「ナイト・オブ・ゴールド・A-T Type D2 ミラージュ」をサフレス塗装で黄金の躯体に仕上げる【ファイブスター物語】
2022.06.04二番目の帝騎“ KOG-AT ”
「INJECTION ASSEMBLY MORTAR HEADD SERIES」(以下IMS)でキット化された、主役騎「ザ・ナイト・オブ・ゴールド」の2番騎にあたる「KOG-AT」である。設定通り「ザ・ナイト・オブ・ゴールド」と共通パーツの多いいわゆるバリエキットではあるが、頭部や腰周りといった差異はしっかり表現されており、また劇中でエンゲージSR4との激しい戦いを繰り広げたMHということで、半完成品モデル「ABSOMEC(絶対機構)」で確立された機構による可動ギミックを存分に試せるキットともいえる。
作例はnishiが担当。「K.O.G.」たらしめるゴールドの表現方法について言及しているのでぜひ参考のほど。
FRONT
REAR
▲本来は後ろに伸びる飾りは短く組むようになっているが、今回は同シリーズ「K . O . G . 」の作例に合わせて長くしてある。キットにはパーツがそのまま入っているので好みで選ぶことができる
▲肩のレリーフを含めて赤で塗装する部分が結構ある。ゴールドの下地を利用してキャンディー塗装仕上げにすると楽だし映える
■ KOG-AT
この機体のキットが製作できるとは思いも寄らず、ここまで生きてきて良かったなと素直に思いました。個人的には„ パトラクシェミラージュ〝といったほうが馴染みはあるんですけどね。
機体に関しての解説は説明書にしっかり記載されていますのでチェックを! 自分も一晩語りたいところではありますが割愛いたします。
■ キット概要
先に発売されたK.O.G.と共通の部分が多く、バスターランチャーの基部がセットされており、K.O.G.の„あの〝仕様が出るのでは? と容易に想像できます。このキットを精度高めにきれいに仕上げるには塗装前の下処理が重要です。具体的な攻略法はなく、地道に頑張ることが最大の近道です。
■ 塗装
モールドやエッジが甘くなることを避けるためにサフレス塗装にしています。サフレスでメタリックを吹くと1000番のペーパー跡でも傷として見えてしまいますので1500番までは処理してみましょう。
基本色は、スターブライトゴールドの上澄みを、Ex-クリアーにクリアーブルーとクリアーグリーンを少し足したものに置き換えて、フィニッシャーズ製の青金まで青くない金色に調整したもの。フレーム色はスターブライトゴールドにビクトリーブラウンゴールドを少し足したものを使用(説明書の配合違い)。肩のレリーフは下地の金色を活かしてクリアーレッドでキャンディー塗装しています。
ボークス 1/100スケール プラスチックキット “INJECTION ASSEMBLY MORTAR HEADD SERIES”
ナイト・オブ・ゴールド・A-T Type D2 ミラージュ
製作・文/nishi
IMS 1/100 ナイト・オブ・ゴールド・A-T Type D2 ミラージュ
●発売元/ボークス●9900円、発売中●1/100、約27.3cm●プラキット
こちらでご紹介した「 ナイト・オブ・ゴールド・A-T Type D2 ミラージュ 」を含め、IMS作例がたくさん掲載された「ホビージャパンエクストラ Vol.21」は現在好評発売中です!
さらに、「月刊ホビージャパン 2022年7月号」では『ファイブスター物語』を31年ぶりの総力特集! プロモデラーたちによるモーターヘッド&ゴティックメードの美麗作例はもちろん、原作者・永野護氏のインタビューも見逃せません。
ぜひ、どちらも手に取ってご覧になってみてください!
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nishi (にし)
K.O.G.を製作するのは「月刊ホビージャパン」50周年企画記事で、以前ボークスからリリースされていた1/100を仕上げて以来の2作目。旧1/100は「ホビージャパンエクストラ vol.21」P.70に、3作目となるK.O.G.クリアーVer.は「月刊ホビージャパン 2022年7月号」P.30に掲載しているのでぜひチェック!