• HOME
  • 記事
  • スケールモデル
  • 『トップガン マーヴェリック』にも登場した「カワサキ Ninjya H2」をタミヤの1/12スケールキットで楽しむ!『トップガン マーヴェリック』にも登場した「カワサキ Ninjya H2」をタミヤの1/12スケ...『トップガン マーヴェリック』にも登場した「カワサキ...

『トップガン マーヴェリック』にも登場した「カワサキ Ninjya H2」をタミヤの1/12スケールキットで楽しむ!

2022.06.22

カワサキ Ninja H2 CARBON 【タミヤ 1/12】 月刊ホビージャパン2020年6月号

日常を非日常に…。
スーパーチャージャー搭載公道マシン。

H2のメイン画像

 『トップガン マーヴェリック』にも登場したカワサキ Ninja H2はタミヤから1/12スケールのプラモデルとして発売されている。今回はそのH2をHow toを交えて製作。
 同社から発売されているH2Rと同様に、実車は最近のバイクらしい質感の異なるパーツがふんだんに盛り込まれたマシンなので仕上げに少々腕が試されるキットとなる。本誌バイクモデラーの中でも仕上げに定評のある成田建次に腕を奮ってもらったのでぜひとも製作の参考にしていただきたい。


H2の右前方からの画像

H2の左後方からの画像
H2の前方からの画像
H2の後方からの画像
H2の右側面の画像

カワサキ H2について

文/ホビージャパン編集部

 ここ最近でもっともセンセーショナルで刺激的なバイクといったらカワサキがNinjaシリーズ30周年にリリースした「H2R」だろう。通常は川崎重工のバイク部門が手がけるところだがH2Rにはグループが誇る技術を結集させ、新幹線などで培った空力技術や、市販車では初の「スーパーチャージャー」も搭載するなどして爆発的な加速力を実現。最高速400km/hを叩き出した記録も残っている。その超攻撃的な見た目も相まって、まさにモンスターマシンといっても過言ではない。
 そんなH2Rに保安装備を盛り込んだのが「H2」。つまり一般道路で走行可能なのだ。コンピューター制御や公道走行基準のマフラーなどでパワーは落とされているが中身はH2Rほぼそのままである。枷をつけて押さえつけたモンスターを有する感覚を地でいけるバイク。中二心をくすぐる一台だ。

KAWASAKI Ninja H2
⃝エンジン/水冷4サイクルDOHC四気筒○総排気量/998cc○最高出力/231ps○最高トルク/14.4kg-m/11000rpm○年式/2019


 さて、今回はタミヤのバイクキット「カワサキ H2 CARBON」の製作です。キットは2016年に発売された「H2R」の市販車型モデル。ヘッドライトがついたアッパーカウルやマフラー、ウインカーやバックミラーといった保安部品の新規パーツが多数あり、H2Rの単なる色違いキットではないことは言うまでもありません。

H2のエンジン画像
トレリスフレームの修正作業の画像 その1
トレリスフレームの修正作業の画像 その2

▲ トレリスフレームの最前列部分の形状が省略されているため修正。塞がれてる壁をノミなどで開口し省略されているトラス構造を1.6mm径のプラ棒で新造している

エアボックスの画像
▲ 完成後は隠れてしまうエアボックスもきっちりパーツ化されているので、内部のメッシュをホビーデザインのエッチングで再現してみた。製作途上でしか見られないが模型を作るうえで楽しい工程だ
タービンの画像
▲ スーパーチャージャーのタービンで完成後はほとんど隠れてしまうパーツだがボルトを金属リベットで再現しホースバンドにはミラーフィニッシュを使用した
ラジエーターホースにホースバンドを追加した画像
▲ ラジエターホースにホースバンドを追加。ホビーデザインのエッチングを使用している
エンジンの全貌画像
▲ ボルト類をホビーデザインやトップスタジオの金属リベットに置き換え。本当の金属パーツを使用することで塗装では出せない質感と精密感アップが図れる。なかなか見ることができないH2のスーパーチャージャー付きのエンジンを手軽に構造まで見ることができるのも模型の魅力の一つ
カウルの画像
デカールをピンセットで掴んでいる画像
軟化剤をなじませた筆でパーツをなでている画像
デカールを貼り終えたパーツの画像
▲ カーボンデカールは一枚ずつ外周の透明余剰部分をきれいに切り取って貼っていこう。軟化剤を含ませた筆で撫でながら少しずつパーツに馴染ませていく。デカールが軟化しにくいときはドライヤーの温風を軽く当てながら作業すると効果的だ。あらかじめ形状カットされたデカールは恐ろしいほどぴったり合う。デカールを貼ったらウレタンクリアーでコートしている
リフレクター部分の画像
▲ センター両サイドのポジションライト部にはリフレクターとしてミラーフィニッシュを使用。エアインレットのメッシュは社外品のエッチングメッシュに置き換えてシャープな印象に
マット調に仕上げられたパーツの画像
▲ 塗装→デカール→ウレタンコート→デカールの段差処理と研ぎ出し→薄くセミグロスクリアーを吹き付けでマット調に仕上げた
タンクフロントカバーの画像
タンクフロントカバーを削りだした画像
削りだした部分にエッチングメッシュを貼り込んだ画像

▲ 両サイドのタンクフロントカバーのエアーインレットはモールド再現なので削り取り開口して塗装後に裏からエッチングメッシュを貼り込んでいる

前輪の画像
ブレーキキャリパーのホースジョイントの画像
▲ キットのブレーキキャリパーのホースジョイントは省略されてるので自作パーツで補う。0.9×0.7mmの洋白パイプと0.6mmの洋白線の組み合わせ。基部にはアドラーズネストの六角ナットを使用しホースはタミヤの別売りパイピングケーブル0.65mmを使っている
フロントフォークと回転センサーの画像
▲ フロントフォークに回転センサーを自作で追加。1.2mm径のプラ丸棒と1mmのプラ角棒の組み合わせ。ケーブルはMFH製0.4mm径のカラーチューブを使用している
アウターチューブの画像
▲ アウターチューブはGSIクレオスのスーパークロームシルバー2。インナーチューブにはハセガワのガンメタルフィニッシュを貼り込んだ。各ボルト表現にはホビーデザインの金属リベットを打ち込んでいる
プリロードアジャスターとの繋ぎのホースの画像
プリロードアジャスターとの繋ぎのホースはタミヤ別売りパイピングケーブル0.65mmに変更。ホースジョイントにはアドラーズネストのリード線用ニップルを使用
リアブレーキキャリパーとセンサーの画像
▲ リアブレーキキャリパーにも汎用パーツでセンサーを追加して情報量アップ
ホイールの塗装画像 その1
▲ シルバーとなるエッジ部分にGSIクレオススーパークロームシルバー2を吹き付ける
ホイールの塗装画像 その2
▲ 次にエナメル塗料のセミグロスブラックを全体に吹き付ける。この時にホイルナット部分に熱収縮パイプを差し込んで置くとナット部分のマスキングが楽に行える
ホイールの塗装画像 その3
▲ 熱収縮パイプを取り外してエナメル溶剤を含ませたガイアフィニッシュマスターでエッジ部分のセミグロスブラックをはがすとエッジ部のシルバー部分がきれいに塗分けることができる
後輪の画像
H2のチェーンとH2R用ディテールアップチェーンの画像
▲ チェーンはホビーデザインのH2R用ディテールアップキットからの流用。こういったところを金属に交換すると一気に精密感がアップする
ハンドル部分の画像
スターシリンダリザーバの画像
▲ クラッチのマスターシリンダリザーバが簡略されてるので修正。ホビーデザインのH2R用ディテールアップキット収録のパーツ類を流用
メーターパネルの画像
▲ メーターパネルのガラス表現。全体をウレタンクリアーでコート後にパネル部分をマスキングしてケース部分を半ツヤクリアーで塗装、最後にマスキングを剥がせばOK
センサーを追加したステアリングダンパーの画像
▲ ステアリングダンパーにセンサーを汎用パーツで追加。ケーブルはMFH製0.4mm径カラーチューブを使用。ダンパーロッドにはハセガワミラーフィニッシュを貼り付けている
クラッチの画像
▲ クラッチのマスターシリンダリザーバが簡略されてるので修正。ホビーデザインのH2R用ディテールアップキット収録のパーツ類を流用
ラジエターコアの画像
▲ ラジエターコアにホビーデザイン製のエッチングを貼り込んで精密感をアップ

■製作について

 今回の製作ポイントとしてH2 CARBONと称されるアッパーカウルのカーボン表現でしょう。キットにはカーボン地を表現するためのデカールがセットされてるのでそれらをしっかりパーツにフィットさせるように全面に貼り込んでやりましょう。付属するデカールは軟化剤の耐性も充分なのでじっくり時間をかけてマークソフターで馴染ませてやればOK。ただし、外周の透明余剰部分が大きく位置決めの妨げになるのできっちりカットしておくと良いでしょう。
 あと、やはりメカの露出部分の多いバイク模型ですから金属感の表現にはこだわりたいところ。前後ブレーキディスクとドライブチェーンにはホビーデザインのH2R用のディテールアップキットから流用したエッチングパーツを使用しました。本物の金属を使うことで塗装では表現しきれない質感を得ることができます。先に発売されてるH2R用のディテールアップパーツがサードパーティーから多数発売されており、手軽に流用できるのも人気車種のバリエーションキットの強味でもあります。そのほかブラックを基調とした配色はボルト類のシルバー色が良いアクセントとなりますので、ボルト類を金属リベットに置き換えることでコントラストの効いた精密感のある作品に仕上がりました。

タミヤ 1/12スケール プラスチックキット

カワサキ
Ninja H2 CARBON

製作・文/成田建次

カワサキ Ninja H2 CARBON

●発売元/タミヤ●4400円、発売中●1/12、約17.4cm●プラキット

現在タミヤの公式ホームページでは、スカイアクションムービー最新作『トップガン マーヴェリック』公開に合せて特設ページが公開されています。ぜひそちらもご覧ください。特設ページはこちらから!

【巻頭特集】これからも残しておきたい塗装テクニック

月刊ホビージャパンでは、これまでさまざまな塗装テクニックを紹介してきました。
MAX塗り、簡単フィニッシュ、カラーモジュレーションやキャンディ塗装など、中には模型シーンのトレンドになったり、すっかり定着した手法も数多く存在します。
次号では、そんな定番&新定番の塗装テクを編集部が厳選。プロモデラーとともにHow to形式で詳細にレクチャーしていきます。
これからもずっと残しておきたい塗装テクニックの数々、お楽しみに!

ご購入はこちら

この記事が気に入ったらシェアしてください!

成田建次

関連記事

関連書籍

月刊ホビージャパン2020年6月号

ご購入はこちら

バイク模型製作の教科書 GPマシン攻略法

ご購入はこちら

ホビージャパン エクストラ vol.11

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー