ガンプラ最大のロングセラー「ベストメカコレクションNo.4 機動戦士ガンダム」41年間の軌跡
2022.05.16ベストメカコレクションNo.4 1/144 RX-78モビルスーツ 機動戦士ガンダム 41年間の軌跡 月刊ホビージャパン2022年6月号(4月25日発売)
1980年7月の発売以来、ガンプラ最大のロングセラーとなったのが、このベストメカコレクションNo.4機動戦士ガンダムだ。ここではその41年にわたる歴史の中で生まれたバリエーションを追跡していきたい。(構成・検証/五十嵐浩司、資料協力/本図敏明、小山武史)
最初期バージョン
最初期と思われるタイプ。一般的にいわれている初期版の特徴とは、ビーム・サーベルが2本のみ付属し(通常は4本)、カラー塗装説明図と組立説明図が別紙化されていることだ。しかし、最初期は前記した特徴に加え、26番パーツに縦線のモールドのみが入っており、それ以降の「縦線+丸い突起」タイプと違っている。
組立説明書
1981年2月の生産版より、カラー塗装説明図と組立説明図が1枚に統合され、ビーム・サーベルの写真も4本になる(A)。1981年5月より塗料の説明が「ガンダムカラーセット」に変更(B)。1982年2月には塗装時の注意が追加(C)。1982年8月より水性塗料の推奨が行われ、接着剤に関する注意が追加(D)。1983年5月からメーカー名がバンダイホビー事業部に変更(E)。1988年生産分からメーカーの住所表記が消え、裏面が黒印刷に(F)。1995年9月からユーザーへの注意に関する部分のフォーマットが変更。2002年、2008年、2012年の生産分では、表記が時期ごとに変更されていた(G)。2015年の生産分より注意部分のフォーマットが再度変更となり、2021年にも使用(H)。また、2002年以降は裏面にも細かい変化がある。
パッケージ右側面
右側面はガンダムとアムロの紹介記事(A)。1984年にコンピューターナンバー追加(B)。1988年にベストメカコレクションの表記とコンピューターナンバーが消えてSTマークのみに(C)。1995年には番組ロゴが消えてバーコードが印刷される(D)。1998年は郵便番号が7桁になり、注意書きが左側面に移動(E)。2002年にパッケージおよび写真の仕様変更に関する断り書きを追記(F)。2015年にはPL表記が加わり、ガンダムの紹介記事が左側面に移動(G)。2020年にSTマークが消えて、対象年齢が15歳以上となる(H)。2021年には社名がBANDAI SPIRITSに変更。
パッケージ左側面
左側面は完成品写真を用いた製品紹介(A)。1998年には中央の写真が消え、注意書きが入る(B)。2002年には製品素材を表記(C)。2008年にパッケージおよび写真の仕様変更についての断り書きが追加(D)。2015年には注意書きスペースがなくなり、右側面からガンダムの紹介記事が移動する(E)。
メーカーロゴ
発売メーカー名がバンダイ模型(1980-1983)、バンダイ(1983-2020)、BANDAI SPIRITS(2021-)と変遷したことで、パッケージのロゴが変更された。Aがバンダイ模型時代、Bがバンダイ、CがBANDAI SPIRITSで現在使用されているタイプである。
製品番号
パッケージの製品番号は1983年5月生産版までが36197(A)、1983年から1984年まで0536197(B)で、これはメーカーロゴが2タイプともに存在した。1988年から008659(C)に変わり、2021年には5063086(D)となった。
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