メーベルワーゲンにゲスト車両を加えてディオラマ化!
2022.03.30ドイツIV号対空戦車 3.7cm Flak メーベルワーゲン【ボーダーモデル 1/35】 月刊ホビージャパン2022年5月号(3月25日発売)
3.7cm対空機関砲を四方から装甲板が取り囲む、特徴的な外観でおなじみのメーベルワーゲン。1/35スケールでは長らくキット化されていなかったこのドイツの対空戦車が2021年ボーダーモデルから待望のキット化。そこで今回は、青木周太郎の製作でこちらのキットを紹介するとともに、青木氏が個人的に製作していたというゲスト車両を加えて、ディオラマとしてもお楽しみいただこう。
今回は2021年11月にハセガワから発売されたボーダーモデルの「ドイツIV号対空戦車 3.7cm Flak メーベルワーゲン」を製作してみました。部品点数もそれほど多くはないので、組み上げることは容易だと思われます。それと終活の一環として、キットの在庫整理のつもりで製作していたM4 シャーマン カリオペとダッジ キャリーオールを併用して簡単なディオラマにしてみました。
■メーベルワーゲンの製作
いつものように車体のフェンダーを少し使い古した感じにしたくてPカッターとデザインナイフで切り込みを入れてダメージ再現をしてみました。OVMはここのところお気に入りのMJ Miniaturesの3Dプリントパーツと手元に残っていたエッチングパーツでディテールを変えてあります。
溶接跡はブレインファクトリーのヒートペンで誇張してそれらしく再現。車体上部の開閉時の固定金具等は真鍮線で加工してより貧弱な印象になるようにしました。そのほか、牽引用ホールドのチェーンを追加し、マウントガードの跳ね上げ用のスプリングを金属線に加工してみたりと、こまごまとディテールアップしています。
■メーベルワーゲンの塗装
デザートイエロー、フラットイエロー、フラットホワイトの混色でベース塗装。フラットグリーン、フラットイエローの混色、レッドブラウン、フラットイエローの混色で迷彩を行いました。
■ディオラマ
おまけのシャーマン カリオペは、車体をジャンクパーツより流用。上面はタミヤのシャーマンE8、下部はイタレリ、足周りはタミヤのM10、砲塔はオードナンスモデルという構成です。長くAFVをやっているといろいろと部品が出てくるものです。ロケット砲の部分もストックしていたバーリンデンのものを使用しました。ダッジ キャリーオールはアズムットのガレージキットを使用。最近ズベズタでダッジEの新製品の発売が決まったそうで、ぜひラインナップに加えてほしい車両です。
フィギュアはタミヤ、ドラゴン、アズムット、ホーネット、高橋モデリング等、あらゆるメーカーから動員。ポージングを考慮して製作しました。
草むらはシュロとミニネイチャーで再現。電柱は柱の部分はプラ材。標識と電線の碍子はミニアートのものを使用しています。
ボーダーモデル 1/35スケール プラスチックキット
ドイツIV号対空戦車 3.7cm Flak メーベルワーゲン
製作・文/青木周太郎
ドイツIV号対空戦車 3.7cm Flak メーベルワーゲン
●発売元/ボーダーモデル、販売元/ハセガワ●7590円、発売中●1/35●プラキット
青木周太郎(アオキシュウタロウ)
2021年は還暦と厄年で大事とはならないものの、体調を崩しがちな1年でしたが、2022年は元気で製作にまい進したく思います。