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『ククルス・ドアンの島』版ガンキャノンをほぼスクラッチの大改造で製作!

2022.07.23

RX-77-02 ガンキャノン(カイ搭乗機)【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2022年8月号(6月24日発売)

『ククルス・ドアンの島』版ガンキャノンをほぼスクラッチの大改造で製作!

全身各所に手を加えて『ククルス・ドアンの島』登場ガンキャノンを再現!!

 RX-78-02 ガンダムとともにホワイトベースに搭載されている中距離支援型MS「RX-77-02 ガンキャノン」。劇中ではキャノン砲装備のカイ搭乗機およびスプレーミサイル・ランチャー装備のハヤト搭乗機が登場するが、特集は活躍度の多いカイ搭乗機をJUNIIIが製作。本機もガンダム同様に『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に準拠したデザインになっており、ベースキットとしてMGガンキャノンを使用しているが、全身各所に手を加える大改修作例となった。

■カラーリング

白=ファンデーションホワイト+ダークシーグレー
赤=あずき色+マルーン+オレンジ+ピンク
黄=黄橙色+ピンク
関節等=ダークシーグレーBS381C/638+ホワイト+ネイビーブルー
キャノン砲=ミディアムブルー+ウイノーブラック+ニュートラルグレー+ブルー
ビーム・ライフル=ニュートラルグレー+ウイノーブラック+ブルー

▲『ククルス・ドアンの島』登場版のガンキャノンは頭部アンテナ形状がブレード状になり、フェイスはアゴがあるタイプになっている。肩アーマーの蛇腹ラインは折れ線が入り、胸部にはバルカン砲が追加。全身各所のディテールはOVA『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』版のガンキャノン最初期型に準拠しつつ、頭部アンテナの位置や5本指ハンドなど、コミック『ガンダム THE ORIGIN』におけるジャブロー以降に登場した仕様になっている

▲キャノン砲やランドセルもコミック『ガンダム THE ORIGIN』に準拠した形状。スプレーミサイル・ランチャーを搭載したハヤト機は見慣れた2本の円筒型になっている(※「今からでもわかる! 映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』ストーリー&メカニック紹介」の記事参照)

▲ヘルメットを削り込んで若干小さめに整形。ヒサシは中央上部をカットして上下を幅詰め。バルカン砲はプラパイプを差し込んで口径を小さくし、プラ丸棒の先端をドリルで開口して銃口部を製作。アゴはプラ板で製作。側面の丸モールドは輪切りしたプラパイプを二重にして製作。内側のパイプは開口部にプラ板を貼り付けてから丸く整形してはめ込んでいる
▲後頭部は元のディテールを削り取ってからプラ板の積層と瞬間接着パテ(以下Mr.SSP)の盛り削りで製作。アンテナはプラ板を削り出し、真鍮線を通して接続部を補強した
▲首元は襟を頭部側にずらしてキャノン砲の幅を確保。外側のプレートは胴体幅に合わせてプラ板で立ち上げた。胸部は先にダクトの位置をプラ板で決めてから上部をMr.SSPの盛り削りで製作。ダクト部はエバーグリーンのプラ角棒を使用して塗装しやすいよう別パーツで製作。コックピットハッチは裏側をMr.SSPである程度裏打ちをしてプラの厚みを確保してから表面を削り込んで設定画のイメージに近づけた。側面の黄色いパーツは塗装を考慮して外側から取り付けられるように加工
▲胸のマーキングはキット付属のドライデカールと別売りのガンダムデカールの組み合わせで再現
▲肩アーマーはプラパイプで上部の目隠しパーツを製作。蛇腹部分はプラ板で下部を延長した後に一部を切り欠いて形状を再現。上腕は0.5mm、前腕は2mm延長し、ヒジ関節はプラ板とプラパイプで新造。ヒジアーマーは扇状に切り出したプラ板にMr.SSPを盛り削りで製作。ハンドパーツはMG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0のものを使用し、手甲や指の背の形状を変更している

▲腰部はフンドシの形状をプラ板を貼り足してから削り込んで整形。フロント、リア・アーマーはサイド・アーマーの大きさに合わせてプラ板で形状を変更。サイド・アーマーはプラ板の箱組みで製作。股関節は前後にスイングする機構をあえて接着固定してポーズ付けがしやすいようにした。リア・アーマーは中央のフンドシ部をプラ板で追加しパーツを一体化している

▲太モモはボールジョイント基部に横回転の軸を追加し、股関節の可動範囲を拡大。脚部の重さで抜け落ちないように5mm径の軸を使用している。軸の付け根で2mm延長して太モモが長く見えるようにした。太モモ外装はパーツの合わせ目で1mm幅増し、上部で2mm延長してボリュームアップ
▲ヒザ関節は一部加工した以外はキットをそのまま使用。スネ外装は前側をMr.SSPでボリュームを足して設定画に近づけた。ハンドグレネードのハッチはプラ板で小型化し位置を前側にずらしている。ハッチの可動軸もフレーム側に合わせてずらした。スネ後ろ側下部のアーマーはプラ板で製作。取り付け基部をスプリングにすることで若干ではあるが靴部の可動に追従することができる

▲グレネードハッチの開閉はキットの可動部をそのまま利用している

▲靴部は上下で段差があるので、境目をエッチングソーを使って丁寧に分割した後、足甲側のパーツをセンターでカットして左右の幅を詰めてソール部との段差を作っている。くるぶしは各モールドの幅を狭くするためにプラ板を貼り付けてから削り込んで調整を行った
▲キャノン砲とランドセルはプラ板とプラパイプでスクラッチ。本体側の襟と胸幅でキャノン砲の幅を決めてランドセルの左右ブロックを製作。残った幅を中央のブロックに当てはめてT字状の箱を製作。左右のブロックの内法でキャノン砲の基部を製作。その幅に合わせてキャノン砲の太さが決まるので長さに気を付けて砲身を製作している
▲キャノン砲の可動位置はランドセル側面の丸モールドの位置に合わせ、可動部はポリパーツを仕込んでいる。最終的にシリンダーの位置を決めてキャノン砲の可動に合わせて連動させている。本体との接続はキットの元の軸を使用し、ランドセル側にキットのポリパーツを仕込んで脱着を簡素化した
▲ビーム・ライフルはキットのものに比べて各部形状や長さが異なるのでプラ板やプラパイプで新造。本体はプラ板の箱組み、銃口やサイトはプラパイプの組み合わせ、グリップはプラ板の積層で製作。サイトの基部には中にポリパーツを仕込んで可動できるようにしている。サイト内部はキットのクリアーパーツを加工して使用。グリップはハンドパーツに保持しやすくするためにグリップと右ハンドパーツの内部にそれぞれネオジム磁石を仕込んで保持力を強化している
▲製作途中状態。全身各所にわたって手が加えられているのが分かるだろう。頭部の小型化と手足の延長で全身のバランスが映像のイメージに近づいている。しかしながら、TV版のガンキャノンと比べて似て非なるものとはまさにこのこと。MGガンキャノンも発売から20年を超えており、そろそろアップデート版がほしいところだ

■祝! 映画化!!
 ようやく『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』デザイン準拠の赤いガンキャノンが映像で見られるのですね。しかもカイ機とハヤト機の装備が違う機体で登場とはウハウハです。さて、作例では欲張って差し替えで両方再現できるようにと思っていたのですが、胸のナンバーやハヤト機の外襟の形状の違いなどがあり即断念した次第であります(残念!)。MGガンキャノンをベースに『ククルス・ドアンの島』版の「RX-77-02 ガンキャノン」を製作開始です。

■製作方針
 とりあえず作りやすいところからあちこちと手を出すとバランスの悪いものが仕上がってくるので、JUNIIIはこのようなベースとなるキットを使ったスクラッチは脚部の一番下の靴から作り始めます。スジ彫りや細かいディテールは製作上問題がなければ後回しで作業して行き、各ブロックのバランスに気をつけて形状を出しています。靴でいうとキットは足甲とソールがひとつながりになっていますが、『ククルス・ドアンの島』版では途中で段差ができているので、その段差を足して作るか引いて作るかによってボリュームが異なり、その上のスネブロックにどのような影響が出てくるかを考えて作業法を決めていくのです。ひとつのブロックを製作する際には隣り合わせに存在するブロックに気をつけるとバランスがまとまっていきます。
 次に、どの材料を使っていくかを考えます。個人的にプラ板工作が好きなので、0.3、0.5、1mm厚を使います。あと、微調整用にプラペーパーの0.1、0.2mm厚のものを用意しています。プラパイプはエバーグリーンのものを使用。太さのサイズが豊富なのと違う径のパイプを組み合わせることもできるので、キャノン砲やビーム・ライフルの作業に重宝します。パテ系は曲面の整形などでどうしても使うことになります。以前は複製を前提に作業をしていたのでポリパテを使っていたのですが、どうしても硬化時間やプラとパテの境目のヒケなど完成後に影響が出てきやすいので、今回は瞬間接着パテ(以下Mr.SSP)を使い、作業時間を少しでも短縮できるようにしました。今回は複製をしないので左右共通部は地道に作っています。Mr.SSPは湿気や主剤の粉末に混ぜる液体の硬化剤の量などに注意が必要です。硬化時に発泡して軽石みたいな細かい気泡状の塊になることもあります。そのときはある程度削ってから再度盛り付けて硬化させます。パテの表面をきれいに仕上げるために瞬間接着剤のサラサラした流し込みタイプを使い、表面をコーティングしてから紙ヤスリで整形する方法を取っています。細かな気泡も埋めることができます。流し込みタイプはパーツを持つ指まで流れて接着されてしまうこともあるので、パーツに持ち手を付けるなど対策をしておくとよいでしょう。

■塗装
 塗料はGSIクレオスのMr.カラー、フィニッシャーズのフィニッシャーズカラーを使用。
 各部のスミ入れ作業→水転写式ガンダムデカール→ツヤ消しクリアーでトップコート仕上げ。胸のWBと104は提供された水転写式デカールを使用。RX-77-02はMGガンキャノンに付属しているドライデカールの片隅にある1/100の0とRX-77-2を丁寧に切り分けてから貼り付けて再現しました。

■失敗もあるさ
 スクラッチは失敗がつきものです。JUNIIIもヒジ関節やキャノン砲など大きさが合わず何個か作り直しています。早めに気が付けばダメージは少ないのですがね(…ぐはっ!)。でも1個目よりも2個目のほうが要領がよくなって出来映えも違ってくるので失敗も悪くないと思いますよ。興味がでてきたらスクラッチにチャレンジしてみよう!!

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “マスターグレード”ガンキャノン 改造

RX-77-02 ガンキャノン(カイ搭乗機)

製作・文/JUNIII

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©創通・サンライズ

JUNIII(ジュンゾウ)

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