プロモデラーオススメ“当時もの”(旧キット)ガンプラ10選!
2022.05.17プロモデラーがオススメする 当時ものガンプラ10選 月刊ホビージャパン2022年6月号(4月25日発売)
月刊ホビージャパン6月号の第2特集企画に参加したプロモデラー10名のオススメ当時ものガンプラを訊いてみた。オススメ理由もコメントしてもらったので併せてご覧いただきたい。
只野☆慶
1/100 ガンダム
中学生時代、クラスメイトが教室に持ち込んだガンプラだった。それを見てどうしても欲しくなり、自転車を走らせ探し回ってようやく手に入れた。組み立て、コア・ファイターのギミックを楽しみ、採寸して1/144スケールの図面を引き、プラ板を切り出して箱組みをした。これが只野初のスクラッチ作品になった。その後『めぐりあい宇宙編』の影響で1/100コア・ファイターをベースにコア・ブースターを一所懸命に作ったなぁ。
桜井信之
1/144 旧ザク
1/144MSキットとして最後にキット化されため、プロポーション・構造ともに当時としての完成形です。ザク、グフなど初期のキットの弱点を克服しているので、旧ザクを使いこれらを再生させるのに大変有効でした。かかとのフレアーに切り欠きがないことも設計側からの小粋な贈り物と感じ、ザクを量産していました。恐らくこの40年で70個くらいは購入したと思います(笑)。
山田卓司
1/20 キャラクターコレクションシリーズ
皆さんにオススメできるほどにはガンプラを作っていませんので、私が好きな製品ということで1/20 キャラクターコレクションシリーズを挙げさせていただきます。「HOW TO BUILD GUNDAM 」で担当させていただいたのが、このキットで1/20ということで、小さいのですが、改造も容易で、モビルスーツの脇に置くマスコットとして最適。
更井廣志
1/100 リアルタイプ・旧ザク
ジオン系モビルスーツの有機的なフォルムがうまく再現されています。そのボリュームのある魅力的なフォルムの立体物が、シンプルなパーツ構成により短時間で組み上がります。可動範囲を広げようとすると骨が折れますが、固定や立ちポーズ限定であれば各パーツの取り付け位置やパーツの少しの加工により劇的にかっこよくなります。ザク製作の鬼門(?)である動力パイプがないのも楽ですし、リアルタイプは成型色もよく、またデカールが豊富なのも魅力的ですね。
まつおーじ
1/144 コアブースター
僕がおすすめするのは艦船や飛行機などのサブメカ。当時ものプラモならではのラインナップが嬉しいです。劇中でも印象的だったコア・ブースターやミデア、ガウなんかがオススメ。ミデアやガウは小さいMSもついていて、さらに楽しめます。当時はサブメカの良さがわからず敬遠してましたけどね。
野田啓之
1/60 ゲルググ
とにかくデカくて迫力満点です! ゲルググのプロポーションは全体的に張り出しが強いので、1/144や1/100では何となくこじんまりとした印象で、ゲルググの魅力が半減してしまってますが、1/60はそれを十二分に表現できると思います。今後期待するならばぜひジャンボグレードでキット化して欲しい、と願ってるひとりです。
清水圭
1/144 ボール
プロポーションがほぼ完璧です。シンプルな形状はディテールアップパーツを足したり、頭頂部の武装を替えたりするだけでかなり大きく雰囲気が変わるので、改造する楽しみもあります。おまけで1/250が同梱しているのもいいですね。
澤武慎一郎
1/144 旧ザク
旧ザクは当時ブーム絶頂の中でもかなり後発に開発されたと記憶しており、HJ誌でも話題をさらった覚えがあります。初代ザクからかなりの時間が経っているため関節数も増え、プロポーションも大幅に見直されており設定イメージに近い形状になっていました。後のMSVの06Rやマインレイヤーへの礎に、またマスターグレードへの胎動を感じていた人も多いのではないでしょうか。
角田勝成
1/144 ガンダム
やはり1/144スケールベストメカコレクション ガンダムではないでしょうか。すべてのガンプラの原点であり頂点。本気でしっかり完成させるにはかなりの技量が必要です。ですが、このガンダムをしっかり完成できれば、もはや怖いものなし。ぜひ一度、チャレンジしてみてくださいね。
コジマ大隊長
1/100 ザク
今回の誌面作例では布団をかぶって寝ているので、最低限しか改修していませんが、やっぱりザク! 定番で恐縮なのですが、キットの出来が良いとか悪いとかではなくモデラーの手を入れる余地が大きく、いかようにでもイメージを反映させることができる、真っ白なキャンバスのようなキットなので個人的にオススメです。
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