“ケンメリGT-R”が登場。 ハセガワHCシリーズ新商品「ニッサン スカイライン」をローダウン仕様で製作
2022.06.25完全新金型で甦る伝説のGT-R
今回は月刊ホビージャパン2022年8月号とほぼ同時期の発売となるハセガワのHCシリーズ最新作、「ニッサン スカイライン 2000GT-R(KPGC110)」を一ノ戸晃司が最速キットレビュー。排ガス規制強化という時代の流れに翻弄され、高い人気を獲得しながらもわずか200台弱という生産台数で姿を消した「ケンメリGT-R」の雄姿をハセガワのシャープなモールドでじっくりお楽しみいただこう。
■シャシー
全体をボディ色で塗装し、タイヤハウスとエンジン部分を黒で塗り分けます。エナメル塗料のフラットブラックで少し汚しを入れて、エキゾーストは軽く焼き色を付けています。サスペンションはパーツ選択で標準車高と短車高が選べるようになっていますが、今回は短車高で組んであります。
■インテリア
室内はほぼ黒一色ですが、メーターパネルはシルバーに塗装後に凹んだ部分を黒で塗装しなくてはなりません。シルバーで塗装後にマスキングテープをテンプレートをガイドに丸く切り抜いた物を貼り付けて塗り分けます。ウインカーのランプはデカールも用意されていますが、エナメル塗料のクリヤーグリーンを使った方が楽でしょう。センターコンソールはオプションのラジオのパーツも用意されています。今回はラジオなしで製作しましたが、ラジオを付ける場合はアンテナを付けるのを忘れないようにしましょう。シフトレバーやハンドル中央など小さいデカールがあるので、慎重な作業が必要です。ランナーに残ったパーツを見るとオートマのシフトレバーやルーフ内側のコンソールが見受けられるので今後は他のグレードの展開もあるんでしょうね。
■ボディ
ボディカラーはシルバー、白、赤の3種類が存在しますが、今回はカタログの表紙にもなっているシルバー(GSIクレオスのスーパーシルバー)をチョイスしました。前後のバンパーとボンネット前縁のモールはメッキパーツが用意されていますが、今回はテストショットでの製作だったためメッキ塗装で処理しています。窓枠のモールもメッキなのでボディカラーを塗装後にマスキングを行って塗り分けています。メッキ塗料はShow-Upというメーカーのテラクロームを使用しましたが、初めて使う塗料であまりテストができなかったのでちょっと難しかったですね。練習しなければ……。フロントグリルのメッシュは網のモールドが入ったパーツで塞がれてしまい、内部が見えなくなってしまうので0.4mmピッチの金網をフラットブラックで塗装して裏側から貼り付けています。本来このグリルのパーツの裏のピンでボディ側に接着するようになっていますが、ライトレンズのパーツをグリルに接着しておけば問題なく取り付けができます。「GT-R」と「Skyline」のエンブレムはメッキを生かすパターンと黒で塗装後に貼るパターンの2種類のデカールが用意されていますが、今回は両方とも黒で塗装後に貼るパターンを選択しました。メッキパーツがなかったのもありますが、あったとしてもこちらのほうが簡単かもしれません。接着は位置決めをしてマスキングテープの細切りで仮止めをし、エポキシ系接着剤で行っています。マスキングにデカールを持って行かれないようにクリアーコートをしておきましょう。このエンブレムの処理と、窓枠の塗装がこのキットの一番の難所といえるでしょう。
ハセガワ 1/24スケール プラスチックキット
ニッサン スカイライン2000GT-R (KPGC110)
製作・文/一ノ戸晃司
ニッサン スカイライン 2000GT-R (KPGC110)
●発売元/ハセガワ●3520円、6月25日予定●1/24、約18.6cm●プラキット
一ノ戸晃司(イチノヘコウジ)
エンジンは再現されていませんがボンネットは別パーツになっているので、某社のハコスカからS20を移植するなんて荒技を繰り出すツワモノも現れるかもねえ。