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旧キット「1/550 グラブロ」を水性塗料の筆塗りで迷彩カラーに仕上げる!

2022.05.19

MAM-07 グラブロ【BANDAI SPIRITS 1/550】 月刊ホビージャパン2022年6月号(4月25日発売)

旧キット「1/550 グラブロ」を水性塗料の筆塗りで迷彩カラーに仕上げる!
グラブロ メイン画像

 1/550スケールのグラブロの作例をご紹介。こちらのキットは、傑作揃いのモビルアーマーラインナップの中でも随一の完成度。作例は上部と下部ユニットをずらし、上部を少し前に移設。頭頂部にパテで丸みを付け、よりメリハリの感じる形状に変更。フィンランド海軍艦艇の迷彩カラースキームを参考に、水性ホビーカラーの筆塗りによるオリジナルカラーで仕上げている。

グラブロ 全体
グラブロ 土台

▲ベースは市販のディスプレイベースを基に、市販パーツなどでディテールを追加しドック風に。ベースサイズは15cm四方

▲背部ハイドロ・ジェット内部は市販パーツを埋め込んでディテールアップ。アーム先端のフィン状部分はプラ板でフィンパーツを追加、大型クローはオミットしてアーム部分はメガ粒子砲的なビーム武装とした

▲上部と下部ユニットを前後にずらし上部を前に移動。背部ユニットを後ろにはみ出させることで、後部のボリュームが増したように見せている。背面中央部には市販パーツでディテールを追加している

▲モノアイ部分をくりぬき、透明プラ板でカバーした後ろから、クリアーパーツなどの市販パーツで新造したモノアイパーツを追加した
▲製作途中の全身写真。頭頂部はポリパテを盛って曲面ラインをなだらかに整形。ボディ全体はプラ材でディテールアップしている
▲アームユニットはネオジム磁石での接続に変更した

■工作
 1/550「グラブロ」、サクッと素組みしてみましたが、皆さんご存じのようにとてもプロポーションが良いですね。もうこのままで、とも思いますが、あちこち眺めていると「こうするとカッコいいな」という所が出てきました。デザイン的に後ろはスパっと切れているので、ここにちょっとボリュームを足してバランスを取りたくなります。また頭頂部の曲面ラインはもう少しなだらかにしたいところです。
 後部へのボリュームはパーツを加えることも考えましたが、せっかく素性のいいキットなので、腹部のエンジン部分取り付け位置をそのまま後ろに10mmずらしました。ノズルが少し後ろにはみ出して良い感じです。自動的にアーム部分も後ろにせり出すので後部のボリュームがだいぶ増しました。
 頭頂部はポリパテを盛って曲面ラインをなだらかに整形しています。あとは目立つ箇所のディテールアップとして、モノアイ部分をくりぬき、透明プラ板でカバーした後ろからモノアイパーツを追加しました。またアーム先端のフィン状部分はプラ板でフィンパーツを追加、大型クローはオミットしてアーム部分はメガ粒子砲的なビーム武装に。ボディ全体はプラ材でディテールアップを施しています。

■塗装
 塗装は基本的に水性ホビーカラーの筆塗りです。新しくなった水性ホビーカラーは、使い心地がMr.カラーに近くなり非常に使いやすいです。迷彩パターンはフィンランド海軍艦艇のカラースキームを参考にしました。
迷彩色1=水性ホビーカラーダークシーグレー
迷彩色2=水性ホビーカラーグレー
迷彩色3=水性ホビーカラーエアクラフトグレー
黒部分=水性ホビーカラータイヤブラック
 基本塗装後にエアクラフトグレーで全体に薄く退色表現を入れ、タミヤエナメルダークグレーでチッピングを軽く入れた後、プレミアムトップコート半光沢でコート。最後にタミヤスミ入れ塗料ダークブラウンでウォッシングのあとに、各所にサビなどの汚しを軽く入れて仕上げとしました。
 完成すると本当に手のひらサイズ、そのまま作って塗るのも絶対に楽しいキットです。

BANDAI SPIRITS 1/550スケール プラスチックキット

MAM-07 グラブロ

製作・文/清水圭

グラブロ
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●330円、1981年10月発売●1/550、約11cm●プラキット

©創通・サンライズ

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清水圭(シミズケイ)

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