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ガンダム・フレームの精密度と固有ギミックの再現度を向上させつつ「HG ガンダム・アスモデウス」を製作!

2022.05.12

ASW-G-32 ガンダム・アスモデウス【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2022年6月号(4月25日発売)

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の世界観をゲームで楽しめるスマートフォンアプリ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ G」より、TVシリーズスタッフが再集結して手がける最新作『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント』に登場するガンダム・フレームMS「ASW-G-32 ガンダム・アスモデウス」がHGキットで発売。グラン・トンファーやギガント・ジャベリンなどの特徴的な武装をギミック含めて細部まで再現している。JUNIIIによるキットレビュー作例は、定番のガンダム・フレームのディテールアップに加えて、アスモデウスの固有ギミックに着目し、これらの再現度をさらに高める工作で完成させている。

▲厄祭戦後に所在不明になっていたが、侵入困難なデブリ帯で偶然発見されたアスモデウス。戦闘記録がなく、実戦には投入されていないものと思われ、開発当時の姿を残している

▲頭部はツノ先端のフラッグをカットしてから削り込んでシャープ化。側頭部のプレートは段差にスジ彫りを追加したあと、表面を削り込んで薄く整形。頭部裏側は襟足を削り可動範囲を広げ、アゴパーツ裏は後述するシリンダーが入り込めるように開口部を広げている

▲ヘルメットパーツは左右を接着して合わせ目を処理。フェイスパーツは塗装しやすいように分割。フェイス側のパーツは下から差し込めるように、頭頂部側のパーツは上から差し込めるようにそれぞれ加工した

▲武装は両腕部のグラン・トンファー、ギガント・ジャベリン、ライフルなど近距離戦闘に特化したものを装備する
▲首関節ポリパーツは形状を変更し、プラ板で囲って塗装できるようにしている。首元には真鍮線と真鍮パイプで製作したシリンダーを追加。半丸棒で胴体側の受けパーツを製作。襟パーツは接続部を加工して後ハメ化している
▲胸部フレームは左右の開口部を瞬間接着パテ(以下、Mr.SSP)で埋めてディテールを復活。腹部シリンダーはプラパイプとプラ丸棒で作り直し、腰ジョイント部付け根を1mmプラ板で延長して、やや脚長な印象を調整

▲バックパックはメインスラスター上部の突起を前方向きになるよう削り込み。下側の3枚のフィンはプレート状に見えるように内側を削り、下端は一度V字に削ってからプラ板を貼り足してシャープ化。左右のスラスターノズルは中央をドリルで彫り込み。裏側の肉抜きはプラ板とパテで塞いだ。中央スラスターパーツは合わせ目処理のために分割位置を変更している

▲腰部はジョイント基部を加工してプラ材で製作したカバーパーツが入るようにしている。左右のグレネードは基部の肉抜きをMr.SSPで埋め、後部の穴をドリルで広げたあとにプラパイプを差し込んでノズル形状を再現。ライフルマウントは、プラ板で可動部のポリパーツ隠しや内側の肉抜き埋めを行い、取り付け部はネオジム磁石式に変更した

▲太モモアーマー左右下の丸モールドはカットしてヒザフレームにプラ板で作り直したものを貼り付け。ヒザアーマー上部はプラ板でディテールアップ。ふくらはぎのフィンパーツは片側をカットして合わせ目を処理。フィンの間はタガネで削り内部を広げてからコトブキヤM.S.G「プラユニット ダクトノズル」を仕込んでいる

▲靴部はフレームの肉抜きをMr.SSPで埋め、プラ丸棒とプラパイプで製作したシリンダーパーツを追加。干渉するつま先側を削り込み、足甲アーマーは裏側をプラ板でディテールアップ
▲かかと側の黄色い可動アーマーは下部にプラ板を貼り足して、上側と同じ厚みに見えるようにしている。可動基部の肉抜きは軽量タイプのエポパテで埋めた

▲つま先はソールパーツの一部をカットして合わせ目処理と後ハメ化。可動爪は中央でカットしてから真鍮線でつないで左右独立可動できるようにしている

▲ライフルは接着して合わせ目を処理。トリガーガードはハンドパーツ形状に合わせてカット。キャリングハンドルはマウント部の磁石接続変更に合わせてフラットに整形
▲グラン・トンファーは各パーツを接着して合わせ目を処理。前腕接続用の軸は着脱しやすくするため、約1mmほど短くしている
▲ギガント・ジャベリンはブレード先端部をV字に削ってからプラ板を貼り足してシャープ化。ブレード全体もシャープな形状になるように削り込んだ
▲キット素組み(左)との比較。キットの形状は良好で各部モールドも細かく造形されているので、ガンダム・フレームのディテールアップや合わせ目処理が主な工作内容。『鉄血のオルフェンズ』らしく、若干トーンダウン気味の塗装で仕上げた

▲主に近接戦闘用武装に身を固めたアスモデウスだが、グラン・トンファーの伸縮やギガント・ジャベリンの射出機構、脚部のクローなど意表を突ける攻撃が多く、強襲用として設計されたことが予想できる。アプリではどのような活躍を見せるのか楽しみだ

▲ギガント・ジャベリンはグリップとブレードの接続方法を変更。スライドレール部分にネオジム磁石を仕込んで2点固定とした。キットには射出再現用にリード線が付属するが、よりワイヤーの細さを強調するために0.5mmの真鍮線に置き換え。合わせて接続部も0.5mm径のドリルで開口したプラ丸棒を取り付けている

▲ギガント・ジャベリン射出時を再現する台座をアクションベース用ジョイントを加工して製作。こちらもネオジム磁石を仕込んで固定できるようにした

■新たなガンダム
 忘れたころにやってくるガンダム・フレーム機体の作例。結構製作した機体は多いのですが、製作した内容を忘れていたりするJUNIIIです。ガンダム・アスモデウスは武器が豊富なのでカッコよく持たせて飾りましょう。製作は過去の自分の作例を参考にして、ガンダム・フレームの共通部分を似たように加工して統一感を出しています。別売りの「バンダイプラモデルアクションベース5」と組み合わせることでギガント・ジャベリンを投擲しているシーンを再現できます。作例ではお家で余っていたパーツを加工して投擲用のベースを製作してみました。

■塗装
 塗料はGSIクレオスのMr.カラー、フィニッシャーズのフィニッシャーズカラーを使用。
紫=ブルーグレー+ライラック+MSパープル+パープル+ウイノーブラック
白=ファンデーションホワイト
黄=キアライエロー+ホワイト+ダークイエロー
グレー=ニュートラルグレー+ミッドナイトブルー
 各部エナメル塗料でスミ入れ後、スーパースムースクリアーつや消しでトップコートを吹いて、ツヤを整えています。ギガント・ジャベリンのブレード部はトップコート後パールホワイトを吹いて薄っすらとメタリック感を出してみました。

■これで何体目?
 さて、今回のガンダムで何体目のガンダム・フレームの機体が確認されたのでしょうかね?

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”ガンダムアスモデウス 使用

ASW-G-32 ガンダム・アスモデウス

製作・文/JUNIII

HG ガンダムアスモデウス
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2090円、発売中●1/144、約13cm●プラキット

ⓒ創通・サンライズ・MBS

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JUNIII(ジュンゾウ)

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