FULL MECHANICS「レイダーガンダム」作例!プロポーションをアレンジして製作【ガンダムSEED特集Pickup】
2023.01.13GAT-X370 レイダーガンダム【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2022年7月号(5月25日発売)
『ガンダムSEED』シリーズ特集
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「FULL MECHANICS」新弾はレイダーガンダム! 自分好みのプロポーションにアレンジしつつキットレビュー
2021年のカラミティガンダムに続く形で、レイダーガンダムが「FULL MECHANICS」にて1/100スケールで立体化。「FULL MECHANICS」ならではのハイディテール&模型アレンジが施されたエッジが効いたデザインに加え、巧みな変形ギミックや破砕球「ミョルニル」におけるリード線巻き取りギミックなど、見どころ満載な逸品に仕上がっている。月刊ホビージャパン2021年8月号掲載のカラミティガンダムと同じく、今回も渡辺圭介がキットレビューを担当し、太モモを延長することでプロポーションを若干変更しつつ製作している。
■レイダーガンダム
『機動戦士ガンダムSEED』から、レイダーガンダムが「FULL MECHANICS」で発売! 昔ならまさかと言ったところですが、2021年発売されたカラミティガンダムがあるので、そう来たかと感心するばかり。思った通り変形もしますし、カラミティを載せることもできる優れものです。
■製作
軽く仮組みをしてみると、文句なしの良キットでした。モールドも合わせも申し分ないので、これと言って特別なことはしなくてもすばらしいレイダーガンダムが完成します。ただあくまでも個人的な好みによるところですが、脚が少し短く感じたので、その辺りをいじってみることにしました。
■頭部
頭自体は普通の分割ですが、最後に首パーツに接続というわけではなく、首玉を挟みつつ後頭部をはめると言う珍しい作りです。首パーツは後ろが肉抜きされているので、パテで塞ぎました。変形時に干渉しないように、盛りすぎには注意です。アンテナは先端部をもう少しだけ削ってシャープ化しました。
■胴体
胴体や腕部も見事な作りです。ただハンドパーツは種類がないので、HGBCビルドハンズ角型のLサイズで握り拳と平手を製作しました。ジョイント部分の軸玉の大きさが合わないので、少し太らせて対応しています。フロント・アーマーの裏側の肉抜きが目立つので、ここはプラ板で塞ぎました。
■脚部
脚を長めにするために、いろいろ試した結果、太モモ部分を4mmほど延長することにしました。股関節パーツの受けの下でカットすれば、可動や周りには影響することもなく、見た目のバランスも良いのでここで決定です。4mm幅にカットした1mm厚プラ板を、形状を合わせて加工しつつ接着。太モモは微妙なカーブなので、ラインをあわせるように盛り削りで対応し、サフでしっかり下地を作っておきます。
■塗装
色合いはHGキットも参考にしつつ調色。
黒=LP-15ラバーブラック、エッジにLP-1黒
赤=ブライトレッド
黄=イエロー+蛍光イエロー少々
グレー=LP-15横須賀海軍工廠グレイ(日本海軍)
グリーン=ホワイト+クリアーグリーン
パープル=パープルグレー
武器類グレー=ティターンズブルー+AT-05ダークブルー
各部エナメル塗料でスミ入れ、部分的に軽くグラデーションや汚しを施しました。付属のマーキングシールを貼って、最後にツヤ消しを吹いて完成です。
BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “FULL MECHANICS”
GAT-X370 レイダーガンダム
製作・文/渡辺圭介
FULL MECHANICS レイダーガンダム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●5500円、発売中●1/100、約18cm●プラキット
月刊ホビージャパン2023年2月号発売中!
©創通・サンライズ
渡辺圭介(ワタナベケイスケ)
渋めの仕上げを得意とするベテランモデラー。豊富なテクニックを持ち、キットレビューからスクラッチまで幅広く活躍している。