですが、装甲板を加工していきます。海外製の接着剤プラスティックマジックを使います。家電量販店で売られていたので手に入りにくい物ではありません。少々高価ですがABSなども接着できます。ただし溶けやすい部品に使うのは控えたほうが良いです。また、連結したりする場所などの使用にも向いていないので注意が必要です。

■ディテールアップについて
 手すりなどは真鍮線に変えてあります。ライトの配線は伸ばしランナーで追加しました。フェンダーはエッチングソーで切り離して、一枚ずつモーターツールで薄く削ってペンチで少し曲げてダメージ表現を追加してあります。さらに車体後部にタミヤの1/48ジェリカンとドラム缶を追加しました。

■塗装について
 下地にグレーサフを塗装し、タミヤラッカーのダークイエロー2を塗装します。しかしダークイエローだけでは次の工程のウェザリングで暗くなりすぎるので、乾燥後ハイライトにセールカラーを塗装します。
 迷彩は、タミヤアクリルカラーNATOグリーン・NATOブラウンで塗装します。
 スコップなど装備品は、1/35の場合本体に付けて塗装しますが、1/48の場合は、外せるものは外して塗装するほうがやりやすいと思います。

■ウェザリングについて
 まず全体的にGSIクレオスの八雲 東部戦線セットから、ウィンターウォッシュでフィルタリングします。無い場合は油彩のローアンバーでも大丈夫です。
 乾燥後AMMOオイルブラッシャー・ダークブラウンでスミ入れ。雨垂れ表現はオイルブラッシャー・ストレーキング、他オイルブラッシャー・ミディアムグレー・バフも使用しています。今回のウェザリングに使用している物はウェザリングカラーでも代用できます。チッピングはVICアクリル塗料チッピングブラウンを使用、台所用スポンジを小さくちぎってピンセットつまんでチッピングブラウンを少量つけてエッジに軽く叩いて付けます。
 足周りのウェザリングは、GSIクレオスの水性ウェザリングペイントミディアムマッドを使用。水でも溶けるので便利です。転輪に適当に付けて八雲の東部戦線セットに入っているドライアースを筆で適当に付け、余分に付いたところは綿棒で落とします。
 サビ表現は油彩バーントアンバーとバーントシェンナを使用。ここまでウェザリングすると全体的に溶剤などでギラギラした感じになるので、ホコリ系ピグメントを柔らかい筆でぼかしていきます。

タミヤ 1/48スケール プラスチックキット

ドイツ重戦車 タイガーI 初期生産型(東部戦線)

製作・文/小澤京介

ドイツ重戦車 タイガーI 初期生産型(東部戦線)
●発売元/タミヤ●2200円、発売中●1/48、約17.5cm●プラキット

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小澤京介(オザワキョウスケ)

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